「遺品整理はいつから始めればいいの?」
「遅くなるとどんな問題が起きるの?」そう思う方もいるかもしれません。
実は、遺品整理の開始時期は状況によって異なりますが、一般的には四十九日法要後が適切です。ただし、賃貸物件の場合は早めに着手する必要があります。
この記事を読んで分かること
- 遺品整理に適切な時期
- 遺品整理の時期が遅れるデメリット
- 遺品整理をスムーズに進めるための準備
- 遺品整理をおこなう2つの方法
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遺品整理はいつから?適切な時期を解説
遺品整理の時期は状況によって異なりますが、一般的には「四十九日法要」が目安です。
ただし、遺言書がある場合や特殊な状況下では、異なるタイミングで開始する場合もあります。
この章では、遺品整理を始める時期について、具体的な状況ごとに解説します。あなたの状況に合わせて、最適なタイミングを見つけましょう。
- 遺品整理の時期は「四十九日法要」が目安
- 遺言書がある場合は適切な時期が異なることも
遺品整理は「四十九日法要」が一般的な目安
遺品整理の開始時期として「四十九日法要」が一般的な目安となっています。四十九日法要は、故人の命日から数えて49日目に行われる仏教の儀式です。
この時期に遺品整理を始める理由は、遺族が集まりやすいタイミングだからです。四十九日法要の際に、遺品整理について話し合いの場を作れます。
仏教では、人が亡くなってから49日間は、魂が次の世界に生まれ変わるまでの期間とされています。この期間が終わる四十九日法要は、故人との最後の別れを象徴する節目となるでしょう。
ただし、遺言書がある場合は、その内容が最優先されます。遺言書に遺品整理の時期や方法が指定されている場合は、それに従うのが大切です。
葬儀後すぐに遺品整理をおこなう2つのケース
葬儀後すぐに遺品整理を始めなければならない場合もあります。具体的には、以下の2つのケースが挙げられます。
- 故人が賃貸物件に住んでいた場合
- 孤独死の場合
上記のケースでは、速やかな対応が求められます。死亡届は、届出義務者が被相続人の死亡の事実を知った日から7日以内の提出が必要です。(戸籍法第86条)。
参照:法務省|死亡届
故人が賃貸物件に住んでいた場合
故人が賃貸物件に住んでいた場合、退去期限が決められています。できるだけ早期に遺品整理を完了させないと、家賃が発生し続けてしまいます。
また、賃貸物件の場合は原状回復が求められます。そのため、葬儀が終わったらすぐに遺品整理に着手するのが重要です。
迅速な対応により、余分な費用の発生を防ぎ、賃貸物件の円滑な返却につながります。
孤独死の場合
孤独死の場合、持ち家か賃貸物件かにかかわらず、発見次第すぐに特殊清掃の事業者に清掃を依頼し、遺品整理を開始する必要があります。
孤独死の現場は、衛生上の問題や建物への損傷が懸念されます。そのため、専門的な知識と技術を持つ特殊清掃業者による処理が不可欠です。
社会保険・年金の手続きを終えてから(故人死亡の10日後~)
先述した緊急性の高いケースに該当しない場合、遺品整理を始める一番早いタイミングは、社会保険や年金関連の手続きを終えた後です。
社会保険の資格喪失届は、故人の死亡から5日以内に提出する必要があります。また、老齢年金の受給停止の手続きは、死亡の翌月分から停止です。
社会保険や年金の手続きには、故人の個人情報や書類が必要となる場合があります。そのため、手続きが完了してから遺品整理を始めるのが賢明です。
相続税の申告期限より前(故人死亡から10か月以内)
相続税の申告と納税は、本人が死亡してから10か月以内に行う必要があります(相続税法第27条2項)。相続税を算出するには、遺品整理を行い、遺産の評価総額を把握しなければなりません。
そのため、余裕を持って故人が亡くなってから6か月後頃に遺品整理を始めるとよいでしょう。
遺品整理の時期が遅れるデメリット3つ
遺品整理の時期を遅らせると、いくつかの問題が生じる可能性があります。ここでは、遺品整理を先延ばしにした場合に起こり得る以下の3つのデメリットについて解説します。
1.相続や相続税の申告に不都合が生じる
遺品整理の時期が遅れると、相続に関する手続きに支障をきたします。遺産分割協議を進められないだけでなく、相続税の申告手続きや不動産の相続登記もできなくなるでしょう。
遺品整理をしないままにしていると、権利関係が複雑化する可能性もあります。
たとえば、故人の所有物や債務の全容が把握できず、相続人間でトラブルが発生する可能性もあるでしょう。
