マンションの部屋がゴミ屋敷に？【放置した際のトラブルや対処法・安く片付ける対策を紹介】

「マンションをゴミ屋敷にしてしまったら追い出される？」
「ゴミ屋敷であることは周りにバレる？」
「ゴミだらけのマンションの部屋を片付けるためにどのくらい費用がかかる？」

そんなお悩みはありませんか？

本記事では、マンションをゴミ屋敷にしてしまった時の対処法や放置するリスクを解説しています。マンションで近くの部屋がゴミ屋敷の場合の対処にも触れています。

マンションでゴミ屋敷が発生してしまった際に、ぜひご覧ください。

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マンションでのゴミ屋敷のトラブル・リスク

住んでいる部屋がゴミ屋敷になると、不衛生なので健康面・精神面に悪影響。マンションの場合は、さらに上記のような近隣トラブルに発展します。

ここでは、マンションがゴミ屋敷化したことによる被害の具体的な内容を紹介していきます。

近隣・同じフロアに悪臭が広って苦情が入る

マンションがゴミ屋敷化すると、一軒家よりもご近所トラブルに発展しやすいです。ゴミ屋敷特有の悪臭は、ベランダや廊下つたって周辺に広がるためです。

「ドアも窓も締め切っているから、周りに臭いは漏れない」というイメージがあるかもしれませんが、生ごみの腐敗があるような場合、窓を開けなくとも周辺に悪臭が広がります。

近隣の住人が窓を開けられなくなったり、ベランダで洗濯物を干せなくなったりすることで苦情が来るケースがあるので、少しでも早い対処が必要になります。

害虫被害がマンション全体に繋がる

部屋がゴミ屋敷化すると、ゴキブリやハエ、ダニといった害虫が大量に発生します。害虫は1~2mmの隙間があれば簡単に通れるため、隣の部屋は危険です。窓を開けたり、ドアを開けた一瞬に入り込むケースもあります。

マンションの場合、ベランダを伝って侵入したり、換気扇・排水溝のつながりを利用して侵入することも多いです。

ゴミ屋敷を片付ける際に近隣の部屋に逃げ込む可能性もあるので、ゴミ屋敷を片付ける際は必ず害虫駆除もセットで行いましょう。

大火災のリスクがある

ゴミ屋敷には大量に不用品があるため、小さな火種が火災に繋がってしまうケースがあります。特に、紙類やプラスチック製品は燃えやすいです

「火元はない」と思っていても、コードに積もったホコリが通電して発火することもあるので、生活している限り火災のリスクがあります。

マンションの場合、簡単に他の部屋に火災が広がってしまいます。同じフロアだけでなく、マンション全体を巻き込む大火災に発展するリスクもあるので、ゴミ屋敷を放置するのは危険です。

マンションをゴミ屋敷にすると追い出される？

マンションをゴミ屋敷にしても、すぐに追い出されることはありません。しかし、大家・管理会社からの連絡を無視していれば、以下のような対処をされることがあります。

ここでは、具体的にどんな対応を受けるのか見ていきましょう。

大家・管理会社から退去を勧告される

ゴミ屋敷を片付けないでいると、マンションの資産価値が下がってしまうので、大家・管理会社から通知文が届きます。近隣から苦情が来ることで通知文や口頭での注意を受けることもあります。

通知文が来る場合、最初は「ゴミを片付けて欲しい」という内容のものが多いです。

この通知文を無視してしまうと、内容証明郵便が送られてくるでしょう。「期日まで片づけない場合は、退去してもらう」という内容が一般的です。

それを無視した場合は、不法占拠として明け渡し訴訟を起こされる場合もあります。自治体によってはゴミ屋敷のゴミの撤去を行う強制代執行を行うこともできるので、早めに片付けましょう。

高額な退去費用を請求されるかもしれない

退去費用とはマンションから退去する際に住人が支払う費用のこと。その部屋を次の入居者が住めるように回復させる「原状回復」の費用の一部を住人の一部が負担する制度です。

通常、原状回復にかかる費用は大家・管理会社が負担します。しかし、ゴミ屋敷の場合は住み方が原因であるとして住人に請求されるため、退去費用が高くなります。

例えば、通常の暮らし方をしていれば、居間の壁や床にカビが生えることは稀です。しかし、ゴミ屋敷はゴミの放置により湿気がこもり、カビが生えやすくなるため「壁の張り替えは住人にも負担がある」とされ、退去費用が高額になりがちです。

