ゴミ屋敷の原因は病気?関係する病気と対処法・清掃方法を解説

ゴミ屋敷の原因は病気?関係する病気と対処法・清掃方法を解説
著者 坂本 貴志

「ゴミ屋敷に住んでも平気なのは病気だから?」
「ゴミを片付けられないのは病気だから?」

このようなお悩みを抱えていませんか?

病気が原因かどうかを別としても、ゴミ屋敷になって悩んでいたり、ゴミ屋敷に住む方にどう接すればいいのか悩んでしまう方は多いかと思います。

そこで、本記事では、ゴミ屋敷と関わりがある可能性がある病気や病気の際の対処法、清掃のための業者の選び方について解説していきます。

正式な判断には医者の診療が必要ですが、病院に行く前の参考として本記事をご活用ください。

この記事を読んで分かること


  • ゴミ屋敷の原因の可能性がある病気の種類
  • ゴミ屋敷になった場合の対処法
  • 清掃のための業者の選び方

また、今すぐ安全で信頼性の高いゴミ屋敷清掃業者に依頼したい方は「遺品整理の相談所」がおすすめです。

遺品整理の相談所は、お客様のニーズに合わせゴミ屋敷清掃や遺品整理に必要な業者をご紹介するサービスです。

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ゴミ屋敷の原因になる病気

まずは、ゴミ屋敷の原因である可能性がある下記の病気を解説していきます。なお、ゴミ屋敷になったからといって、必ず病気というわけではないことに注意しましょう。

  • うつ病
  • 認知症
  • 統合失調症
  • 強迫性障害
  • ADHD
  • セルフネグレクト
  • ためこみ症
  • 買い物依存症

ここで病気の解説をする目的は、ゴミ屋敷と関係がある病気はどんな場所に相談したらいいのかの参考にしてもらうことです。本記事を見て「自分はこの病気だと思う」「まだ病気ではないと思う」などと自分で判断してはいけません。

病気かどうか分かるのは医師だけで、心当たりがある場合は症状に合った病院を受診するのが大切です。

うつ病

うつ病とは脳の神経伝達物質である「セロトニン」「ノルアドレナリン」が減ってしまう脳の病気と言われています。

うつ病で減少する神経伝達物質はやる気の発生や精神の安定に影響するので、無気力な状態になりやすいようです。睡眠時間・食欲が増したり、減ったりするケースもあります。

参考:厚生労働省「うつ病 – ストレスとこころ

やる気の減少により、使ったものをもとに片付ける意欲が無くなったり、ゴミを片付けられなくなったり、ゴミを回収所に持っていけなくなると言う症状が出る可能性があります。

うつ病になると必ず片付けができなくなるわけではありませんし、うつ病かどうかの判断は医師にしかできません。
もし「うつ病かもしれない」と感じた際は下記の病院を受診することが大切です。

【うつ病の診察・相談先】
精神科、心療内科

診断が出た後なら、うつ病を支援するNPO団体に相談する方法もあります。

認知症

認知症とは脳の神経細胞の働きが低下し、記憶や判断力が低下してしまう脳の病気。年齢に関わりなく誰でもなり得る病気で、物忘れの症状が代表的です。

参考:政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本

認知症による物忘れには、同じものを何度も買ったり、ゴミを出していないことを思い出せなかったりするという症状があります。曜日感覚が曖昧になって、ゴミの回収日が分からなくなるケースもあるそうです。

上記の症状が思い当たるとしても、自己判断で「認知症かもしれない」と考えるのは危険なので、必ず医師の判断を仰ぎましょう。かかりつけ医がいればそこで相談するのをおすすめします。

