実家の片付けはどこから・いつ始める？業者に頼む目安や費用を抑える方法を紹介

実家の片付けというと、面倒だと感じたり「親と喧嘩になりそう」というイメージがあるかもしれません。

しかし、実際は実家を片付けることで、家族の思い出を振り返り、前向きな気持ちで生活できるようになります。不用品を処分・売却することで快適に暮らせることや、いつか遺品整理が必要になった時の流れがスムーズになるのもメリットです。

本記事では、下記のポイントを中心に、生前整理に役立つ方法を紹介しています。

実家を生前整理で片づけるメリットや方法、業者に頼むポイントなどが知りたい方は、ぜひご覧ください。

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実家の片付けは誰がやるの？

実家の片付けを誰が中心になってやるのかは、タイミングによって変わります。

ここでは、生前整理と遺品整理の違いを見ていきましょう。

生前整理ならば親が中心

生前整理は親が中心になって行います。

家族みんなで作業をしていってもいいし、重たい家具や家電などの整理、思い出の品の整理を子供や兄弟に手伝ってもらったり、早めに受け取ってほしい物を渡したい人に渡しておいたりします。

家の中の物を整理するだけでなく、思い出の品を引き取ってほしい人を子供に知らせておいたり、各種契約の契約書の場所、預貯金など貴重品の保管場所を知らせておいたり、財産目録を作ることも大切です。

特に、サブスク契約のような本人以外では把握しづらいものをリストにして残しておくと、他の家族の助けになります。

また、遺言状を作成しておけば、遺産の分配方法を決めたり、血縁以外の人に遺品を渡すことができます。エンディングノートでも自分の意思を残しておけますが、法的な拘束力はないことに注意しましょう。

遺品整理ならば相続人全員で協力

遺品整理は残された家族だけでなく、遺品を相続する可能性がある人すべてで協力しながら行います。遺品は基本的に故人の子供や孫などの血縁者に相続されますが、遺言状があれば友人などに渡すことも可能です。

残された相続人全員で、できる限り故人の意思を尊重しながら、家の中にあるものすべてを整理し、不用品を処分する必要があります。

精神的にも体力的にもつらい作業ですので、遺品整理業者を使う場合もあります。

なお、誰が中心になるかの詳細は以下の記事で解説しているので、気になる方はご覧ください。

実家の片付けで喧嘩をしないためのポイント

実家の片付けを無理に進めようとすると、親と喧嘩になってしまうケースが少なくありません。それを防ぐためには、上記の注意点を意識しましょう。

ここでは、家族とモメずに実家を片付けるコツを紹介していきます。

片付けのメリットを伝える

実家の片付けというと「面倒」「死ぬ準備をしているようで嫌」という方もいらっしゃるので、その家で暮らす人へのメリットを伝えていくことが大切です。

片付けのメリットを伝える時は「残された家族」ではなく「今暮らしている人」が主語になっていることを意識しましょう。実際に暮らしている人をないがしろにしては、説得できるものもできなくなります。

実家を片付けるメリットに関しては以下の記事でも詳しく解説しているので、説得にお役立てください。

親を納得させてから片付ける

実家にあるものは親のものであり、家族でも勝手に片づけてはいけません。必ず説得してから片づけましょう。

この時注意したいのは「もう年なんだから」というような年齢を理由にした説得をしないこと。普段は年齢を気にしていなかったとしても、家族に言われると嫌な気分になったり、死を意識してしまったりして悲しませてしまいます。

もう一つ大切なのは親世代にある「もったいない」という気持ちを尊重すること。使わない紙袋や包装紙まで取っているようなお宅なら、この気持ちが強いと予想されます。

この「もったいない」という気持ちは本人の性格だけでなく、時代が作った価値観でもあります。簡単に変わるものではないので、その気持ちを大切にしつつ、片付けを進める方向で説得しましょう。

思い出の品は一旦保留する

実家の片付けで難航しやすいのは、思い出の品です。明らかにいらないものであっても、思い出があると捨てづらいためです。

実家の片付けは一日で終わらせる必要はありませんが、時間をかけすぎるとそのまま中断されてしまいます。

思い出の品を捨てられない場合は一旦保留して、他のものから片付けることを提案しましょう。写真にとって手元に残す方法もおすすめです。

買取業者に売る方法もあると説得する

もし「物を捨てるのがもったいない」と片付けを嫌がる場合は、買取業者に売る方法もあると提案しましょう。

家の中の不用品はリサイクルショップや不用品回収業者、フリマアプリなど様々な方法で売りに出すこと出すことができます。

実際に売れるかは査定に出さないと分かりませんが「捨てると限らないのならば」と気持ちが前向きになってもらえる可能性はあるので、離してみることをおすすめします。

説得できなかった部分は遺品整理に回す

実家の片付けで最後に大切になるのは、完璧に終わらせる必要はないという意識です。

そもそも、1度実家を片付けたところで、そこで人が生活する限りまたものが増えるかもしれません。「もう二度と片付けなくていい」という気持ちでいると、ガッカリしてしまいます。

