親の生前整理や健康状態の変化により、実家の片付けを検討する方は少なくありません。ついつい後回しにしてしまいがちな実家の片付けですが、はやめに手をつけることで、「家族全員が納得のいく片付け・処分ができる」「資産価値を把握できる」「遺品整理や家の売却がスムーズにいく」といったさまざまなメリットがあります。
当記事では、実家の片付けを検討するべきタイミングや適切な段取り、実家の片付けにおける注意点などを網羅的に解説しています。実家の片付けにかかる費用についても紹介しているので、今後実家の片付けをする予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読んで分かること
- 実家の片付けを検討するべきタイミング
- 実家の片付けをスムーズに進めるステップ
- 実家の片付けを進める方法
- 実家の片付けにかかる費用
- 実家の片付けは早めにと言われる理由
- 実家の片付けにおいて注意すること
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実家の片付けを検討するべきタイミング
実家の片付けを検討するべきタイミングには、
- 生前整理のタイミング
- 親の健康状態に変化があったとき
- 遺品整理のタイミング
の3つが挙げられます。まずは、実家の片付けを検討するべきタイミングについて、それぞれ詳しく説明します。
1.生前整理のタイミング
「生前整理」とは、人生の終わりに向けて、身の回りのものや財産を整理することを言います。生前整理のメリットは、親の意向を聞きながら一緒に片付けが進められるため、悔いのない処分が実現できる点にあります。
さらに、生前整理のタイミングで実家の片付けを行っておくことで、親が亡くなった後の家族の負担も軽くなり、大切な財産や思い出の品を確実に引き継いでもらえます。
生前整理をはじめるタイミングは、人によってさまざまですが、一般的には還暦を迎えた60歳を目安に始める方が多く、なかには50代のうちに取り組む方もいます。
2.親の健康状態に変化があったとき
親の健康状態に変化があったときも実家の片付けを検討するべきタイミングのひとつです。「これまでとは違い、思ったように体が動かせなくなってきた」「施設や病院で生活を送る必要が出てきた」といった、生活環境の変化に合わせて、片付けを検討する人も多いものです。
このタイミングでは、「子どもが自分のことを心配してくれている、気にかけてくれている」という気持ちが安心につながることから、親も片付けに前向きになってくれる傾向にあります。
「転倒してケガしてしまわないように十分な歩行スペースを確保したい」「リハビリ中や退院した後にも生活しやすいように家の中を整えたい」と提案することで、納得感を得られるでしょう。
3.遺品整理のタイミング
親が亡くなったタイミングで、遺品整理とあわせて実家の片付けを行うパターンも珍しくありません。遺品整理には明確な期限は設けられていないものの、一般的には葬儀直後や諸手続き後、四十九日法要後、相続税の申告前など、区切りのよいタイミングで行われます。
親が亡くなった後の片付けでは、遺言やエンディングノートに従って一から遺品の整理や家の片付けをしなければなりません。
また、遠方から実家に帰省して片付けを行う場合は、滞在期間中に作業を終えなくてはならないため、時間との戦いになります。心の整理をする間もなく、作業や手続きに追われることも考えられるため、できる限り親が元気なうちに話し合い、片付けをスタートすることが望ましいでしょう。
実家の片付けをスムーズに進めるステップ
一口に実家の片付けといっても、「具体的になにから取り掛かれば良いかわからない」という方もいるでしょう。実家の片付けは、以下の3つのステップを踏むことでスムーズに進めることができます。
この章では、理想的な実家の片付けの進め方について解説します。
ステップ1.まずは計画を立てる
まずは、片付けの計画を立てましょう。一口に実家の片付けといっても、その範囲やどのぐらい片付けるかは人によって大きく異なります。無計画のまま、手当たり次第に気になったところから片付けを始めてしまうと、必要以上に時間がかかったり、勢いに任せて大切なものも処分してしまうかもしれません。反対に、片付けを始める前に計画を立てることで、無理のないペースで進められ、疲労やストレスを軽減することができます。家族関係を良好に保ち予期せぬ揉めごとを防止するためにも、家族全員で話し合って、いつまでにどのくらい実家を片付けるのかを決めましょう。
ステップ2.種類ごとに不用品と必要なものを分ける
片付けがスタートしたら、さっそく家具・家電などの種類ごとに仕分けをはじめます。部屋数が多い場合は、一部屋ごとに片づけるのも良いでしょう。
さらに大きな段ボールなどを用意して、部屋のなかのものを「捨てるもの」と「残すもの」に分けていきます。不用品と必要なものを分ける際には、普段使っているかどうかや、今後の生活で必要かどうかを基準に考えるのがおすすめです。このとき、捨てるか残すか判断に迷うものは、一度保留にしても構いません。ただし、一生置いておくわけにはいかないので、あらかじめ手元に置いておく期間を決めておき、期日がきたら改めて残すか処分するかの判断を下しましょう。
不用品 | 必要なもの |
---|---|
