ひな人形や五月人形などの日本人形、長年大切に使ってきたぬいぐるみなどは、思い入れや愛着があってそのまま捨てるのは罪悪感があるという人もいるでしょう。神社や寺院でお焚き上げする「人形供養」を行えば、人形やぬいぐるみへ感謝の気持ちを表せて心の負担も軽くなります。
今回は人形供養の定義や意味を解説したうえで、無料または有料で行う方法などを紹介していきます。人形やぬいぐるみを手放そうと考えている人は、ぜひ参考にしてください。
この記事を読んで分かること
- 人形供養の定義と行う意味
- 人形供養を行うおもなタイミング
- 人形供養を無料で行う方法
- 有料で人形供養を行う方法と費用相場
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人形供養とは
人形供養とは、ひな人形や五月人形などの日本人形、長年大切に使ってきたぬいぐるみなどを供養することです。具体的には、神社や寺院でお焚き上げを行ったりお清め塩で供養したりします。人形供養を行うメリットとしては、下記が挙げられます。
人形供養を行うメリット
- 長年使ってきた人形やぬいぐるみへ感謝の気持ちを表せる
- 人形を処分することへの後ろめたさや罪悪感を緩和できる
- 人形を手放した後も後悔なく気持ち良く過ごせる
- 故人が大切にしていた人形の供養は故人への弔いになる
人形供養を行わずに人形・ぬいぐるみを処分しても何か罰則などがあるわけではありませんが、自分の気持ちが軽くなってその後気持ち良く過ごせる点が大きなメリットです。そのまま処分するのでは罪悪感がある場合でも、供養という形で人形・ぬいぐるみへ感謝の気持ちを伝えられます。
また、故人が生前大切にしていた人形を供養すれば、それ自体が故人への弔いとなる点もメリットです。
人形供養を行うおもなタイミング
人形供養を行うタイミングに正解はなく、その人の状況や気持ちによってベストタイミングは異なります。ただ、人形供養を行うおもなタイミングとしては下記が代表的です。
- 遺品整理が一通り終わった後
- 子どもが成長した後
- 手放したい気持ちになったとき
1.遺品整理が一通り終わった後
遺品整理が一通り終わった後、故人が生前大切にしていたぬいぐるみや人形の処分方法に悩むケースは多いものです。そのまま処分するのは故人にも悪いと感じたら、人形供養を行うべきタイミングといえます。
なお、ひな人形・五月人形には厄払いの役割があるとされますが、子や孫でも引き継ぐことはタブーとされています。そのため、これらは形見分けの対象にはせず人形供養を行いましょう。感謝の気持ちを込めて供養することで、故人への弔いにもなります。
2.子どもが成長した後
子どもが成長した後に人形供養を検討する人は多いですが、具体的なタイミングとしては下記が挙げられます。
- 子どもが成人したとき
- 子どもが結婚したとき
- 子どもが義務教育を終えたとき
子どもが小さいときに使っていた人形やぬいぐるみが、成長後に使わなくなって取り扱いに困るケースは多いです。処分したいけど思い出があって捨てるのがつらいのであれば、人形供養という形で人形・ぬいぐるみへ感謝の気持ちを込めましょう。
また、ひな人形や五月人形は子どもの成長を祝うものであり、子どもが成長したり結婚したりしたタイミングで不要になったと考える人も多いです。中でも、ひな人形は嫁入りのタイミングで供養する人も少なくありません。
3.手放したい気持ちになったとき
人形供養を行うかどうかは気持ちの問題ですので、行うタイミングも気持ちで判断するのが良いでしょう。例えば、片付けや引っ越し、大掃除などで奥底に眠っていた人形・ぬいぐるみを見つけて、手放したい気持ちになったタイミングが挙げられます。
今後使う予定もないのに、ずっとそのまま放置しておくのは心苦しさを感じて「供養してあげたい」と思う人もいるでしょう。自分の気持ちとして「手放したい」と思ったのなら、それは人形供養を行うべきタイミングです。
人形供養を無料で行う方法
ここでは、人形供養にできる限り費用をかけたくない人や無料で行いたい人へ向けて、下記の方法を解説していきます。
1.供養祭・感謝祭で供養してもらう
葬儀屋・人形店・神社・寺院では、無料で人形供養を行う「供養祭」「感謝祭」を開催することもあります。供養祭・感謝祭で供養してもらうステップは、下記の通りです。
- 開催場所・日時・予約の要不要・持ち物などを確認する
- 開催当日に人形・ぬいぐるみを持参して会場へ向かう
- 受付やスタッフへ人形・ぬいぐるみを預ける
- 供養祭・感謝祭に参列して人形供養をしてもらう
供養祭・感謝祭に参加する場合、事前予約が必要であれば必ず行い、供養してもらえる人形の数や種類に制限はないかを確認しておきましょう。また、完全無料で人形供養をしてもらえるケースもあれば、何か条件つきだったり低価格でも費用がかかったりする場合もあります。
2.自宅でお清め塩を使って供養する
せっかく人形供養をするなら、人形やぬいぐるみとの思い出もある自宅で供養したいと考える人もいるかもしれません。自宅で自分自身で供養すれば、無料で行えます。具体的なステップは下記の通りです。
