大切な人が亡くなった後、遺品整理は避けて通れない大切なプロセスです。特に衣類は、思い出が詰まっているだけでなく、量も多いため処分に頭を悩ませることが多いでしょう。
どのように整理して処分するかは、残された家族にとって大きな負担となります。しかし、適切な手順と方法を知っていれば、その負担を軽減することが可能です。
この記事を読んで分かること
- 衣類の遺品整理をする前に確認しておくべきこと
- 遺品整理における衣類のカテゴリーは3つ
- 遺品整理で衣類を処分する方法
- 衣類の処理を業者に依頼する方法
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衣類の遺品整理をする前に確認しておきたいこと
衣類の遺品整理をする際には、慎重に進める必要があります。なぜなら、よく確認しないと大切な思い出や重要なアイテムを誤って処分してしまう可能性があるからです。
衣類の遺品整理をする前に確認しておきたいことは、以下の5つです。
1.エンディングノートの存在を確認する
エンディングノートには、故人が遺した希望やメッセージが記載されていることが少なくありません。衣類についても伝えたい内容が具体的に書かれている場合があります。
エンディングノートを確認することで、故人の意向を尊重した衣類の整理が可能になります。もし、衣類に関する記載がなければ、保管するものと処分するものに分類していきましょう。
まずは、エンディングノートの存在を確認し、衣類の取り扱いを判断することが大切です。
2.衣類の取り扱いを家族や親族に相談する
遺品整理の際には、家族や親族とのコミュニケーションが欠かせません。エンディングノートを確認したら、家族や親族に衣類の取り扱いを相談しましょう。
衣類は思い入れが強いアイテムであるため、意見が分かれることがあります。自分には必要のない衣類に見えても、他の人によっては大切なものと考えている可能性があるからです。
自分だけの判断で捨ててしまう場合、トラブルになりかねません。どの衣類を取っておくべきか、どのように処分するかについて事前に相談しておくと、後々のトラブルを避けることができます。
3.形見分けする衣類を選ぶ
衣類の取り扱いが決まったところで、形見分けする衣類を選びましょう。形見分けは、故人の思い出を共有し、親しい人にその思いを引き継ぐために遺品を贈るものです。形見分けの衣類を選ぶ際には、その人と故人との交友のあり方、好みにふさわしいものを考慮します。
では、形見分けをする時期はいつ頃がよいのでしょうか。形見分けの時期に特別なルールがあるわけではありませんが、忌明けの法要を済ませてから行うのが一般的です。
- 仏教:四十九日法要、地域によっては五七日(いつなぬか)
- 神道:五十日祭あるいは三十日祭
法要を営んだ後に、形見の衣類を贈る人を自宅に招くか、先方へ持参します。
4.衣類に思い出があるなら写真に残す
衣類の遺品整理では、思い出深い衣類は写真に残すと良いでしょう。写真に残すことで、衣類の保管スペースを取らずに、思い出をいつでも振り返ることができます。
衣類を撮影するだけでなく、それらを着用している姿や特別なシーンでの写真も一緒に残しておくと、より感慨深い記録になるでしょう。デジタルアルバムやクラウドサービスを使えば、スマホやタブレット上で思い出の衣類を簡単に見られて便利です。
5.ポケットの中身を確認する
衣類のポケットに、出し忘れた物がないか確認することもポイントです。コートやジャケット、ズボンのポケットには、貴重品や現金、鍵が入っているケースが少なくありません。預金通帳など、重要なものが紛れている可能性もあります。
間違えて衣類と一緒に処分しないためにも、ポケットの中身を慎重に確認する必要があります。そうすることで、後悔やトラブルを避けられるでしょう。
衣類の遺品整理は3つのカテゴリーに分ける
衣類の遺品整理は、「保管・処分・保留」の3つのカテゴリーに分けると、効率的に片付けられます。残すか捨てるかの2択しかない場合は、決めきれずに時間がかかりがちです。
衣類の遺品整理は、以下の3つの分類を参考にしてください。
1.遺品整理で保管する衣類を決める
遺品整理では、全ての衣類を取り出してから、保管するものを決めましょう。
保管すべき衣類を選ぶポイントは、以下の通りです。
- 故人との思い出のある衣類
- 破損や汚れの少ない衣類
- 家族や親族が実際に着用できる衣類
- 形見分けとして分配する衣類
- 売却できそうな衣類
これらのポイントを踏まえて、保管する衣類をスムーズに決められます。