「預貯金や保健所など貴重品の保管場所」「実家が契約しているライフライン・サブスク契約」「証券など金銭的な価値が大きいもの保管場所」など、家族で共有すべきものの把握を目指しましょう。

親と一緒の片付けで終わらなかった部分は、遺品整理で業者に頼んだり、他の親族と協力すればいいのだという考えが大切です。

実家の片付けの手順

実家を片付けることに納得してもらえたら、上記の手順で片付けを進めていきます。親と話し合いながら進めていきましょう。

ここでは、自分達で実家を片付けていく手順を紹介していきます。

片付けの計画・目標を決める

実家の片付けを始める前に、親と子供が集まって計画と目標を決めます。電話やテレビ通話でも構いません。

部屋単位で計画を立てるなら、1回目ではリビング、2回目は台所、といった形で進めていきます。その部屋で出る予定のゴミの回収日前日に進めていくのがおすすめです。

片付けたいものの種類で決めるのであれば、１回目は洋服、２回目は雑貨といった形で決めていきましょう。段ボールを用意し、不用品・必要なもの・保留のものに分けていく方法がいいでしょう。

短期間で終わらせる必要はありませんが「1年以内に片付けを終了させる」など全体の目標は立てた方が良いです。目標がないと、ついダラダラと続けてしまい、やる気が無くなってしまうためです。

残すものの基準を決める

片付けの計画を立てたら、残すものと処分するものの基準を決めます。

例えば「一年間着なかった洋服は処分」「賞味期限の切れたものは処分」「使っていない食器は処分」といった風に決めていきましょう。

残すものの基準は親が中心になって決め、家族全員で共有することが大切。基準にないものまで捨ててしまわないよう注意が必要です。

思い出の品など判断に困るものは「保留してもいい」という取り決めも作っておきましょう。捨てるかどうかで悩むと手が止まり、片付けのモチベーションが保てなくなるケースが多いためです。

実際に片付けを進める

どんなものをいつ、どんな基準で残すのかを決めたら実際に片付けを進めていきます。

「処分するもの」「残すもの」「保留するもの」に分類していきましょう。

保留したものは一定期間保管し「処分する」「残す」「売りに出す」「不用品回収業者にまとめて回収してもらう」のいずれかの方法を選んでいきます。

このようにして家具・家電・日用品を整理する他にも、貴重品をまとめることが大切です。

通帳、印鑑、保険証、クレジットカードなどの貴重品は保管場所を決めて、家族で共有しておきます。相続に関係するような不動産関係の書類も一緒にまとめておくと便利です。財産目録を作っておくという方法もあります。

参照：文化庁「財産目録について」

残ったものを片付ける

家の中の不用品を分類したら、残ったものを片付けていきます。収納場所を決めて、収納しきれるものだけ残すことが大切です。

この時注意したいのは、収納グッズを買い足さないこと。

収納グッズを買い足しすぎると、収納グッズで散らかってしまうし「このケースには結局何を入れたんだっけ？」と分からなくなってしまいます。

今ある家具の中に収納できることを目標に整理すると、何がどこにあるのか分かりやすい暮らしができるようになります。

片付けで出た不用品は、通常のゴミ出しで処分していくほか、地域のゴミ処理施設に持ち込む方法もあります。家具や家電など、重たいものが多い場合はまとめて不用品回収業者に頼むのもおすすめです。

実家の片付けは業者が必要？自分でできる？

実家の片付けで業者が必要かどうかは、状況や不用品の量によって変わります。

例えば、実家から遠方に住んでいる場合は、生前整理を専門とする業者か不用品回収業者に手伝いを頼むのをおすすめします。

親が積極的に片づけてくれたとしても、粗大ごみなど重たい不用品の処分は大変です。無理に運んでケガをしたり、床を傷つけてしまうかもしれません。

家の中のものが多すぎる場合も、遺品整理のための業者に依頼した方がいいでしょう。家族全員、最初はやる気があったとしても、片付けが終わるまでに気力が持たない可能性が高いです。

必ず業者に依頼するべきケースは、ゴミ屋敷状態の場合です。ゴミやゴミ袋が床を埋めていたり、ゴミや不用品の所為で使えない部屋がある場合、個人での対処は困難になります。