|
|
ステップ3.不用品を処分する
仕分けが完了したら、いよいよ不用品を処分します。不用品の処分方法には、
- リサイクルショップへ持ちこむ
- フリマアプリやネットオークションを利用する
- 自治体の回収を利用する
- 不用品回収業者や片付け業者に依頼する
- 寄付する
などがあります。それぞれの方法でメリット・デメリットは異なるため、どの方法が自分に一番合っているかをよく検討したうえで、選びましょう。処分方法ごとのメリット・デメリットは、以下の表の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
リサイクルショップへ持ちこむ |
|
|
フリマアプリやネットオークションを利用する |
|
|
自治体の回収を利用する |
|
|
不用品回収業者や片付け業者に依頼する |
|
|
寄付する |
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|
実家の片付けを進める方法
時間があるうちに、実家の片付けを進めていきたいと思っている人もいるでしょう。実家の片付けを進める方法は、大きく分けて下記の2つです。
- 専門の片付け業者に依頼する
- 自分たちで行う
それでは、実家の片付けを進める2つの方法とそれぞれのポイントを紹介していきます。
1.専門の片付け業者に依頼する
実家の片付けを進めるにあたって、最もおすすめなのが「専門の片付け業者に依頼する方法」です。
実家の片付けを自分たちだけで行う場合、片付け完了までにはおよそ3ヶ月が必要と言われています。一方で、片付けのプロである専門業者に依頼すれば、効率的かつ効果的に作業を進めることができ、最短1~2日ほどで実家を綺麗にすることができます。
また、専門業者に依頼すれば家具や家電などの重たいものも運んでもらえるため、片付けにかかる負担を大きく軽減できることもメリットです。なかには、生前整理にも対応している業者もいるため、大切な品を適切に仕分けながら、所持している財産を把握し、遺産分配の整理が行えるようになります。
2.自分たちで行う
コストパフォーマンスを重視したい場合には、自分たちで片付けを行うのがおすすめです。前述した通り、
実家の片付けを業者に依頼する場合、人件費や運搬費など、さまざまな費用がかかります。一方で、自分たちで片付けるのであれば、出費はゴミ袋や清掃用品の購入費だけで済み、コストを大きく抑えることが可能です。
ただし、実家の片付けを自分たちだけで行うのは、決して容易ではありません。例えば、大量の荷物を運んだり、重い家具を動かしたりする作業には、体に多大な負担がかかります。高齢者だったり、体を傷めていたりする方にとっては、より厳しさを感じるでしょう。
また、ゴミの日にまとめて出せばいいと思われがちな一般ゴミでも、各自治体によって分別のルールが存在し、適切に処分を行わなければなりません。
粗大ごみや電池、スプレー缶といった特殊なゴミの処分となるとさらに煩雑で、処分するためには事前に申し込みが必要な自治体も珍しくありません。処分方法を誤ってしまうと、最悪の場合罰則や罰金を受ける可能性もあるため最新の注意が必要です。
このように自分たちで片付けるメリットももちろんありますが、全体的にはデメリットも多いものです。そのため、少しでも片付けに不安がある場合は、業者に問い合わせてみることをおすすめします。
実家の片付けにかかる費用
実家の片付けを業者に依頼した場合にかかる費用は、およそ30,000円~600,000円です。なぜこれほどまでに金額に差があるのかというと、片付けにかかる費用は間取りや作業人数、ゴミの量などによって変わってくるためです。
具体的には、部屋数が少なく、ゴミの量もさほどない場合には、片付け費用は数万円程度で済みます。一方で、部屋の数やゴミの量が多かったり、特殊な清掃を必要とする場合には、数十万円単位の費用が発生するのです。
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1R・1K | 30,000円~80,000円 | 1~2名 | 1~2時間 |
1DK | 50,000円~120,000円 | 2~3名 | 2~4時間 |
1LDK | 70,000円~200,000円 | 2~4名 | 2~6時間 |
2DK | 90,000円~250,000円 | 2~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 3~6名 | 3~8時間 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 3~7名 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 4~8名 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 | 4~10名 | 6~15時間 |
片付けにかかる費用を少しでも抑えたい場合には、「できる範囲で自分たちで掃除をしておく」のが得策です。例えば、種類ごとに仕分けをしておいたり、可燃ごみをあらかじめ処分しておくことで、費用の軽減が見込めます。
また、片付け業者によっても対応内容や金額に幅があるため、複数の業者に相見積もりを取って、最もコストパフォーマンスに優れた業者を探すのも有効な方法です。
遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、予算にあった業者をご提案します。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。


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実家の片付けは早めにと言われる理由
実家の片付けは、「いつでも行える」という思いから、つい後回しにしてしまいがちです。しかし、実際には思い立ったときにすぐに始めることが重要です。なぜなら、実家の片付けには相応の体力や時間を要すためです。ここからは、実家の片付けは早めにと言われる3つの理由について紹介します。
生前整理や遺品整理をスムーズに進められる
戦中戦後のモノのない貧しい時代を体験しているシニア世代は、とにかくモノを大事にするという特徴があります。そのため、長年使用していないモノでも、「いつか使うかもしれない」という意識が働き、家に物を溜め込んでしまう人も少なくありません。たしかに、物を大切にするという考え自体は素晴らしいことですが、終活という観点においては、使わないものや不要なものは手放し、整理することも大切なことです。
一方、実家の片付けをある程度進めておくことで、生前整理をスムーズに進めることができ、家族や大切な人に譲りたい思い入れの品をじっくり吟味することができます。また、家族にとっても死後、遺品整理を迅速に進めることができ、お別れの時間を十分に確保できるようになるのです。
体力や時間的な問題
実家の片付けには、相応の体力や時間が必要となります。仕事や家事の合間をぬって、片付けを進めることは決して容易ではありません。
特に、親と離れて暮らしている場合や、部屋数や荷物が多い場合には、1日で全ての作業を終わらせることはほぼ不可能と言えるでしょう。人によっては、仕事を休んだり、週末に実家に泊まったりしながら片付けを行う必要があるかもしれません。
たとえば、土日に帰省して片付けを行い、平日は仕事のために自宅に戻るというスケジュールを繰り返すと、かなりの手間や交通費がかかることが予想されます。また、休日の度に片付けを行うとなると、体をしっかりと休めることができず、体調に支障をきたしてしまうおそれがあります。
距離的な問題
現代は、親と離れて暮らしている人も多く、実家と自分たちの住まいの距離が遠ければ遠いほど、「今度でいいや」と後回しになってしまいがちです。特に、兄弟でそれぞれ別の地域に住んでいる場合には、家族全員が揃う日をコンスタントに確保することが難しいものです。
実家の片付けにおけるトラブルとしてよくありがちなのが、実家の近くに住んでいる兄弟に全てを丸投げしてしまうということです。役割分担が曖昧なまま片付けを進めてしまうと、「わたしばかり大変」「他の兄弟は手伝ってくれない」といった、不平等感を強く感じる要因になります。特に、親が元気なうちの片付けは、生前整理も兼ねていることが多いことから、死後も家族間でトラブルに発展する可能性が0とは言い切れません。
一方で、事前に計画を立てて進めていくことで、役割を分担することができ、円満に片付けを進めることができます。
実家の片付けにおいて注意すること
実家の片付けを進めるにあたって、ひとつだけ注意しなければならないことがあります。それが、「親の意志を尊重し、勝手には捨てない」ということです。
一見すると他人にはゴミやガラクタに思えるものでも、本人にとっては大切な思い出があるのかもしれません。そういった思い出のある品を勝手に捨ててしまうと、信頼関係にヒビが入るだけでなく、最悪の場合片付けが中断になってしまうかもしれません。
特に高齢者の方は、「物を捨てることはもったいないこと」という意識が根付いている人が多い傾向にあります。長年愛用していた物であれば、なかなか手放す決断ができないことでしょう。
そのため、まずは本人の意思をしっかりと確認したうえで、なぜその物が必要なのか、本当に必要なのかを聞くことが大切です。愛着のあるものを処分するには時間がかかるものだと受け入れ、無理に処分を促さないようにしてください。
まとめ:実家の片付けを段取りよく進めるために業者へ相談してみよう
今回は、実家の片付けを進める方法や費用、実家の片付けにおける注意点などについてお伝えしました。実家の片付けは、なかなか根気がいることですが、思い立ったのが吉日です。親の意見を尊重しながら、子供たちが協力して進められるようにするためにも、話し合いや作業に十分な時間を確保しましょう。
「忙しくてなかなか片付けに時間が取れない方」や「大型の荷物を家の外まで搬出するのは大変という方」は、専門の遺品整理業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼することで、不要な物を手早く適切に撤去することができ、家財整理にかかる負担を軽減できます。
ただし、遺品整理業者の料金やサービス内容は、業者ごとに違うため、複数の業者から相見積もりを取り、料金や作業内容、信頼性などを比較検討することが大切です。
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