ただ、多くの衣類を手元に残してしまうと、収納スペース不足などで全てを保管できなくなり処分することになりかねません。そのため、本当に残したい衣類を厳選しましょう。
2.遺品整理で処分する衣類を選ぶ
遺品の衣類を処分するのは、忍びないと感じる人も多いでしょう。基本的に、譲り受けたい人がいない衣類は処分するものとして分類します。
処分する衣類を選ぶポイントは、以下の通りです。
- 修復が難しいほどの損傷がある衣類
- クリーニングでも落ちないシミや汚れがある衣類
- 色あせや型くずれなど使用感が強い衣類
- 家族や他の人が着ることができないサイズの衣類
- カビや害虫が付いていて衛生的に問題がある衣類
- 同じ種類や用途の衣類が大量にある場合
ただし、思い出の詰まった衣類については上記の特徴がある場合でも、処分する前によく考えてから整理しましょう。
3.処分に迷う衣類は保留にする
保管するか処分するかで迷う衣類は、一時的に保留しておくと良いでしょう。どうしても捨てられない気持ちが強い場合や、他の家族との相談が必要な場合におすすめです。
とはいえ、保留した衣類であっても将来的に片付けなければなりません。ある程度の保留期間を設けておき、後で再評価して判断します。そのうえで、捨てる以外の活用方法がないかを検討しましょう。
遺品整理で衣類を処分する方法6選
ここでは、遺品整理で衣類を処分する方法を6つ紹介します。
それぞれのメリットとデメリットを確認し、自分に合った方法で衣類を処分しましょう。
1.自治体のルールに従って家庭ゴミとして処分する
遺品整理で出た衣類は、自治体のルールに従って家庭ゴミとして処分できます。
メリット | デメリット |
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自治体によっては捨て方に違いがあるため、事前にホームページで確認しておきましょう。
自治体 | 衣類の処分方法 |
---|---|
東京都世田谷区 |
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愛知県名古屋市 |
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大阪府大阪市 |
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福岡県福岡市 |
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回収ボックスで回収された衣類は、清掃センターに集められた後にリサイクル工場へ運ばれ、海外に輸出するなどして再利用されます。
2.リサイクルショップに持ち込む
衣類の処分ができて、なおかつ収入が得られる方法として、リサイクルショップに持ち込む方法があります。高価な衣類や未使用品など状態の良いものは、リサイクルショップでの売却を視野に入れましょう。
メリット | デメリット |
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|
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状態の良いハイブランド衣類を持っている場合や、処分してお金に変えたい場合におすすめの方法です。
リサイクルショップに持ち込む手順
- 店舗に衣類を持ち込む
- その場で査定をしてもらう
- 査定額を受け取る
リサイクルショップでは、古物営業法に従って本人確認がおこなわれます。顔写真付きの身分証明書を用意しましょう。詳しくは、問い合わせる際に確認してください。
3.ネットオークションやフリマアプリに出品する
遺品としての衣類は、ネットオークションやフリマアプリに出品する方法があります。
例えば、ヤフオク!やメルカリなどのサービスを利用して、直接ユーザーに売却する方法です。
メリット | デメリット |
---|---|
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衣類の相場を把握してから出品すれば、買い手がつきやすくなります。同じような衣類がいくらで出品されているかを調べてみましょう。
ネットオークションやフリマアプリに出品手順
- オークションサイト・フリマアプリに出品者情報を登録する
- テレビの写真を撮り、アップロードする
- 商品情報や価格、配送方法を設定する
- 購入者が決定したら、決済完了後に冷蔵庫を梱包して発送する