ゴミ屋敷を放置していると害虫の大量発生や火災のリスクがあるので、少しでも早く対処するのをおすすめします。

ゴミ屋敷専門の片付け業者や特殊清掃業者へ依頼し、不用品の処分、害虫駆除まで行ってもらいましょう。

実家の片付けに関わる業者の種類と特徴

実家の片付けを行うなら、生前整理業者か遺品整理業者がおすすめ。しかし、状況によっては他の業者が合っているかもしれません。実家の片付けに役立つ業者は、大きく分けて下記の5種類です。

【実家の片付けに役立つ業者の種類と特徴】

ここでは、お部屋の状況や作業状況に合わせて、実家の片付けにおすすめの業者を紹介していきます。

生前整理業者

生前整理業者はその名の通り生前整理を専門に行う業者のことです。遺品整理業者と兼業していることが多いので、業者の名前が「遺品整理業者」でも生前整理の実績がないか確認してみましょう。

通常の片付け業者との違いは、整理の際に終活を意識した整理の仕方をしてくれること。遺言書や財産目録を作ってくれる業者もいます。

特に、一般社団法人生前整理普及協会が認定している「生前整理アドバイザー」が在籍している業者は、終活に関する様々なアドバイスを行ってくれるのでおすすめです。

司法書士、弁護士や不動産業者と連携して、相続・不動産の取り扱いについて相談にも対応してくれることもあります。

生前整理業者は「実家の片付けをしたいが、ものが多すぎて、片付けの段階から手伝ってほしい・アドバイスが欲しい」というケースに向いています。掃除は作業後に簡易的な清掃を行うのが基本なので、ゴミ屋敷状態などの場合には不向きです。

遺品整理業者

実家の片付けを親が亡くなった後に片付けを行う場合は、遺品整理業者がおすすめ。家の中にあるものを全て遺品として丁寧に扱い、整理整頓してくれます。

遺言状や不動産関係の書類、株式に関する書類などの貴重品の捜索も得意なことや、司法書士、弁護士や不動産業者と連携している業者が多いことが強みです。

また、他の片付け業者と違い、仏壇や仏具、人形などの供養ができます。

「親が亡くなったので実家の片付けが必要」というケースに向いていますが、掃除が専門ではないので、ゴミが多すぎる場合や害虫が大量に発生している場合には不向きです。

片付け業者

「片付け業者」を名乗っている業者は得意分野に幅があります。遺品整理や生前整理の実績が多いのであれば、遺品・生前整理業者と同様の業者で、不用品の取り扱い・買取査定が得意です。