- 人形・ぬいぐるみをクリーニングしてキレイな状態にする
- これまでの感謝の気持ちを伝えつつ手を合わせて祈る
- 白い紙や布で人形・ぬいぐるみを包んでお清め塩をかける
- 自治体のルールに従い包んだ状態で処分する
大切なポイントとしては、ゴミ袋へ直接入れずに必ず白い紙や布で包むことです。これまでの感謝の気持ちを伝えてから、お清め塩をかけて包みましょう。お清め塩としては、海水100%で作られた塩が望ましいとされています。
3.公共施設や団体へ寄付する
お焚き上げやお清めという形ではありませんが、人形・ぬいぐるみを供養しつつ必要とする人の手で渡せる点では公共施設や団体へ寄付するのもおすすめです。具体的な寄付先としては、下記が挙げられます。
- 人形博物館や地域の資料館
- 幼稚園や保育園
- 児童養護施設
- 子どもの支援団体
- 地方公共団体
ただし、状態が良く清潔でないと寄付を受け入れてもらえないため注意が必要です。また、前述の通りひな人形や五月人形は他人へ引き継ぐこと自体が良くないとされますので、寄付を断られる可能性も高いです。
公共施設や団体へ寄付する場合、寄付先が困らないよう条件などをしっかりと確認しておくようにしましょう。
有料で人形供養を行う方法
ここまで人形供養を無料で行う方法を解説しましたが、次に有料で人形供養を行う方法を紹介していきます。有料で人形供養を行う方法としては、下記があります。
1.神社・寺院へ持ち込む
神社・寺院の中には、持ち込みされた人形やぬいぐるみを供養している場所もあります。この場合、下記のポイントに気を付けましょう。
- 当日申し込みが可能か事前申し込みが必要かを確認しておく
- 引き受けてもらえる人形の種類やサイズ、数を聞いておく
- 費用は人形1体1,000~5,000円程度、1箱5,000〜1万円程度が相場
- 金額が不明瞭な場合は事前に問い合わせて確認する
- 不燃物は引き受けてもらえないケースが多い
供養代はそれぞれ異なりますし、人形供養をそもそも行っていない場所も多いため注意が必要です。また、不燃物は受け付けてもらいにくいこと、持ち込み当日には供養してもらえないケースが多いことも覚えておきましょう。
2.日本人形協会へ郵送する
一般社団法人「日本人形協会」では、供養代行サービスを行っています。ただし、受け付けてもらえる対象が限られます。おもな条件としては、下記の通りです。
- 基本的には顔がついているものであれば可能
- ひな人形、五月人形や鯉のぼりなどの節句人形
- 名前旗や武者絵旗などののぼり旗
- フランス人形・ドール・ぬいぐるみ
- 木彫り・陶器の人形・こけし
- 箱の大きさが170cm以内で重量が30kg以内
供養代行サービスを利用するためには、利用者自身が人形を梱包して指定の送付先へ送る必要があります。また、支払い方法は郵便振替のみである点に注意が必要です。
3.遺品整理業者へ依頼する
遺品整理業者では、おもに合同供養という形でぬいぐるみや人形の供養を行っています。遺品整理業者へ依頼すれば、遺品整理が必要な場合にワンストップで利用できて効率的です。
優良な遺品整理業者を選定するためには、下記のポイントを意識しましょう。
- 料金体系が明確な業者を選定する
- 実績をホームページで公開しているか
- レスポンスが速くて対応が丁寧か
遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、予算にあった業者をご提案します。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。


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まとめ:人形・ぬいぐるみの供養は遺品整理業者へ依頼するのがおすすめ!
今回は、人形やぬいぐるみを無料もしくは有料で供養する方法を解説してきました。大切に使ってきた人形や思い出が詰まったぬいぐるみは、しっかりと供養することで感謝の気持ちを伝えられます。ただし、人形供養には条件があったり、手続きが分かりづらかったりするものです。
「人形供養を確実に行いたい人」や「人形供養を行う時間が取りづらい人」は、専門の遺品整理業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼することで、確実に人形供養を行えますし時間や手間を省けます。遺品整理が必要な状況なら、遺品整理から供養までワンストップで依頼できて便利です。
ただし、遺品整理業者の料金やサービス内容は、業者ごとに違うため、複数の業者から相見積もりを取り、料金や作業内容、信頼性などを比較検討することが大切です。
まずは、信頼できる遺品整理業者に見積もりを依頼してみてください。適切な業者選びと準備で、無理のない費用で満足のいく人形供養を実現しましょう。
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