- 商品代金を運営者から受け取る
トラブルを避けるためにも、商品情報は事実を記載し、汚れなどを隠さないことが大切です。
4.小売店の古着回収サービスを利用する
衣類の処分に、小売店の古着回収サービスを利用する方法もあります。近年では、古着を回収してリサイクルやリユースにつなげるブランドが増えてきました。
メリット | デメリット |
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自社ブランドに限って回収している場合や、衣類の状態やブランドに関わらず回収しているところまでさまざまです。
小売店 | 対象商品 | 回収方法 |
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ユニクロ |
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H&M |
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無印良品 |
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衣類のブランドを確認し、古着回収サービスの利用を検討してみましょう。詳細は、各社の公式ホームページで確認してみてください。
小売店の古着回収サービスを利用する手順
- 古着回収サービスの対象となっている衣類を用意する
- 古着回収サービスを実施している店舗に出向く
- 衣類を回収ボックスに入れる
回収された衣類は返還されないので、利用する際に注意しましょう。
5.慈善団体を通じて寄付する
全国にある慈善団体を通じて、衣類を寄付する方法があります。衣類を廃棄せずに社会貢献したい場合や、遺品の処分に心理的負担を抱えている場合におすすめの方法です。
メリット | デメリット |
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衣類の寄付ができる団体に、特定非営利活動法人 洋服ポストネットワーク協議会があります。洋服ポストは、寄付で集まった衣類を海外の古着マーケットで販売することでリユースを行う団体です。制服や作業服、スキーウェアなど受付できない品目があるので注意しましょう。
信頼できる寄付先を選ぶときは、公式ホームページで、集まった衣類の行方が明示されているかなど、活動実態をチェックしましょう。
衣類を寄付する手順
- 衣類を募っている寄付団体を選ぶ
- 問合せフォームや電話で資料請求し、必要な書類を受け取る
- 申し込みをする
- メールに記載された住所へ衣類を発送する
発送方法や必要な費用に関しては、各寄付先で確認してください。
遺品整理業者に依頼する
遺品整理では、衣類のほかにも処分するものが多くあります。まとめて処分するには、遺品整理全般を任せられる専門業者がおすすめです。
遺品整理業者であれば、遺品の仕分けから回収、運搬、処分までを一括でおこなってくれます。
メリット | デメリット |
---|---|
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大量の衣類がある場合や、処分の判断が難しい場合は、遺品整理業者に相談しましょう。的確なアドバイスをもらえるので安心です。
遺品整理業者に依頼する手順
- 遺品整理業者に電話で問い合わせて、見積もりを依頼する
- 見積もりに納得がいけば、回収日を決定する
- 作業当日、衣類の確認と回収を行う
- 作業完了後に、見積もりに基づいた料金支払う
見積もり料金のほかに、追加料金やキャンセル料の発生する条件を確認しましょう。
衣類を処分できないなら仕立て直しやリメイクして受け継ぐのもおすすめ
衣服としては着られないものの捨てるのはもったいないという人には、仕立て直しやリメイクしてみてはいかがでしょうか。これにより、故人が身につけていた衣類を新しい形で再び楽しむことができます。
【リメイクの一例】
- リデザイン:ワンピースをトップスとスカートに分けて仕立て直す
- 機能の変更:衣類をエコバッグやポーチに変える
- 染色:衣類を染め直して新しい色に変える
自分のスタイルやニーズに合わせて、自由なアイデアを取り入れてみてください。
遺品整理で大量の衣類を回収した事例を紹介
実際の事例として、当サイトの姉妹サイトである「不用品回収相談所」にて、島根県松江市在住のB様が遺品整理で大量の衣類をどう処分したかを紹介します。