実績に遺品整理や生前整理が無いのであれば、あくまで片付けが専門の業者です。家の中の物を整理したり、不用品を処分してくれます。

もしも床中にゴミで埋まっている場合や、生ごみが放置されている場合、ゴキブリなどの害虫が発生している状態ならば、ゴミ屋敷専門の片付け業者が必要です。

孤独死が発見された場合や、ペットの糞尿被害がある場合は、特殊清掃業者への依頼が必要になります。

特殊清掃業者

実家が重度のゴミ屋敷状態の場合は特殊清掃が必要になります。ゴミを放置する時間が長く、腐敗してしまい、家財や家を汚している場合が該当します。

特殊清掃が必要なお家は、トイレやお風呂にもゴミ袋が積まれていたり、ベランダや玄関が開けられない状態になっていることもあります。

ゴミ屋敷以外にも、ペットの糞尿被害や爪痕が多すぎる場合も特殊清掃が必要です。

「実家が通常は暮らせる状態ではない」という場合に必要な業者で、親を説得できない場合は先にカウンセラーなどに相談することになります。

不用品回収業者

実家の片付けの後に不用品が多く困っているのであれば、不用品回収業者がおすすめ。「不要だけれど、自分達では持ち出せない重たい家具がある」といった場合にも便利です。

不用品を引き取る際に、衣服のポケットや家具の引き出しの中をチェックすることは無いので、貴重品の紛失には注意が必要になります。

「生前整理・遺品整理の後に、処分や買取だけをしてほしい」といったケースに向いている業者です。

実家の片付けのための業者の選び方

実家の片付けを手早く安全に進めたいのであれば、業者への依頼がおすすめ。下記の手順で業者を選んでいきましょう。

ここでは、実家の片付けにおすすめな業者の選び方を紹介しています。

必要な業者の種類を決める

実家を片付ける際、親と一緒に片づけるのであれば生前整理業者、亡くなった後であれば遺品整理業者がおすすめです。

どちらも不用品を整理・回収するだけでなく、鑑定と買取、供養を行うことができます。相続や不動産管理についての相談に乗ってくれる業者も多いです。

すでに片付けは終わり「整理は終わったけれど、不用品が多い」場合や「重たい家具を処分したい」といった場合には不用品回収業者だけで十分です。

もしも実家に処分するしかないゴミが多い場合は、片付け業者の方が向いている場合があります。ゴミ屋敷状態であれば、ゴミ屋敷専門の片付け業者に依頼しましょう。

害虫が大量発生していたり、ペットによる糞尿被害がある状態でしたら特殊清掃業者が必要です。

無料の訪問見積もりに対応可能な業者を探す

依頼したい業者の種類を決めたら、無料で訪問見積もりができる業者を探していきましょう。

実家の片付けは間取りだけでなく、処分したい不用品の量や必要な人数で大きく変わります。

実際に現場を見ないと料金が分かりにくいので、3～5社に相見積もりを依頼して相場を把握していきましょう。

「電話の聞き取りで見積もりを作成します」という業者も「訪問見積もりをお願いしたい」と言えば無料で対応してくれるケースが多いです。気になる業者があったら、一度確認してみましょう。

ホームページ・口コミをチェックする

訪問見積もりを依頼したい業者を決めたら、ホームページをチェックしていきます。

最低でも会社住所・代表者氏名の記載がない場合は、悪質業者の可能性が高いので止めましょう。次に、実家の片付けに必要な許可を得ているかチェックします。

【生前整理・遺品整理で必要になる資格】

許可を得た業者に委託しているなら問題ありませんが、中には無許可で不法投棄を行う違法業者もいるので、必ずゴミ処理方法を確認しておきましょう。

上記の許可を確認した後は、口コミや作業実績をチェックします。自社サイトに掲載された口コミだけでなく、優良な業者を紹介するサイトやGoogleマップに口コミがあると信頼性が高いです。

片付け業者の一括見積もりサイトにも参考になる口コミが多いので、一度確認しておきましょう。

見積書の内容や料金体系をチェックする

3～5社程度の見積書がそろったら、作業内容や料金体系をチェックしていきます。上記の点を確認しておきましょう。

実家の片付けの料金は作業の量・広さによって大きく変わるため、合計金額のみを記載している業者は悪質な業者である可能性が高いです。

「現地を見たら別の作業が必要になった」と言って高額な追加料金を請求してくることがあるので、止めましょう。

作業内容については、納得できない部分があったら必ず確認します。優良業者は質問を嫌がることはありません。

悪質な業者ほど問い合わせを嫌い、契約を急がせるので、怪しいと思った時には質問するのをおすすめします。

実家の片付けのために以下のようなお悩みを抱えている場合、ぜひ、遺品整理の相談所にご相談ください。

• どこから遺品整理を着手すればいいかわからない
• どんな作業が必要なのか分からない
• 予算はいくらくらいになるか知りたい
• 実家が遠方で手がつけられない
• まずは相談からしたい

遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、予算にあった業者をご提案します。生前整理や遺品整理の業者を選ぶ方法でお悩みの際は、ぜひお問い合わせください。

実家の片付けの依頼料を安く抑えるポイント

実家の片付けで業者を使うと、依頼料が高くなってしまうかもしれません。少しでも安く抑えるポイントは、下記の5点です。

ここでは、実家の片付けを安く抑えるコツについて紹介していきます。

できる範囲は自分で片付ける

実家の片付けを業者に頼む時、作業の量が多ければ多いほど料金に追加されます。不用品が増えすぎる前に、自分達でできる範囲の片付けをして、作業量を減らしましょう。

例えば、貴重品や思い出の品を自分達で整理しておけば作業時間を短縮できます。

小さめなのゴミの処分も自分達でやりやすいので、分別してゴミ袋に入れておきましょう。

自治体によっては小型家電や電池を回収してくれるので「お住いの地域名 無料回収」を検索エンジンで検索して、無料で処分できるゴミを探す方法もあります。

参考：中央区「小型家電の回収を行っています」

ただし、市役所のホームページ以外で「無料回収」を売りにしている業者があったら要注意。民間の業者が無料で不用品を回収できるのは、不法投棄をしているか、個人情報を入手するために不用品の回収をしているかのどちらかです。必ず自治体主催であることを確認しましょう。