【認知症の診察・相談先】
かかりつけ医、精神科、心療内科、脳神経内科・外科、老年科、物忘れ外来

高齢者の認知症に関しては、地域包括支援センターや認知症の支援団体への相談という方法もおすすめです。

統合失調症

統合失調症は心と考えがバラバラな状態になる脳の病気と言われています。考えがまとまらなくなるので、話が途切れたり、脱線するという形で症状が現れる可能性があります。

統合失調症は症状に幅があり、他の日常生活が困難でも、片付けは問題ないといった方も多いです。

しかし、無気力になったり、身の回りのことにかまわなくなるという症状もあり、片付けができなくなることもあります。
人との関わりを避けて閉じこもってしまうというケースもあるので、誰も知らない間にゴミ屋敷になってしまう可能性もあります。

参考:厚生労働省「統合失調症 ストレスとこころ

もし統合失調症だとしたら、病院での治療が必要です。専門家以外が「気持ちの問題だからそのうち治る」と判断するのは絶対に止めて、精神科や精神保健福祉センターに相談しましょう。

【統合失調症の診察・相談先】

  • 精神科
  • 地域の精神保健福祉センター

地域や病院ごとに、統合失調症の患者さんやご家族をケアする団体が設けられていることもあるので、病院などで該当の団体がないか相談するのもおすすめです。

強迫性障害

強迫性障害とは強いこだわりや不安が生じることで生活を障害する疾患だと言われ、同じ習慣・行動や考えを繰り返してしまいます。繰り返し手を洗ったり、何度も頭の中で数字を数えてしまうという形で症状があらわれる方がいるようです。

自分でも「この習慣は不合理」だと思っていても止められず、症状の内容によってはゴミ屋敷の原因になる可能性があります。

参考:厚生労働省「こころもメンテしよう

例えば、なにかを手放すと二度と手に入らないと思い込んでしまったり、自分で作ったゴミ捨てのルールが厳しすぎていつまでも捨てられないという理由でゴミ屋敷になる可能性があります。

強迫性障害は生活の中に数多くのルールを設けてしまうので、そのルールを守ること以外の家事ができなくなってしまうというケースもあるようです。

強迫性障害かどうかは専門家でないと判断できません。下記の病院や地域の精神保健福祉センターに相談することが大切です。

参考:厚生労働省「家族や友強迫性障害になったとき

【強迫性障害の診察・相談先】

  • 精神科、心療内科
  • 地域の精神保健福祉センター

強迫性障害の患者同士の自助グループやNPO団体もあるので、お住まいの地域でそういった団体がないかどうか、病院を通じて探すのもおすすめします。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDは忘れっぽく、なくしものが多いという特性が現れることがある先天的な発達障害です。「一つのことを終わらせるのが苦手」や「思ったらすぐ行動してしまう」という特性があるので、片付けを最後までできないというケースがあります。

「優先順位を判断したり、計画を立てるのが苦手」という特性もあります。そのため、部屋全体の中で重要ではない部分から片付けをはじめ、重要でない部分だけで集中力が切れてしまう、という事態になることもあるようです。

思ったらすぐに行動すると言う特性から、衝動的に買い物をしてしまい、物がたまっていくケースもあります。

参考:厚生労働省「発達障害の理解 ~ メンタルヘルスに配慮すべき人への支援~

いずれの場合も、専門家以外が「ADHDだと思う」と判断して対処するのは危険です。下記の病院を受診し、認知行動療法や薬物療法を受けることをおすすめします。

【ADHDの診察・相談先】

  • 精神科、心療内科
  • 全国の発達障害者支援センター

病院以外に、全国の発達障害者支援センターでも相談が可能です。

参考:内閣府大臣官房政府広報室「大人になって気づく発達障害 ひとりで悩まず専門相談窓口に相談を!

