リフォームを検討しているけれども、あまりにもゴミが多くて、どこから手をつけたらいいのか悩んでいる人も多いでしょう。ゴミ屋敷の状態で、リフォーム業者に依頼できるのでしょうか。適切な手順を踏めば、ゴミ屋敷のリフォームを実現することは可能です。
この記事を読んで分かること
- ゴミ屋敷状態ではリフォームを請け負ってもらえない理由
- ゴミ屋敷をリフォームする必要があるケース
- ゴミ屋敷をリフォームする流れ
- ゴミ屋敷のリフォームにかかる費用の目安
- ゴミ屋敷リフォームの費用を抑えるためのポイント
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ゴミ屋敷をリフォームする際に知っておくべきこと
ゴミ屋敷状態では、リフォーム業者に依頼しても断られることが多くなります。しかし、ゴミ屋敷の場合、リフォームが必要なケースも少なくありません。
ここでは、ゴミ屋敷をリフォームする際に知っておくべきこととして、以下の観点で解説します。
- ゴミ屋敷状態ではリフォームを請け負ってもらえない理由
- ゴミ屋敷をリフォームする必要があるケース
ゴミ屋敷状態ではリフォームを請け負ってもらえない理由
ゴミ屋敷状態ではリフォームを請け負ってもらえない理由として、以下の2点が挙げられます。
- 作業スペースの確保が難しい
- 安全性の確保が難しい
作業スペースの確保が難しい
大量のゴミが原因で、リフォーム業者が作業を行うスペースを確保できません。職人たちが必要な道具を運び入れたり、作業を進めたりすることが非常に困難といえます。
安全性の確保が難しい
ゴミが積まれている状態では、作業中に事故が発生するリスクが高まります。床や壁、天井にアクセスするための道がゴミで塞がれているため、リフォーム作業が物理的に不可能です。
ゴミの除去はリフォームの成功に不可欠なステップであり、リフォーム業者が安全かつ効率的に作業を進めることができ、リフォームの品質も向上します。これを怠るとリフォーム自体が不可能になることを理解しましょう。
ゴミ屋敷をリフォームする必要があるケース
ゴミ屋敷状態ではリフォームを請け負ってもらえないものの、状況によって建物の改修や修繕が求められます。ゴミ屋敷をリフォームする必要があるケースは、主に以下のような状況です。
外壁や屋根の状態が悪化した場合
外壁や屋根のダメージが進行すると、リフォームが急務となります。
- ゴミの重みや圧力によって、外壁や屋根に過度の負荷がかかり、構造が歪む可能性がある
- 建物全体の強度が低下し、耐震性や耐久性が損なわれる危険が高まる
- ゴミが外壁や屋根に直接触れることで、湿気や汚れが溜まりやすくなり、素材の劣化を早める
- 外壁や屋根がダメージを受けると、雨漏りが発生しやすくなる
これらのことから、外壁や屋根の状態が悪化した場合、建物全体の構造が弱くなるため、早急なリフォームが必要です。
壁や床に損傷がある場合
ゴミの重みや堆積によって壁や床が破損していると、生活環境が悪化し、安全性も損なわれるため、修繕が必要です。特に、ゴミによる大きなひび割れや穴がある場合は、早急に対応しなければなりません。
キッチンの機能が低下した場合
ゴミによりキッチンの設備が故障したり、機能が低下していると料理がしづらくなるため、リフォームが望まれます。
- ゴミや汚れが堆積することで配管が詰まる
- 電気機器が正常に動作しなくなる
- 湿気やカビが発生しやすくなり、衛生面でも問題が生じる
最新の設備に更新することで、使い勝手が向上し、家事の効率も上がります。
浴室の衛生環境が悪化した場合
ゴミや汚れが浴室に積み重なることでカビや害虫が発生し、衛生環境が著しく悪化するため改善が必要です。さらに、ネズミが配管や電気配線、防水シートを破損させると、漏水や設備故障が発生する恐れがあります。
これらの被害を防ぐには、ネズミの侵入経路を遮断し、適切な駆除対策を行い、新しい設備に交換することが重要です。
トイレの状況が悪い場合
ゴミがトイレ設備を覆っていたり、清掃が行き届かない場合は、快適な使用が難しくなるため、リフォームが推奨されます。特に、水漏れや悪臭が発生している場合は、早急な対応が必要です。
- トイレの排水管にゴミが詰まると流れが悪くなる
- トイレの水が逆流し、床が水浸しになる
- ゴミや汚れが便器やタンクにたまるとバクテリアが繁殖
- 強烈な悪臭が発生する
これらの状況を放置していると、トイレの使用が不快になるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性が高まります。
ゴミ屋敷をリフォームする流れ
ゴミ屋敷のリフォームは、住まいを取り戻すための大切なステップです。ゴミが溜まり過ぎてしまった家でも、適切な手順を踏むことで清潔で快適な空間に生まれ変わります。
以下の手順を参考に、新しい生活をスタートさせましょう。
STEP1:ゴミの撤去