退去費用は大家や管理会社が部屋を見て決めるので、下手に嘘をつかず「ゴミ屋敷であること、それを片付けること」を言った方がトラブルになりにくいです。

マンションがゴミ屋敷になった時の対処方法

マンションがゴミ屋敷になった時は、早めに対処することが大切。ゴミ屋敷清掃業者に依頼しつつ、管理者側に連絡したり、原状回復の費用に関わる点を確認しておきましょう。

ここでは、上記の対処法の詳細を解説していきます。

早めに清掃業者に依頼する

マンションは、いつか退去する時に新しい住人が暮らせる状況まで回復させる必要があります。

自分では落としきれない汚れや臭いを放置していると、退去する時に必ず高額な請求が発生するので、早めにゴミ屋敷清掃業者を呼んで対処してもらうのがおすすめです。

業者に依頼するのが早ければ早いほど費用は安くなりますし、早く依頼すれば日程の融通が利くというメリットがあります。

例えば、追加料金が発生しがちな土日祝日、深夜・早朝などを避けて依頼できます。早割りプランのある業者もいるので、少しでも早く依頼していきましょう。

大家・管理組合に連絡する

ゴミ屋敷を片付ける際は、作業当日のオートロックの解除や駐車場の確保、近隣住人に迷惑をかけない配慮が必要です。

騒音やゴミの搬出も伴うので、事前に大家・管理組合に「ゴミ屋敷を片付ける・業者を利用する」ことを連絡しておきましょう。

賃貸契約書・ガイドラインをチェックしておく

ゴミ屋敷の原状回復費用のうち、ゴミの処理費用は住人負担ですが、そのほかの作業は管理者側も負担する必要があります。賃貸契約書を見て、どこまでが住人の負担なのかを確認しておきましょう。

同じ理由で、国土交通省が出している原状回復をめぐるトラブルとガイドラインをチェックしておくことも大切です。

ガイドラインによると「経年劣化や通常の使い方による摩耗」は管理者側が原状回復させる部分に該当します。

参照：住宅：「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」について-国土交通省

ゴミ屋敷になることは「通常の使い方」ではないので、その部分を退去費用で賠償することになります。

例えばゴミ屋敷になったせいでしみ込んだ臭いや発生したゴミは住人の負担で対処しますが、床のへこみや壁紙の汚れは経年劣化でも起こるため、管理者負担の可能性が出てきます。

このように、どこからが通常の範囲ではないのかは、ガイドラインや賃貸契約書に従って話し合っていくことが大切になります。

話し合いをスムーズに進めるため、確認しておきましょう。

火災保険が適応されないかチェックしてみる

マンションで加入している火災保険があるなら、原状回復費用や管理者への賠償責任が保証の範囲に入っているケースもあります。

ただし、火災保険は「故意の破損ではないこと」が条件なので、適応されるとは限りません。

請求期限もあるので、傷が汚れがついてからすぐ確認する必要もあります。補償されそうな部分には手をふれず、写真などで保険会社に相談することが大切になります。

マンションのゴミ屋敷のための清掃業者の選び方

マンションがゴミ屋敷になったら、害虫駆除や消臭作業、不用品処分を一度に行えるゴミ屋敷専門に依頼するのがおすすめ。業者を選ぶ際には、上記の3点を意識していきましょう。

マンションの片づけに強い業者に訪問見積もりを依頼する

ゴミ屋敷を解決するための料金は、現場を見て実際にどのような作業、薬剤が必要になるのかを見るまで分かりにくいです。無料で訪問見積もりをできる3～5社業者を選んで、相場を把握するのをおすすめします。

なお、業者を呼ぶことを大家や管理会社に知らせる必要はありますが、近隣住人にはバレたくないかもしれません。その場合、少人数で人がいない時間を見計らって作業してくれる業者もいるので、見積もり時に配慮してもらえるか問い合わせておきましょう。

「異性が来るのが怖い」という場合は、女性スタッフ・男性スタッフを選べるか相談すれば配慮してもらえる業者が多いです。

ゴミ屋敷清掃に必要な情報・許可・専門知識をチェックする

訪問見積もりを依頼する前に、ホームページで業者の情報と許可、専門家の有無をチェックします。

第一に、代表者氏名や会社住所などの基本情報が記載されていない場合は、信頼できない業者です。

次に、下記のゴミ屋敷清掃に必要な許可があることを確認していきます。

【ゴミ屋敷清掃に関わる許可】

上記の許可の他、ゴミ屋敷清掃士を持っている業者がおすすめです。ゴミ屋敷清掃士認定協会が認定していて、ゴミ屋敷清掃への知識と技術を持っている基準になります。

参考：ゴミ屋敷清掃士 ゴミ屋敷清掃士認定協会

3～5社に見積もりを依頼して作業内容・料金をチェックする

見積書がそろったら、作業内容と料金をチェックしていきます。

他に比べて作業量が少なかったり、合計金額しか書いていない業者は「現場で追加の作業が発生した」と言って高額請求を行う可能性があるので止めましょう。追加作業・追加料金について明記されていることも大切です。