セルフネグレクト

セルフネグレクトは自分で自分の世話を放棄する状態のこと。自己放任とも呼ばれ、片付けや食事、入浴に無関心になってしまうと言われています。

セルフネグレクトは、大切な方との死別・病気、大きなトラブルや加齢による体力・認知機能の低下で起こることが多いとされていますが、下記の病気が影響している場合もあります。

【セルフネグレクトのキッカケになりやすい病気】

  • 経済的な困窮
  • 認知症
  • 精神疾患
  • 発達障害
  • 依存症

上記以外にも様々な理由があり、どんな人でも起こり得る状態です。

セルフネグレクト状態になってしまうと、自分の健康に気を配れなくなってしまいます。汚れた衣服をそのまま着たり、ゴミや害虫のいる台所で食事をしたり、トイレが使えない状態になったり、重度のゴミ屋敷に発展しやすい傾向があります。

セルフネグレクトへの対処法は、原因によって大きく異なります。まずは原因を探すため、下記の病院に相談しましょう。

【セルフネグレクトの診察・相談先】

  • 精神科、心療内科
  • 地域包括支援センター

高齢者の場合は、地域包括センターで家事をサポートしてもらえるケースもあります。セルフネグレクトをサポートするNPO団体もあるので、病院などで使えるサービス・団体について聞いてみることをおすすめします。

ためこみ症

ためこみ症とは物を捨てることが苦痛になる病気のこと。強迫性障害の一種だとされていましたが、2024年現在は別の病気とされています。

症状としては、不要・必要に関わらず物を捨てることが辛くなってしまうと言われています。

例えば、収納グッズに仕舞えなくなっても物を捨てられず、生活スペースも不用品であふれてしまい、次第にゴミ屋敷になるケースがあります。

物を捨てること自体に苦痛があるので、ゴミを出したり、不用品を処分したりすることができなくなる場合もあると言われています。

ごみを捨てていても、重症化すれば台所・トイレなども物をしまう場所になるので、衛生面・健康面の被害が深刻なゴミ屋敷になりやすいです。

「ため込み症なのか、他の病気なのか」の判断は専門家でないとつきません。下記の病院に相談することが大切です。ためこみ症のためのオンラインカウンセリングを行うカウンセラーもいます。

【強迫性障害の診察・相談先】

  • 精神科、心療内科
  • ためこみ症専門のカウンセラー

ためこみ症の患者向け・ご家族向けのNPO法人も数多くあるので、病院などで「ため込み症を支援している団体はあるか」など聞いてみましょう。

買い物依存症

買い物依存症とは依存症の一種で、買い物をやめたくとも止められない、自分でコントロールできない状態だと言われています。依存症とは脳の病気なので、本人の心がけだけでは解決できません。

参考:厚生労働省「依存症についてもっと知りたい方へ

買い物依存症の場合、買い物が増えて家に物が溢れてしまうので、ゴミ屋敷の原因になりやすいです。特に、買い物依存症は「買い物そのもの」が目的な方が多く、未使用品が入った段ボールなどが腰から天井近くまで積み重ねられてしまうというケースもあるようです。

単に買い物が多いのか、依存症状態なのかの判断は専門家による判断が必要なので、以下の医師への相談が必要になります。

参考:依存症対策全国センター「全国の相談窓口・医療機関を探す

【買い物依存症の診察・相談先】

  • 精神科、心療内科
  • 依存症の本人や家族のための支援団体
  • 全国精神保健福祉センター、保健所

依存症の本人や家族のための支援団体や、全国精神保健福祉センター、保健所も相談を受け付けています。

ゴミ屋敷になりやすい生活習慣

ゴミ屋敷になりやすい生活習慣

「絶対にゴミ屋敷になる病気」はありません。しかし、上記のような生活を送っていると、ゴミ屋敷になるキッカケが多くなってしまいます。

ここでは、ゴミ屋敷の原因になることが多い生活習慣について見ていきましょう。

生活が不規則

ゴミをためることでゴミ屋敷になってしまう人の中には、夜勤勤務や激務、子育てなどで不規則な生活を送っているケースがあります。

【ゴミの回収日・時間に間に合わないケース】

  • 夜勤が多いので回収時間に間に合わない
  • シフト制でゴミの日と出勤日が重なることが多い
  • 子供を幼稚園・保育園に送っている間にゴミ回収車が来てしまう
  • 病気で体力や気力が低下し寝ている時間が増えてしまう
  • 昼夜逆転の生活で朝に起きられない

