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故人の保険手続きはどうする?手順や分からない時の対処法を解説

故人の保険手続きはどうする?手順や分からない時の対処法を解説
著者 坂本 貴志

故人が亡くなった後には、多くの手続きが必要となりますが、保険に関する手続きは意外と見落とされがちです。生命保険の請求や損害保険の名義変更など、内容によって対応は異なります。

この記事では、手続きの基本ステップや保険の種類ごとの必要書類、不明な契約の調べ方、相談先までわかりやすく解説します。いざという時に慌てないための備えとして、ぜひお役立てください。

この記事を読んで分かること


  • 故人の保険手続きの基本的な進め方
  • 加入していた保険の有無を調べる方法
  • 生命保険・損害保険ごとの手続き内容と必要書類
  • 受取人が不明・相続放棄した場合の対応
  • 手続きに困ったときの相談窓口や支援先
  • 故人の保険手続きで注意すべき代表的なトラブル事例

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故人の保険手続きは何から始める?3つの手順

故人の保険手続きを進めるにあたり、まず何から手を付ければよいか悩むかもしれません。基本的には次の3つのステップで考えるとスムーズです。

故人の保険手続きは何から始める?3つの手順

1.故人が加入している保険を把握する

まずは、故人が加入していた保険があるかどうかを確認しましょう。以下のような資料をチェックすると、契約の手がかりになります。

  • 保険証券
  • 契約書
  • 郵便物
  • 毎月決まった引き落としがある通帳記録(「保険料」「〇〇生命」などの記載)
  • ファイリングされた書類や「終活ノート」など

書類が見当たらない場合でも、次の手段として生命保険協会の「契約照会制度」が活用できます。

2.死亡保険金の受取人を確認する

生命保険に加入していた場合は、保険証券に記載された「受取人」を確認しましょう。受取人が明記されていれば、その人が保険会社に直接請求できます。

一方、受取人が不明または故人自身である場合は、相続財産(他の財産とあわせて相続人で分け合う対象)として扱われる可能性があるため、遺産分割の対象になります。誰が請求できるかで手続きが大きく異なるため、早めに確認しておくことが大切です。

用語解説:遺産分割とは?

故人の遺した財産を、相続人同士でどのように分けるかを決める手続きのことです。話し合い(遺産分割協議)で合意すればその内容で分けられますが、まとまらない場合は家庭裁判所で調停や審判になる場合もあります。

3.保険会社に連絡する

加入していた保険と受取人を確認したら、できるだけ早めに各保険会社に連絡しましょう。

保険金や給付金には請求期限(時効)があり、死亡日の翌日から3年で消滅します郵便局のかんぽ生命では時効が5年とされていますが、それでも早めの手続きが肝心です。

担当窓口に電話し、被保険者の死亡を伝えて手続きを進めます。「保険証券番号」「契約者名」「死亡日」などが必要になるため、保険証券や情報を手元に準備しておくとスムーズです。

一般的に必要な書類は、以下の3点です。

  • 所定の請求書
  • 死亡診断書(または死体検案書)のコピー
  • 保険証券

保険会社によって異なる場合もあるため、案内に従って正確にそろえましょう。

保険の種類別|基本的な手続きと必要書類

一口に「保険手続き」と言っても、生命保険と損害保険(火災保険や自動車保険など)では手続きの内容や必要書類が異なります。それぞれ基本的な流れを確認しておきましょう。

  • 生命保険・医療保険の手続き
  • 火災保険・自動車保険など損害保険の手続き

生命保険・医療保険の手続き

生命保険や医療保険の請求では、連絡のタイミングと必要書類の準備がポイントです。連絡先や手続きの流れを、以下の表にまとめました。

項目 内容
連絡先 各保険会社の担当窓口(電話・Web・店舗)
連絡時に必要な情報 契約者・被保険者の氏名、死亡日、保険証券番号など
主な必要書類 所定の請求書、死亡診断書または死体検案書のコピー、保険証券
手続きの流れ 書類案内→書類提出→審査→支払い(通常2週間前後)
注意点 必要書類や手順は保険会社によって異なるため、案内に沿って準備すること

書類がそろっていれば、請求から支払いまでの手続きは比較的スムーズに進むケースが多いため、落ち着いて対応しましょう。

火災保険・自動車保険など損害保険の手続き

損害保険は、名義変更や解約などの対応が必要になります。以下に主な手続きの流れをまとめました。

項目 内容
契約の扱い 故人名義の契約は、相続人が名義変更または解約の手続きを行う必要がある
連絡先 加入していた損保会社の窓口(電話・Webなど)
主な必要書類 保険証券、故人の死亡を証明する書類(除籍謄本など)、相続関係書類など
名義変更の流れ 死亡の連絡→書類案内→相続人名義への変更手続き
解約の流れ 死亡の連絡→書類提出→残存期間があれば保険料の一部返還あり
注意点 契約内容や手続き方法は保険会社により異なるため、必ず案内に従うこと