業者に依頼する時に相見積もりを取る

実家の片付けを業者に依頼する際は、必ず3～5社に見積もりを頼みましょう。1社の見積もりだけで決めると、安いかどうかが分からないためです。

複数の見積書を比較して「御社より安い業者がありました」と伝えると、値引き交渉に応じてもらえる場合もあります。

とはいえ「実家の片付けのための業者の選び方」で説明した通り、不自然に安い業者の中には悪質な業者が多いです。

あくまで適切な作業、料金設定を設置している業者に値下げ交渉を持ち掛けましょう。値引き交渉に応じないから悪質な業者というわけではないので、安さだけを優先して契約するのは危険です。

売却できるものは売却する

実家を片付けると、まだ使える状態の不用品が見つかることがあります。リサイクルショップや不用品買取業者、フリマアプリなどで売却しましょう。

例えば、家具や家電は購入から3～5年以内であれば買取の対象になりやすいアイテムです。家具に関しては、購入から時間が経っていても、ブランド品や高級な素材を使っているものならば高額で買い取られることがあります。

なお、貴金属・ジュエリー、腕時計、美術品・骨董品、着物などは高額で取引されますが「依頼人は正確な価値を知らないだろう」と安く買いたたく業者もいます。売却は信頼できる業者に鑑定してもらってからにしましょう。

他にも鑑定が必要なのは、オモチャやCD、古いデジタル機器などの一見価値がないコレクター品。コレクターが多いアイテムは、集めていた本人すら把握していない高値がついている可能性があるので、必ず調べましょう。

オークション形式のフリマアプリなどにコレクター品の情報を入れると、購入当時からは考えられない高値がついている可能性があります。

これらの実家の片付けで売却できるものに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

繁忙期を避ける

実家の片付けを業者に依頼するなら、繁忙期を避けることで料金を抑えられることがあります。

片付けに関する業者の繁忙期は、引っ越しシーズンと重なる3～4月だと言われて、料金が高くなりやすいです。

繁忙期による値上げの有無は業者によって差が出やすい部分なので、複数の見積書を比較していきましょう。

また、夏や冬の閑散期には、割引キャンペーンを行う業者もあるので、ホームページなどでキャンペーンの有無をチェックして費用を抑えるという方法もおすすめです。

実家の片付けに関するよくある質問

実家の片付けについては、下記の3つの質問がよくあります。

• Q:実家の片付けはいつやるべき？
• Q:実家の片付けが進まない時はどうするべき？
• Q:実家の片付けで揉めた時はどうする？

ここでは、具体的なポイントなどを紹介していきます。

Q:実家の片付けはいつやるべき？

実家の片付けをやるべきタイミングは決まっていませんが、親が元気なうちから一緒に整理しておくと便利です。

なにより、親と一緒に片付けをしておけば、親の意見を大切にすることができます。思い出話で盛り上がったり、何を大切に生活していたのかを知る絶好の機会です。

「実家の片付け」というとネガティブな印象があるかもしれませんが、親子の思い出を振り返る機会として活用していきましょう。

Q:実家の片付けが進まない時はどうするべき？

実家の片付けが進まない理由が「物を捨てられない・何を捨てるべきか決まらない」といった精神的な理由である場合は、一度話し合いの機会を設けましょう。

特に、何を捨てるかは親子の間で意見が割れやすいので小まめな話し合いが大切です。

片付けが進まない理由が「物が多すぎる」や「重たい家具・家電を捨てたい」といった理由であれば、無理に自分達で進めようとせず、片付け業者に依頼するのがおすすめです。生前整理を扱っている業者であれば、不用品の買取や仏壇、神棚、人形供養などにも対応してくれます。

Q:実家の片付けで揉めた時はどうする？

実家の片付けで揉める理由が財産に関わるものであれば、弁護士や司法書士への相談がおすすめ。法的に対応してくれます。

「法的なアドバイスが欲しいけれど、どこに相談すればいいのか分からない」という場合は市役所の総合窓口に問い合わせてみましょう。相続に関する部署に案内され、そこから必要な専門家が何なのかを教えてもらえます。

揉めた理由が「片付けが大変」「不用品の処分方法が決まらない」など理由であれば、片付け業者に依頼しましょう。

どんな理由であれ、一人で片付けを進めようとすると揉めやすくなるので、家族全体で協力していくことが大切です。

まとめ：実家の片付けは親と協力して進めよう

実家の片付けは親を説得した後、家族全員で協力しながら進めていきます。大切な親子のコミュニケーションの機会であって、いらないものを処分するだけの作業ではないことに注意しましょう。

実家の片付けは大変な作業なので、一人で無理しすぎず、分担できる作業を分担し、業者に任せるべき部分は任せるのをおすすめします。

不用品の量が多い場合は不用品回収業者、片付けそのものが難しい場合は生前整理を専門にする業者に依頼するとスムーズです。

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