上記の理由でゴミを出せない場合、ゴミを出そうと思っても一人では難しいです。その結果、ゴミ屋敷になってしまうことがあります。

買い物が多い

買い物が多いと家の中のものが増えるので、ゴミ屋敷になってしまうこともあります。特に危険なのは、整理整頓はできるけれど買い物は多いというケース。

「まだ片付いているから大丈夫」と思っているうちに、部屋の一つが倉庫化してしまったりしてしまうケースもあります。

限定品が出る度に買うコレクター気質の方や、買い物でもらうショップバック、空箱、包装しを取っておく人も、ゴミ屋敷になりやすいです。

クレジットカードの上限まで、あるいはいくつもローンやリボ払いを組んでいるような買い物の仕方をする人は、買い物依存症の危険があるかもしれません。自分で買い物の量が多いと感じ、周囲に買い物の量を隠しているのならば、要注意です。

仕事・学業・趣味が忙しすぎる

毎日忙しくすごすことで、掃除が後回しになってしまう人はゴミ屋敷になってしまうこともあります。

忙しさで時間がないのも問題ですが、何より深刻なのは疲れて家のことができなくなってしまうこと。家のことができずに汚れていると、いつのまにか家にいるだけで気持ちが疲れてしまい、掃除へのハードルが上がってしまいます。

忙しさが続くと、家事や食事・入浴などを放棄するセルフネグレクト状態になってしまう可能性があるのも危険です。

重度のゴミ屋敷の中には、トイレ掃除をできなくなったためにひどく汚れているケースや、トイレが使えなくなりペットボトルで用を足すというケースも見られます。

お家に人が来る習慣が少ない

人が家に来ることがないとゴミを片付けようと思えない人は、人が来ないことが原因のゴミ屋敷になってしまうことがあります。「誰も見ないから片付けなくてもいい」と考えてしまうのがこのケースです。

家に人が来ないと、誰にも気づかれないままゴミ屋敷が悪化してしまうケースもあります。

重度のゴミ屋敷の中には、ゴミの山の所為で窓まで埋まってしまい、カーテンを開けることもできないといったケースもあります。

外食・コインランドリーの使用が多い

台所が汚れている時に片付けではなく、外食やお弁当を選ぶ人はゴミ屋敷になりやすいこともあります。台所が使えない状態でも生活ができてしまうためです。

特に、お弁当の空き容器をゴミに出さないでいると悪臭や害虫が発生してしまうので、重度のゴミ屋敷になりがちです。

洗濯物を干すスペースがなかったり、洗濯機が使えない時にコインランドリーを使う人も、他の条件が重なるとゴミ屋敷状態になりやすいケースがあります。コインランドリーを使う場合は、家の外で会うとゴミ屋敷に住んでいるように見えないことが重症化しやすい原因です。

ゴミ屋敷になってしまった場合の対処法

ゴミ屋敷になってしまった場合の対処法

ゴミ屋敷になってしまった際は、原因に応じて上記の対処法があります。病気が関係している場合は医師の診察を受けることが大切です。

もしゴミ屋敷になった原因が病気の場合、長期的な治療が必要なケースが多いです。治療の際には、病気や性格を責めず、根気強く向き合っていくことや周囲との協力が大切になります。

ここでは、ゴミ屋敷からの回復の際に頼れる機関を紹介していきます。

病気を治療する

ゴミ屋敷の原因がすべて病気にあるわけではありませんが、もし病気である場合、専門家による治療を受ける必要があります。

この時注意したいのは、家の状態や生活、本人の様子を見て「この病気だ」と決めつけないこと。病気かどうかの判断は、医師にしかできません。

かかりつけ医に相談できれば、何科が必要なのか判断してもらえます。かかりつけ医がいない場合は、症状に合わせて精神科、心療内科、脳神経内科・外科などに相談しましょう。