内容が複雑な場合や不明点があるときは、相続に強い専門家や保険会社の担当窓口に早めに相談すると安心です。

加入している保険が不明な場合は「契約照会制度」を利用する

故人がどの保険に加入していたかわからない場合は、生命保険協会の「契約照会制度」を使えば、複数の生命保険会社(42社)に一括で照会できます。

利用の流れは以下の通りです。

「契約照会制度」の利用の流れ
申請できる人は、配偶者や子、相続人、遺言執行者などに限られます。なお、照会できるのは生命保険のみで、損害保険(火災・自動車など)は対象外です。

参照:生命保険契約照会制度のご案内|一般社団法人生命保険協会

故人の保険手続きに困った場合の専門窓口一覧

保険手続きは内容が複雑で、慣れていないと戸惑うことも少なくありません。不明点や判断に迷う場面では、信頼できる専門窓口に相談するのが安心です。

主な相談先と対応内容は、以下の通りです。

相談窓口 対応内容 備考
保険会社のカスタマーセンター 加入内容の確認、必要書類の案内、請求受付 契約者・受取人本人でないと情報開示に制限あり
生命保険協会(契約照会制度) 故人の保険契約の有無を一括照会 対象者:配偶者・子など。郵送orWeb申請可
弁護士・司法書士・行政書士 相続放棄、保険金の権利関係、名義変更など 法律に関わる相談や遺産分割に対応可能
相続・保険手続き専門の相談窓口 手続き代行・アドバイス・書類サポート 相談料が発生する場合あり。高齢者サポートに強い所も
遺品整理業者 書類の整理・保険証券の発見支援、窓口紹介 遺品の中から保険関係の書類を探す支援も可能

故人の保険手続きで注意したいポイント

故人の保険手続きを行う上で特に注意すべきポイントを確認しておきましょう。受取人や相続の状況によっては、思い込みや勘違いから誤った対応をしてしまうケースがあります。

以下の点に留意して手続きを進めてください。

  • 受取人がいない・不明な場合の扱い
  • 相続放棄の場合に受け取れないケースがある

受取人がいない・不明な場合の扱い

受取人が指定されていない、またはすでに故人である場合、保険金は相続財産として扱われます。そのため遺産分割協議が必要となり、相続人全員で請求するか、代表者が手続きを行わなければなりません。請求には戸籍謄本などの相続関係書類が必要で、準備に時間がかかることもあります。

さらに、手続きが遅れると「誰が請求するか」で相続人同士が揉めたり、保険会社に支払いを拒まれる可能性もあるため注意が必要です。事前に協議しておくことで、こうしたトラブルを避けやすくなります。

相続放棄の場合に受け取れないケースがある

故人に負債が多い場合など、相続人が相続放棄を選択することがあります。相続放棄をすると、法律上「初めから相続人でなかった」ことになり、故人の財産や債務を一切引き継がないことになります。

相続放棄をした場合、死亡保険金も受け取れなくなるのでしょうか?結論から言えば、相続放棄をしても死亡保険金を受け取れる場合がありますが、すべてのケースで受け取れるとは限りません。

以下のように、受取人の指定の有無で取り扱いが異なります。

ケース 保険金の扱い 受取可能性
受取人が特定の個人に指定されている 受取人固有の財産 相続放棄しても受け取れる
受取人が「相続人」または未指定 相続財産として扱われる 相続放棄すると受け取れない

受取人の指定状況を確認したうえで、相続放棄の判断をすることが重要です。

まとめ:故人の保険手続きで困ったときは早めに相談を

まとめ:故人の保険手続きで困ったときは早めに相談を

故人の保険手続きは、慣れないと難しく感じられるかもしれません。しかしこの記事で解説したように、基本の手順を踏み、必要に応じて公的な制度や専門窓口を活用すれば決して行き詰まることはないはずです。保険金請求には期限もあるため、困ったときは生命保険協会や保険会社、専門家に迅速に相談し、スムーズな解決を図りましょう。

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著者情報

坂本貴志

坂本 貴志

遺品整理の相談所 代表

遺品整理の相談所の代表を務め、廃棄物業界に15年従事しており、遺品整理、生前整理、ゴミ屋敷片付けなどの各種サービスのエキスパート。姉妹サイトでは、一般廃棄物収集運搬業の許可業者のみを紹介する不用品回収のマッチングサイト「不用品回収相談所」を全国展開し、 業界の健全化をビジョンに掲げて事業を運営している。豊富な経験により、個人でも一般廃棄物実務管理者、遺品整理士などの専門資格も取得しており、業界団体の講師や廃棄物業者へのコンサルティングなども務めている。

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