まず最初に取り組むべきは、ゴミの撤去です。大量のゴミが溜まっている場合、自分で処分するか、専門業者に依頼するかの選択肢があります。それぞれの方法と判断基準を見ていきましょう。
自分でゴミを処分する
自分でゴミを整理し、分別して処分する手順は以下の通りです。
- ゴミの種類ごとに分別する(可燃ゴミ、不燃ゴミ、リサイクル可能なゴミ)
- 使えるものと使えないものを分け、不要なものを選定
- 分別したゴミをそれぞれのゴミ袋に詰める
- 自治体のゴミ収集日に合わせて、ゴミを出す
- 家具や家電は、粗大ゴミとして自治体で処分するか、リサイクルショップに持ち込む
自治体ごとのゴミ分別ルールを確認しましょう。また、粗大ゴミは事前に申込が必要な場合があります。
専門業者に依頼する
専門業者にゴミの撤去を依頼する場合は、以下の手順を参考にしてください。
- インターネットや口コミで信頼できる業者を探す
- 現地調査を依頼して、見積もりを取る
- 見積もり内容に納得したら、契約を締結する
- 業者と作業日を確認し、スケジュールを調整する
- 当日は立会いを行い、作業内容を確認する
見積もりには追加料金が発生する場合があるため、その条件をしっかり確認しましょう。
自力で片付けるか業者に頼むかの判断基準
以下の基準を参考に、自力で片付けるか業者に依頼するかを判断しましょう。
- ゴミの量:大量のゴミがある場合は業者に依頼
- 時間と労力:自分で片付ける時間や体力がない場合は業者に依頼
- 衛生面:不衛生な環境での作業が難しい場合は業者に依頼
ゴミの撤去を適切に行うと、次のステップがスムーズに進行します。無理をせず、状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
STEP2:清掃作業
ゴミが撤去された後は、清掃作業に取り掛かります。清掃をしっかり行うことで、家を元の状態に戻し、健康的な生活環境を取り戻せます。
自分で清掃作業を行う
自分で清掃作業を行う手順は、以下の通りです。
- 掃除機、モップ、雑巾、洗剤のほか、ゴム手袋、マスクを用意する
- 床や家具の表面を掃除機で吸い取る
- 水拭きや洗剤を使って、汚れを落とす
- 窓や壁、天井の汚れも取り除く
- 清掃後はしっかりと換気を行う
高所の清掃や重い家具の移動は安全に注意し、無理をしないようにしましょう。また、適切な換気を行い、清掃中の化学物質の吸入を防いでください。
専門業者に依頼する
ゴミの撤去を依頼した業者に、清掃作業もお願いしましょう。専門業者に依頼することで、プロの技術で清掃を行ってもらえます。自分で手に負えない場合や広範囲の清掃が必要な場合におすすめです。
STEP3:消臭・消毒
清掃が終わった後は、家全体の消臭・消毒を行わなければなりません。これにより、残っている臭いや細菌を取り除き、清潔な環境を保つことができます。
自分で消臭・消毒を行う
以下の手順に従って、自分で効果的に消臭・消毒を行いましょう。
- 市販の消臭スプレーや消毒剤を用意する
- 臭いの強い場所にスプレーを噴霧する
- カビや汚れがひどい場所には、専用のクリーナーを使って除去する
- 窓を開けて換気をしっかり行う
消臭剤や消毒剤の使用方法を守り、過剰に使わないようにしましょう。カビ取り剤は強力な薬剤のため、手袋やマスクを着用し、換気を徹底してください。
専門業者に依頼する
ゴミ屋敷の清掃業者であれば、ゴミ撤去から清掃、消臭と消毒作業にも対応可能です。専門的な機材や薬剤を使用して、徹底的に臭いや菌を除去してもらえます。特に、頑固な臭いや健康への影響が心配な場合に有効です。
STEP4:リフォームの実施
ゴミ屋敷の状況が改善されたら、リフォームを行いましょう。リフォームの流れは以下の通りです。
- リフォームの必要箇所を確認し、具体的なプランを立てる
- 複数のリフォーム業者に見積もりを依頼する
- 見積もり内容と料金に納得できた業者と契約を結び、スケジュールを調整する
- リフォーム工事を開始する
- 工事に問題があれば、修正を依頼する
- 最終確認後に支払いを行う
リフォーム業者選びは慎重に行い、複数の見積もりを比較検討することが大切です。契約内容を詳細に確認し、追加費用が発生しないように注意しましょう。
ゴミ屋敷のリフォームにかかる費用の目安
ゴミ屋敷のリフォームにかかる費用は、多くの人にとって大きな負担となります。そのため、どのくらいの費用が必要なのかを事前に把握しておきましょう。ゴミの片付けからリフォームまでの一連の作業には、思いのほか高額な費用がかかることが少なくありません。
ここでは、ゴミ屋敷のリフォームにかかる費用について、以下の観点で解説します。
- 専門業者に依頼する片付け費用
- リフォームの具体的な費用
専門業者に依頼する片付け費用
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するとき、回収するゴミの量や部屋の間取りによって変わります。