受診したのが症状にあった科でなかったとしても、一度医師に相談できれば、必要な医療機関を紹介してもらったり、紹介状を書いてもらえます。

自治体・福祉サービスに相談する

ゴミ屋敷になった原因が病気でなかったとしても、自治体・福祉サービスに相談することは大切です。

例えば、自治体や福祉団体の中には清掃支援サービスを提供している団体があります。清掃支援サービスはゴミの撤去だけでなく、ゴミ屋敷を解決するアドバイスをしてくれます。

また、市役所の福祉課などでゴミ屋敷住人の心理的な支援、生活支援を行っている場合もあるので、一度総合窓口などで「ゴミ屋敷に関する支援はあるか」と相談してみましょう。

もし認知能力・身体能力の衰えが原因でゴミ屋敷になった場合は、包括支援センターなどの家事を支援してくれる団体に頼る方法もあります。

包括支援センターではゴミ出しだけでなく、買い物や炊事の手伝いも頼めます。

最後に、空き家がゴミ屋敷になっている場合は、自治体から補助金が出る場合があるので確認しておきましょう。

自治体の補助金は売却または賃貸予定がある空き家、空き家バンクに登録している空き家が対象です。ゴミ屋敷の解体・改修に対する補助金を出しているかもしれないので、市役所に問い合わせをすることが大切です。

ゴミ屋敷清掃業者に依頼する

ゴミ屋敷になった場合は、一度すべて片づけた方が良いでしょう。早めに片付けた方が良いので、ゴミ屋敷清掃業者に依頼するのがおすすめです。

ゴミ屋敷清掃業者であれば、通常の清掃業者と違い、大量のゴミにも数時間から数日で対処してもらえます。ゴミ屋敷は腐敗臭や生ごみ臭が家にしみついてしまうことがありますが、消臭・除菌も行ってくれます。

業者によっては、大量に発生した害虫・害獣に対処してもらえることがあります。

一度ゴミ屋敷を片付ければ「片付けなければ」と焦ることがなくなりますし、清潔になって健康的に安心できるのがメリットです。

病気への対処とは別に、片づけておくことをおすすめします。

ゴミ屋敷清掃のための業者の選び方

ゴミ屋敷になってしまったら、なるべく早くゴミ屋敷清掃業者に依頼するのがおすすめ。業者を選ぶ際は、下記の3ステップを意識していきましょう。

  • 無料で訪問見積もりに応じてくれる業者を探す
  • ホームページの情報・実績・口コミをチェックする
  • 3~5社の見積書の内容・料金を比較する

ここでは、ゴミ屋敷清掃のための業者を選ぶコツを紹介していきます。

無料で訪問見積もりに応じてくれる業者を探す

ゴミ屋敷清掃は少なくとも分別作業、搬出作業、収集運搬、ゴミの処分が必要。ここに人件費や車両の費用が追加されて料金が決まります。

作業にかかる時間やスタッフの人数は、現場でゴミの種類や量を見ないと判断できません。無料の訪問見積もりに応じてくれる業者3~5社に見積もりを依頼して作業内容・価格を比較していきましょう。

ホームページの情報・実績・口コミをチェックする

訪問見積もりを頼む前に、ホームページにある情報をチェックすることも大切です。

【ゴミ屋敷清掃に関わる許可】

  • 一般廃棄物収集運搬許可証・一般貨物自動車運送事業許可…ゴミの回収・運搬に必要(委託している清掃業者も多い)
  • 古物商許可証…不用品の買取に必要
  • 解体工事登録…解体・リフォームに必要

これらの許可の他、ゴミ屋敷清掃士認定協会が認定するゴミ屋敷清掃士を持っている業者はゴミ屋敷清掃への知識と技術を持っている基準になります。

必要な情報・許可・資格について確認できた後は、作業実績やお客様の口コミが掲載されているかチェックします。できるだけ依頼したい内容に近い実績がある業者がおすすめです。