ゴミ屋敷の清掃費用は、家電などのリサイクル品の数や処分が難しいゴミの数でも変わるので、ゴミの処分方法の内訳が書いてあることもチェックしておきましょう。

そのほか、気になることは必ず質問して問い合わせへの対応や料金体系について理解することがおすすめです。

優良な業者は問い合わせを嫌がりませんが、悪質な業者は契約を急がせるので、優良業者かどうかを見極める役にも立ちます。

なお、ゴミ屋敷の退去について以下のようなお悩みを抱えている場合、ぜひ、遺品整理の相談所にご相談ください。

遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、予算にあった業者をご提案します。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。

マンションのゴミ屋敷清掃費用を安く抑えるコツ

マンションのゴミ屋敷を片付けるのは高額になりがちですが、以下の点を意識すると費用を抑えることも可能です。

ここでは、マンションのゴミ屋敷を片付け費用を抑えるコツを解説していきます。

自分で片付けられるものは片づけておく

マンションのゴミ屋敷は業者を呼ぶ前に自分で片付けておくことが大切。分別できるゴミをゴミ袋にまとめて、通常の方法でゴミに出すだけでも、業者の作業時間が短縮されて費用の削減が狙えます。

ただし、ゴミの放置によるシミや臭いを無理に落とそうとすることは危険です。

例えばシミを落とすために、床や壁の素材に合わない洗剤を使ったり、固いスポンジやタワシで無理やりに落とすと、汚れがある部分に傷がついてしまうかもしれません。

臭いを落とそうとするあまり、たくさん芳香剤を使うと、今度は芳香剤の臭いが染みつく恐れがあります。

一度ゴミ屋敷になってしまったら、基本的にゴミ出しと置き型の駆除剤で害虫駆除を行い、落としきれない汚れと臭いを専門家に頼んだ方が安全です。

値下げ交渉・キャンペーンを利用する

ゴミ屋敷清掃業者の中には、値下げ交渉に応じてくれる業者もいます。3～5社に見積もりをとって、最安値に合わせて値下げできるか聞いてみましょう。特に「業界最安値」を看板にしている業者は値下げに応じてくれる可能性が高いです。

なお、最初から極端に安い価格を出す業者は不当な作業をしている恐れがあるので止めた方が安全です。

他にも、早期割引キャンペーンを利用したり、WEB申し込みキャンペーンを利用すると安くなることがあるので、依頼したい業者がキャンペーンを開催していないかチェックしておきましょう。

買取に強い業者を選ぶ

ゴミ屋敷清掃業者の中には、不用品買取に力を入れている業者がいます。

ゴミ屋敷の物でも未開封のものならば高値で引き取ってもらえる可能性があります。特に高値が付くのは、下記のリストのような品物です。

買い物が多く、未開封の品が多い方や住人が亡くなったことでゴミ屋敷になった場合は、買取に応じてもらえる可能性が高いです。買取に強い業者を選びましょう。

ゴミ屋敷清掃と一緒に不用品回収事業も行っている業者は買取に強い傾向があるので、確認するのをおすすめします。

マンションのゴミ屋敷清掃に関する体験談

ここでは、マンションのゴミ屋敷清掃に業者を呼ぶメリットと費用の目安をイメージしてもらうため、当サイトの姉妹サイトである「不用品回収相談所」での島根県雲南市のA様のアパート撤去に伴う片付けの事例を紹介していきます。

マンションのゴミ屋敷の清掃・不用品回収の内容

A様からは不用品回収相談所の公式ホームページを見たことをキッケケに、電話でお問い合わせいただきました。

A様は、以下の理由でお困りでした。

不用品回収相談所は、A様の問い合わせをいただいた当日、下見のために現地へ赴き、見積もりを提示しました。A様に納得していただけたため、作業をさせていただく流れになりました。

当日の作業内容は以下の通りです。

上記の事例は、ご希望の日程でゴミ屋敷の清掃作業を行うことができ、A様のお悩みを解決することができました。

参考：【雲南市A様】アパート退去に伴うゴミ屋敷清掃の回収事例（姉妹サイト「不用品回収相談所」）

マンションのゴミ屋敷・不用品回収のポイント

この事例から学べるゴミ屋敷退去の際の清掃・不用品回収のポイントは以下のとおりです。

ゴミ屋敷退去の際の清掃・不用品処分を依頼する際は、上記の点を満たす業者を選ぶのが大切になります。

なお、ゴミ屋敷の退去について以下のようなお悩みを抱えている場合、ぜひ、遺品整理の相談所にご相談ください。

• どこから遺品整理を着手すればいいかわからない
• どんな作業が必要なのか分からない
• 予算はいくらくらいになるか知りたい
• まずは相談からしたい

遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、予算にあった業者をご提案します。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。