部屋の間取り別の費用は、以下の通りです。
間取り | 費用目安(税込) |
---|---|
1DK | 50,050円~ |
2DK | 114,400円~ |
2LDK | 134,200円~ |
3DK | 141,900円~ |
3LDK | 184,800円~ |
4LDK以上 | 244,000円~ |
ゴミ屋敷の片付け費用は、ゴミの量や間取りだけでなく、他の要因にも大きく影響されます。リサイクル料金が発生する家電や家具の解体など、作業の難易度や人手の必要性も費用が変動する要因です。さらに、立地条件やアクセスのしやすさも料金に影響を及ぼす場合があります。
これらの要素を考慮して、業者と詳細な見積もりを取り交わすことが大切です。
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リフォームの具体的な費用
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会が公表した「住宅リフォームに関する消費者・事業者に関する実態調査」で、リフォーム費用について以下の結果が明らかになりました。
- リフォーム実施者の検討時の予算は、平均266万円
- 実際にかかった費用は、平均348万円
予算を上回った理由として、以下の2つが上位を占めています。
- 予定よりリフォーム箇所が増えた(51.4%)
- 設備を当初よりグレードアップした(37.8%)
また、リフォーム費用の相場を部位別にまとめました。
リフォーム内容 | 費用目安(税込) |
---|---|
屋根
スレート屋根の塗り替え 瓦屋根の交換 金属屋根の重ね葺き |
20~80万円70~120万円90~250万円 |
外壁の重ね塗り | 50~150万円 |
床
畳の交換 畳からフローリン |
6~12万円15~60万円 |
キッチン
システムキッチン(I型)の交換 キッチン全 |
40~80万円80~400万円 |
浴室
システムバスの交換(マンション) システムバスの交換(戸建て) |
50~100万円60~150万円 |
トイレ
トイレ全体(タンク式) タンクレストイレへの交換 |
20~100万円30~50万円 |
リフォーム費用の相場には大きな幅があります。建物の状態や規模、使用する材料や設備の品質、施工業者の技術力や地域による価格差が影響するためです。
ゴミ屋敷のリフォームには、片付け費用を含めて、かなりのお金がかかります。あらかじめリフォーム費用を把握し、予算を決めておくことをおすすめします。
ゴミ屋敷のリフォーム費用を抑えるためのポイント
ゴミ屋敷のリフォームには、片付けや清掃、実際のリフォーム工事が含まれるため、費用が高額になることが多いです。しかし、いくつかのポイントを押さえれば、費用を抑えられます。ゴミ屋敷のリフォーム費用を抑えるためのポイントは、以下の通りです。
自分でできる部分を増やす
ゴミ屋敷のリフォーム費用を抑えるには、自分でできる清掃や片付け作業を増やすことが大切です。業者に依頼する部分を減らすと、その分費用を抑えることができます。
例えば、家具など大型ゴミの分別と運搬のほか、壁や床の簡単な修繕などは自分で行い、業者には専門的な作業だけを依頼するようにしましょう。
複数の業者から見積もりを取って比較する
リフォーム費用を抑えるもう一つの方法は、複数のリフォーム業者から見積もりを取って比較することです。
- サービス内容
- 料金
- 追加費用の有無
これらを詳細に確認し、最もコストパフォーマンスの良い業者を選びましょう。
また、業者によっては割引やキャンペーンを実施している場合もあるため、それらを活用するとさらに費用を抑えられます。信頼性や実績も考慮しながら、慎重に業者を選定し、効率的かつ経済的にリフォームを進めることができます。
リフォーム時期を選ぶ
リフォーム費用を抑えるためには、リフォームのオフシーズンを活用すると効果的です。建築業界が比較的閑散としている時期を狙うと、業者の取り合いが少なくなり、割引やサービスを受けやすくなります。
また、天候の安定した季節を選べば工期が短縮され、結果的にコスト削減にもつながります。計画的に時期を選ぶことで、効率的にリフォームを進めましょう。
まとめ:ゴミ屋敷のリフォームを希望する場合は片付けを優先させよう
ゴミ屋敷のリフォームを希望する場合、片付けを優先させることが重要です。片付けが進めば、リフォームの計画や見積もりも具体的に立てやすくなります。プロの業者に依頼することで効率的に片付けが進みますし、自分では手に負えない部分も安心して任せられるでしょう。
片付けを完了させておくと、リフォーム工事がスムーズに進行し、最終的なコストや時間の節約にもつながります。まずは片付けをしっかり行い、清潔な状態でリフォームを進めましょう。
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