3~5社の見積書の内容・料金を比較する

3~5社の見積書がそろったら、内容と料金を比較していきます。他と比べて不自然に多い作業・少ない作業がないかチェックしましょう。

ゴミの処分費用はリサイクル品の有無や処理が難しい物を含むかで変わるので、しっかりと処分方法の内訳を提示してくれることもここで確認しておきます。

【ゴミ屋敷清掃のための見積書チェックポイント】

  • 車両の種類・人件費は明記されているか
  • 作業内容ごとの料金が記載されているか
  • 追加作業・追加料金について明記されているか

上記の項目が明記されていなかったり、合計金額しか書いていない場合、契約後に「実際に作業をしたら、新しい作業が必要だった」として高額請求を行うケースがあるので、契約は止めておきましょう。

費用だけでなく、問い合わせへの対応や料金体系をしっかりチェックしてから契約することが大切です。

なお、ゴミ屋敷の退去について以下のようなお悩みを抱えている場合、ぜひ、遺品整理の相談所にご相談ください。

  • どこから遺品整理を着手すればいいかわからない
  • どんな作業が必要なのか分からない
  • 予算はいくらくらいになるか知りたい
  • まずは相談からしたい

遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、予算にあった業者をご提案します。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。

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ゴミ屋敷の再発を防ぐポイント

ゴミ屋敷の再発を防ぐポイント

ゴミ屋敷の再発を防ぐためには、上記の3点に気をつけることをおすすめします。

ここでは、ゴミ屋敷を片付けた後におすすめな再発防止策を紹介していきます。

定期的に人を招く

ゴミ屋敷になる前に定期的に人を招く習慣をつけると「人が来るのだから片付けよう」と意識することが期待できます。

なお、招く相手が家族や友人である必要はありません。

例えば、定期的にハウスクリーニング業者を呼べば片付けを手伝ってもらえます。

高齢になったことがキッカケでゴミ屋敷になってしまったのであれば、高齢者サポートサービスを頼むのもよいでしょう。包括支援センターに相談すれば、認知症以外にも高齢者向けの生活支援サービスがあります。

家に上がってもらうまではしなくとも、地域の回覧板が回って来るだけでもゴミ屋敷の再発防止には効果的です。

「家の中を人に見せられる状態にキープすること」が目的なので、まずは毎日カーテンを開け、窓を開けられる状態の維持を目標にするのもおすすめします。

定期的にゴミを出す

ゴミ屋敷に戻らないためには、ゴミ出しを定期的に行うことが大切です。地域のゴミ収集のスケジュールを把握し、1週間に1度を目標にゴミを出しましょう。

1週間に1度が難しい場合は、2週間に1度から始めても構いません。「継続して実行できる目標」を作って、ゴミを出す習慣をつけることが大切です。

もしゴミの収集日が分からない時は、市のホームページや役所の日程表をチェックすることから始めましょう。

もし「ゴミは出していたけれど、必要のない洋服や日用品をためていたらゴミ屋敷になってしまった」というケースならば、部屋に置く物の数を決めることをおすすめします

「一年間使わなかったアイテムは処分する」や「似た機能のアイテムを入手したら処分する」や「定位置が決められないほど物を置かない」など、不用品を処分するルールを決めて、定期的に不用品のチェックすると、物が増えすぎるのを防げます。

この時「一度決めたルールは絶対に守ろう」と頑張りすぎると挫折しやすいし、ストレスになります。「こういう基準があるけれど、今回増やしたものは該当するかな?」と意識することから始めるのがおすすめです。

ストレスの原因を解消する

ゴミ屋敷はストレスやストレスを原因とする病気をキッカケに作られることもあります。一度ゴミ屋敷になってしまったのであれば、ゴミ屋敷になった悩みやストレスの原因を解消しましょう。

とはいえ、仕事や人間関係が原因であればすぐに解決できるものではありません。まずは「自分は何が原因で、ゴミ屋敷になったのだろう?」と考えることから始めるのがおすすめです。

