遺品整理をしていると、「遺品のなかから骨董品が出てきて困った」という方もいるのではないでしょうか。骨董品の財産価値は、素人が一見しただけでは判断しづらく、またどのように売却すべきなのか迷うことも珍しくありません。
そのような悩みを解消するべく、当記事では遺品の骨董品を買い取りしてくれる業者や売却した場合にかかる税金について網羅的に解説します。処分時のポイントについても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読んで分かること
- 骨董品の概要
- 遺品の骨董品を買い取りしてくれる業者
- 遺品の骨董品を売却した場合に税金について
- 遺品整理で出てきた骨董品を処分する際に押さえておきたいポイント
- 骨董品を売却する業者を選ぶ際にチェックしたい点
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骨董品とは
「骨董品（アンティーク）」とは、一般的に製造から100年以上が経過し、歴史的・文化的な価値や希少性を有する、美術品や工芸品、古道具などのことを言います。骨董品の種類は非常にさまざまですが、代表的なものには絵画や掛け軸、陶磁器、茶道具、古銭、武具などが挙げられます。
家具
- キャビネット
- チェスト（箪笥）
- サイドボード
- テーブル（ダイニング、コーヒーテーブルなど）
- 鏡（ヴィンテージミラー）
- 時計（柱時計、懐中時計、置き時計）
陶磁器・ガラス製品
- 有田焼/伊万里焼
- 九谷焼
- 京焼
- 中国陶磁器（青花、景徳鎮など）
- マイセン、ロイヤルコペンハーゲン（欧州磁器）
- ガレ・ドーム兄弟のガラス工芸
- ステンドグラス
- カットグラス（バカラなど）
書画・掛け軸・書道具
- 掛け軸
- 巻物
- 水墨画
- 書道筆・硯・墨
- 印章（はんこ
武具・刀剣類
- 日本刀（刀、脇差、短刀など）
- 鍔（つば）
- 甲冑
- 矢立
- 武具装飾品
工芸品・民芸品
- 漆器（蒔絵など）
- 木彫り彫刻
- 七宝焼
- 金属工芸（銅器、鉄瓶など）
- 手彫りのこけし
- 陶人形
書籍・紙もの
- 古地図
- 古書
- 写本・版画
- 古新聞・雑誌
- 錦絵・浮世絵
コレクターズアイテム
- 古銭・紙幣
- 切手
- 勲章・メダル
- ポストカード（絵葉書）
その他
- ランプ・オイルランプ
- 古いカメラ
- 蓄音機・レコード
- ビスクドール（西洋人形）
- 医療器具（古い聴診器など）
- 理容器具（古いバリカンなど）
- 鍵・錠前
- 古い文房具（万年筆、インク瓶など
遺品整理で骨董品が出てきたら処分するべき？
遺品整理中に骨董品が出てきた場合は、まずは財産価値があるかを鑑定士に見てもらうのがおすすめです。そのうえで、処分するか売却するかを検討しましょう。
なお、骨董品を処分する場合は、自治体のゴミ収集で出せるサイズのものは、燃えるゴミや燃えないゴミとして処分することが可能です。一方、大きくて重いものや、危険物、粗大ゴミに該当するものは、お住まいの市町村のルールに沿って適切に処分することが求められます。
遺品の骨董品を買い取りしてくれる業者
遺品の骨董品を買い取りしてくれる業者は、大きく分けて「骨董品専門の業者」「リサイクルショップ」「遺品整理業者」の3つです。ここからは、それぞれの業者の特徴や売却のメリットについて紹介します。
骨董品専門の業者
骨董品専門業者の特徴としては、骨董品の専門知識や経験が豊富なことや、独自のネットワークを持つことが挙げられます。特にプロの鑑定士が在籍している業者であれば、安心して売却を進められるでしょう。
リサイクルショップ
リサイクルショップでは、骨董品だけでなく不用品もまとめて買取・処分してもらえるのがメリットです。さらに、店舗に持ち込むだけで、その場で査定・買取をしてもらえるため、いち早く現金化したい場合にピッタリの方法と言えるでしょう。
遺品整理業者
遺品整理業者は、骨董品がもちろん、その他の遺品も適切に整理しながら、適正価格で売却できるのが特長です。遺品整理業者のなかには、遺品整理にかかる費用から、骨董品の売却費用を差し引いてくれる業者も存在するため、スムーズに遺品整理・骨董品売却を終わらせるでしょう。
また、プロの鑑定士による目利きにも対応しており、信頼度が高いのも人気の理由です。
遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、予算にあった業者をご提案します。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。
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遺品の骨董品を売却した場合に税金は発生するの？