- 遺品整理の内容
- 遺品整理を任せるポイント
- 遺品整理の相談所について
遺品整理の内容
依頼者のB様は、亡くなられたお父様の遺品整理にお困りでした。一人暮らしだったので、家電や着物タンスといった大型家具が揃っており、衣類などこまごまとした物を含めて、アパートの退去期限までに遺品整理が完了しない状況です。
- 遠方のため、貴重品の確認や軽いお掃除、換気程度しかできない
- 衣類をはじめとした大量の荷物を処分ができない
- アパートの退去期限が迫っており、時間的な余裕がない
自分で遺品整理を行うのは難しいと判断し、専門業者への依頼を検討されたのです。
遺品整理を任せるポイント
依頼者のB様が、遺品整理を業者に任せるポイントは以下の通りです。
- ホームページで遺品整理に関する情報が明示されている
- スタッフの対応が丁寧
- 迅速に対応してくれる
ホームページの情報がしっかりしていても、申込みの際は電話で直接依頼することをおすすめします。実際は、遺族に寄り添って対応してくれない業者も存在するためです。スタッフの対応を確かめてから、遺品整理を任せるとよいでしょう。
遺品整理で衣類処理をした事例
遺品整理の相談所の姉妹サイト「不用品回収相談所」で、問い合わせの連絡が入った当日に現地の下見を行い、見積もりを提示いたしました。見積もりに納得いただいたところで、遺品整理の段取りを行います。当日は作業員3名、6時間程度で遺品整理を完了しました。
参照:【松江市 B様】一人暮らしに伴う遺品整理の回収事例(姉妹サイト「不用品回収相談所」より
物が多かったためタンスなどは分解して、より多く積めるようにしました。
作業内容は、以下の通りです。
主な回収品目 | 冷蔵庫、洗濯機、テレビ、扇風機、こたつ、ヒーター、ストーブ、大量のおふとん、マットレス、絨毯、カーテン、書類ケース、ハンガーラック、大量の調理器具・贈答品・食器、大量の衣類、本、段ボール、小型家電、廃プラなど |
---|---|
エリア | 島根県松江市 |
作業時間 | 6時間 |
作業金額 | 66,000円(税込) |
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衣類の遺品整理に関するよくある質問
ここでは、衣類の遺品整理に関するよくある質問に回答します。
Q.衣類を含めた遺品整理は、どのようなタイミングで行うのがよいでしょうか?
A.遺品整理は、忌明けの法要を目安に、心の整理がついた時期に行うのが一般的です。
ただし、賃貸住宅と持ち家では遺品整理の期限が変わってきます。賃貸住宅の場合は、退去期限までに片付けを済まさなければならないので注意が必要です。持ち家であれば、遺族の都合を考慮して進めましょう。
Q.衣類の遺品整理を家族で行う場合に必要な物はありますか?
A.安全に進めるための道具とアレルギー対策をしましょう。
衣類の遺品整理には、以下のものを揃えましょう。
- 軍手・ゴム手袋
- ゴミ袋
- 段ボール
- ガムテープ
- ハサミ
- 油性ペン
- マスク
- 掃除道具
タンスや押し入れに長年保管されている衣類には、ほこり以外にもダニやカビが含まれている場合があります。手を直接触れないよう軍手や手袋で保護しましょう。ほこりやカビの胞子を吸い込まないためにも、アレルギー対策としてマスクは必須です。
Q.亡くなった人の衣類を片付けるのは家族がするべきでしょうか?
A.衣類の片づけは、必ずしも家族で行う必要はありません。
亡くなった人の衣類を片付けるのは、遺品整理を初めて経験する人にとって、心身ともに負担の大きな作業になります。できる範囲を家族で進めておいて、頼れる部分は専門業者に任せるのも選択肢のひとつです。
遺品整理業者は、専門知識と豊富な経験を活かし、迅速かつ丁寧に作業を行い、家族の負担を軽減します。家族が無理せず、プロの手を借りることで、よりスムーズに遺品整理を進められます。
まとめ:衣類の遺品整理は家族や親族と話し合いながら作業を進めよう!
衣類の遺品整理を進める際には、家族や親族の意見を確認しましょう。特に大切な衣類や思い出の品に関しては、誰か一人の判断で処分せず、全員で話し合って決めることが大切です。これにより、後悔や無用なトラブルを避けられます。
もし家族だけで整理が難しい場合、遺品整理業者に依頼するのも一つの方法です。遺品整理業者であれば、家族に寄り添い、効率よく整理を進めるサポートをしてくれます。
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