周囲の人に相談してもいいし、ゴミ屋敷専門のカウンセラーに相談する方法もあります。

もしストレス発散のための買い物・コレクションをしていたのであれば、それ以外のストレス発散方法を考えるのも効果的です。

なお、ストレスの原因を解消しようとする時に注意したいのは、自分を責めないこと。

「自分の性格や考え方でストレスがたまる」「強い気持ちを持てば大丈夫」といった考え方は、心身ともに負担になります。あくまで「これまでより楽な気持ちで暮らすために、原因を考えてみる」というスタンスが効果的です。

仮にストレスの原因を解消できなかったとしても、自分を責めるのは止めましょう。

ゴミ屋敷と病気に関してよくある質問

ゴミ屋敷と病気に関しては、下記の3つの質問がよくあります。

  • Q.ゴミ屋敷の原因は性格?病気?
  • Q.ゴミ屋敷を放置するとどうなる?
  • Q.ゴミ屋敷に関する病気・悩みはどこに相談する?

ここでは、具体的なポイントなどを紹介していきます。

Q.ゴミ屋敷の原因は性格?病気?

A.ゴミ屋敷清掃を行う業者のコラムによると、ゴミ屋敷になりやすい性格や、片付けが難しくなる病気はあると言われています。

しかし、ゴミ屋敷になりやすい性格や病気があるからと言って、必ずしもゴミ屋敷になるわけではありません。

その時の忙しさ、人間関係、経済状況など複数の要因が重なってゴミ屋敷になってしまうからです。決して「だらしがないからゴミ屋敷になる」というわけではないことに注意しましょう。

Q.ゴミ屋敷を放置するとどうなる?

A.ゴミ屋敷を放置していると、ゴミが腐敗したり、悪臭が漂ったり、害虫やネズミが大量発生したりしてしまいます。不衛生な状態なので、生活しているだけでも食中毒をはじめとする感染症のリスクが高く、危険です。

ゴミ屋敷に住んでいるストレスで精神病にかかってしまうことも考えられます。

床や壁がカビたり、異臭が染みつけば資産価値は下がるし、外までゴミが溢れていれば放火のリスクもあります。

放置して改善されることはないので、なるべく早くゴミ屋敷清掃業者に依頼をしましょう。

Q.ゴミ屋敷に関する病気・悩みはどこに相談する?

A.ゴミ屋敷になった原因を知りたいのであれば、ゴミ屋敷専門のカウンセリングがおすすめ。オンラインで相談の受けつけてくれるカウンセラーもいます。

ゴミ屋敷の清掃業者に連絡して、ひとまず部屋を片付けると言う方法もあります。

カウンセラーとの話し合いでゴミ屋敷になった理由が病気だと分かったり、片付けた後にも「またゴミ屋敷になるかも」という不安感が残るのであれば、精神科や心療内科に相談して治療しましょう。地域の生活サポート団体、自助グループを紹介してくれる場合もあります。

まとめ:ゴミ屋敷は病気と関係があるかもしれない

まとめ:ゴミ屋敷は病気と関係があるかもしれない

ゴミ屋敷になりやすい病気はありますが、病気になったら必ずゴミ屋敷になるわけではありません。病気以外にも、生活リズムや人間関係、経済状況など複数の要素が重なってゴミ屋敷になることがあります。

原因が何であれ大切なのは、ゴミ屋敷になったのをを責めないこと。だらしなかったり、やる気がないと言った理由でゴミ屋敷になることはありません。

一度ゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼し、カウンセラーや精神科、心療内科などと協力しながら原因の究明と解決を目指していきましょう。

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著者情報

坂本貴志

坂本 貴志

遺品整理の相談所 代表

遺品整理の相談所の代表を務め、廃棄物業界に15年従事しており、遺品整理、生前整理、ゴミ屋敷片付けなどの各種サービスのエキスパート。姉妹サイトでは、一般廃棄物収集運搬業の許可業者のみを紹介する不用品回収のマッチングサイト「不用品回収相談所」を全国展開し、 業界の健全化をビジョンに掲げて事業を運営している。豊富な経験により、個人でも一般廃棄物実務管理者、遺品整理士などの専門資格も取得しており、業界団体の講師や廃棄物業者へのコンサルティングなども務めている。

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