遺品の骨董品を売却した場合、譲渡所得として所得税と住民税が発生します。ただし、生活用動産の場合は、一品または一組の売却額が300,000円以下であれば非課税となります。つまり、売れた時の金額が300,000円を超えなければ、原則として所得税や相続税の発生を心配する必要はないというわけです。
遺品整理で出てきた骨董品を処分する際に押さえておきたいポイント
遺品整理で出てきた骨董品を処分する際には、以下の3つのポイントに注意することが重要です。
処分後に、「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないためにも、ここでそれぞれのポイントについて理解を深めましょう。
売却前に親族内で遺産分割協議をする
遺品整理中に骨董品が出てきたら、処分・売却前に親族間で遺産分割協議を行いましょう。もしも売却した骨董品に高い値がついた場合、遺産分割協議をしておかないと、親族間で揉める原因になるかもしれません。
また、勝手に遺品を処分したとなると、法的問題や重要情報の紛失などのトラブルにつながるおそれも考えられます。そのため、売る・売らないはもちろんのこと、売却する場合の金額や配分についてもしっかりと親族間で話し合ってください。
借金などの負債がないかを確認する
故人が抱える借金などの負債を相続したくない場合は、相続放棄が有効です。ただし、この際に骨董品を売却してしまうと、相続放棄ができなくなってしまいます。場合によっては、骨董品の売却費用よりも高額な借金まで背負うことになるため、売却金額と負債額を照らし合わせたうえで慎重な判断を下しましょう。
複数の業者に見積もりを依頼する
骨董品は、売却業者によって評価や買取金額が異なります。そのため、複数の業者に相見積もりを取って、遺品の骨董品の売却相場を把握しましょう。複数の業者に査定を依頼することで、信頼できる業者かを見極めやすくなるとともに、最も高い金額を提示してくれる業者を選び取ることが可能です。
骨董品を売却する業者を選ぶ際にチェックしたい点
故人が大切にしていた骨董品を納得のいく売却にするためには、正しい知識や取り扱い、遺族への誠実な対応が不可欠です。数多くの業者が存在するなかで、後悔しない業者選びをするためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、骨董品を売却する業者を選ぶ際にチェックしたい3つの点について紹介します。
1.査定士がいて実績が豊富かどうか
骨董品の価格は、一律で決められているわけではなく、買取業者の査定士の経験値などの技量で決定します。そのため、なるべく高値で買い取ってもらうためには、骨董品に知見の深い、専任の鑑定士が在籍する業者に依頼するのが得策です。
さらに、買取実績が豊富な業者であれば、さまざまな骨董品を査定した経験から、より正確な査定を期待できます。
2.信頼できる業者であるかどうか
信頼できる業者であるかどうかも忘れてはならないポイントのひとつです。例えば、会社の所在地が曖昧であったり、対応が杜撰で質問に答えてくれない、口コミ評価が著しく悪い、トラブル発生時に対応してくれないといったような業者は信頼に値するとは言えません。
反対に、ホームページの情報は分かりやすくまとめられており、対応が丁寧でレスポンスが早い、口コミ評価が良い、トラブル時にも誠実に対応してくれるといった業者を選ぶと、納得のいく売却を実現できるはずです。
まとめ：遺品整理業者なら骨董品売却から遺品整理までワンストップで実施！迷ったら遺品整理業者へ相談を
今回は、遺品の骨董品を買い取りしてくれる業者や、骨董品を処分する際に押さえておきたいポイントについてお伝えしました。骨董品は、素人がパッと見ただけでは価値が分かりづらく、ゴミだと思って処分してしまったり、悪質業者によるボッタクリ被害にあってしまう方が少なくありません。
故人が大切にしていた品物を、適正価格で納得のいく売却にするためにも、ぜひ当記事を参考に、信頼できる業者を選んでみてはいかがでしょうか。
「遺品整理を行う時間や体力がない方」や「遺品の骨董品をまとめて売却・処分したい方」は、専門の遺品整理業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼することで、不要な物を手早く適切に撤去することができ、家財整理にかかる負担を軽減できます。
ただし、遺品整理業者の料金やサービス内容は、業者ごとに違うため、複数の業者から相見積もりを取り、料金や作業内容、信頼性などを比較検討することが大切です。
まずは、信頼できる遺品整理業者に見積もりを依頼してみてください。適切な業者選びと準備で、無理のない費用で満足のいく遺品整理を実現しましょう。
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