同じマンションの部屋がゴミ屋敷になった時の対処法は？

もし同じマンションの部屋がゴミ屋敷になってしまった時、直接注意するとトラブルに発展してしまうことがあります。下記の2点の方法で対処してもらいましょう。

• 大家・管理会社に連絡する
• 大家・管理会社に訴訟してもらう

ここでは、マンション暮らしで近隣の部屋がゴミ屋敷になってしまった時の対処方法について紹介していきます。

大家・管理会社に連絡する

マンションで近隣の部屋がゴミ屋敷になっていることに気づいたら、マンションの大家や管理会社に連絡しましょう。

「期日までに片づけられないなら、退去してほしい」といった内容通知書を送ってもらうことができます。

直接苦情を言いにいくと、相手が感情的になりトラブルになる恐れがあります。口論になるだけでなく、恨みを買って嫌がらせを受ける可能性もあるので、直接注意するのは止めておきましょう。

なお、ゴミ屋敷のゴミを撤去できる条例が設置された自治体もありますが、マンションの場合は大家や管理人に対処を任せた方がスムーズです。

大家・管理会社に訴訟してもらう

大家や管理会社が片付けを頼んでも対応する気配がない場合は、訴訟を起こして強制的に片付けさせることになるかもしれません。

自分で訴訟を起こすのではなく「まったく片付ける気配がない」と大家・管理会社に連絡して法的手段を取る形になります。

訴訟してもらえたとしても、退去までは時間がかかりますが、法的な強制力があります。

自分でゴミ屋敷の住人を訴えるのは危険なので止めましょう。大家・管理会社から「片付けてほしい」と勧告されていても無視をするような住人相手では、ご近所トラブルに発展する可能性が高くなります。法的な動きは管理者側に任せた方が安心です。

マンションのゴミ屋敷に関するよくある質問

マンションのゴミ屋敷に関するよくある質問は、下記の3点です。

• Qマンションのゴミ屋敷は誰が片付ける？
• Qマンションをゴミ屋敷にすると訴えられる？
• Qマンションのゴミ屋敷は自分で片付けられる？

ここでは、具体的なポイントなどを紹介していきます。

Qマンションのゴミ屋敷は誰が片付ける？

A．マンションがゴミ屋敷になった時、片付けられるのはその部屋の住人だけです。大家や管理会社でも勝手に片づける権利はないので、住人に片付けてもらうしかありません。住人が片付けられない場合は、住人がゴミ屋敷清掃業者に依頼して対処していくことになります。

Qマンションをゴミ屋敷にすると訴えられる？

A．マンションをゴミ屋敷にしただけでは訴えられることはありません。ゴミ屋敷を放置し続け、近所にも害虫が広がったり、悪臭が広がった場合は訴えられるケースもあります。

ゴミ屋敷の片付けを勧告されても無視し続けたり、解体・リフォームを伴う原状回復が必要になるケースなどでは、損害賠償が発生することもあります。

なお、裁判になる前に素直に片づけた場合でも、ゴミ屋敷状態で退去する場合は、ゴミや不用品の処分は住人が捨てる必要がありますし、退去費用が高くなります。

Qマンションのゴミ屋敷は自分で片付けられる？

A．ゴミ屋敷の程度によっては自分で片付けることも可能です。ただし、マンションはいつか退去する際に次の住人が住める状態まで回復させる必要があるので、悪臭や腐敗があるのなら、業者への依頼をおすすめします。

ゴミの内訳が「未開封の洋服・紙製品」などの腐りづらい物であるなら、自分で片付けやすいです。しかしこの場合も、自分の背丈ほど未開封品が積み重なっているのであれば、危険なので業者を呼んで対処しましょう。

まとめ：マンションがゴミ屋敷になったら早めに片付ける必要がある

マンションがゴミ屋敷になると、近所に悪臭や害虫が広がったり、大火災のリスクがあります。貸主側から退去の際に補修のための費用を請求されたり、訴えられるリスクもあるので、早めに片付けましょう。

片付けの際は、近所に害虫を逃がさないための害虫駆除も必要です。片付け・消臭・害虫駆除をすべて行ってくれるゴミ屋敷専門業者に依頼する方法をおすすめします。

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