相続関係の手続きを期限までに済ませなかった場合、課税額が多くなる可能性があります。
相続人全員の利益を守るためにも、遅滞なく遺品整理に取り組みましょう。
2.空き巣・火災などの危険性が高まる
遺品整理をおこなわないまま時間が過ぎると、空き家となった故人の住居にさまざまなリスクが生じます。
空き巣被害や火災の危険性が高まるだけでなく、地震や豪雨などの自然災害による家屋損壊のリスクも増大するでしょう。
リスクを最小限に抑えるためにも、遺品整理を速やかに行い、管理を続けるのが重要です。家屋の定期的な点検や、必要に応じた修繕も検討しましょう。
3.特定空き家に指定されると自治体から改善勧告を受ける
故人が持ち家に一人暮らしだった場合、遺品整理を放置すると「空家等対策特別措置法」上の特定空き家に指定される可能性があります。特定空き家とは、周辺の生活環境に悪影響を及ぼす空き家のことです。
特定空き家に指定されると、自治体から改善勧告を受けます。この勧告に従わなかった最悪の場合、行政代執行により強制的に撤去される可能性もあります。
遺品整理をスムーズに進めるために準備すること
遺品整理を円滑に進めるには、事前の準備が重要です。故人の遺志を尊重しつつ、相続人間の意見調整を行うことで、トラブルを未然に防げます。
遺品整理をスムーズに進めるためには、以下の2つを準備する必要があります。
これから紹介する準備をしておくと、遺品整理の負担を軽減できるでしょう。
遺言書を確認のうえ相続人と話し合っておく
遺品整理がスムーズに進まない主な理由の一つは、遺品の取り扱いをめぐる相続人間の意見の相違です。この問題を回避するには、事前に遺言書を確認し、相続人と話し合うのが有効です。
まず、遺言書の内容を確認し、故人の意思を把握するのを始めましょう。遺言書には、特定の遺品の処分方法や相続人への分配方法が記されている場合があります。
遺言書の内容を踏まえたうえで、他の相続人と話し合いの場を設けるのが大切です。
また、処分方法や保管方法についても合意を得ておくといいでしょう。
事前の話し合いをつうじて、遺品整理の方針を決めておくことで、作業中のトラブルを軽減できます。
相続の対象となる遺品をリスト化して保管する
遺品整理を始める前に、相続の対象となる遺品を特定し、リスト化するのが重要です。リスト化は、相続人間のトラブルを防ぐだけでなく、相続税の申告にも役立ちます。
具体的には、以下のようなものが相続の対象となる代表的な遺品です。
- 現金や預貯金通帳
- 株券や債券
- 不動産の権利書
- 貴金属(金、プラチナ、ダイヤモンドなど)
- 高価な美術品や骨董品
- 高額な電化製品や家具
上記の遺品は、写真を撮影し、詳細な情報(品名、数量、推定価値など)をリストに記録します。リストは紙とデジタルの両方で作成し、安全な場所に保管しましょう。
リスト化した遺品は、盗難や紛失を防ぐため、金庫や銀行の貸金庫などに保管することをおすすめします。
遺品整理をおこなう2つの方法を紹介
遺品整理を行う方法には、大きく分けて「自分で行う方法」と「業者に依頼する方法」の2つがあります。
それぞれの方法にはメリットとデメリットがありますので、状況に応じて適切な方法を選択するのが大切です。
自分で遺品整理をおこなう手順
自分で遺品整理を行う場合、以下の手順で進めるのをおすすめします。時間と労力はかかりますが、故人の思い出に触れながら丁寧に整理できるのが大きなメリットです。
保管するものと手放すものを仕分ける
まず、保管するものと手放すものを仕分けます。故人の思い出や家族の意向を大切にしながら進めるのが重要です。
保管するものは、思い出の品や重要書類、家族にとって価値のあるものを選びます。手放すものは、使用頻度が低いものや重複しているものなどを選びましょう。
手放すものは廃棄と売却に分ける
手放すものは、廃棄するものと売却するものに分けます。廃棄するものは、自治体の分別ルールに従って処理します。
遺品整理の際によく出る可燃ゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミを表でまとめました。
ゴミの種類 | 具体例 |
---|---|
可燃ゴミ |
|
資源ゴミ |
|
粗大ゴミ |
|
売却を検討する場合は、買取業者に査定を依頼します。高額な美術品などは専門業者に依頼すると、高額の査定価格を提示してもらえる可能性が高くなります。
清掃を行う
最後に、清掃です。賃貸物件の場合は、退去時のガイドラインを確認し、必要な清掃を行います。
においや汚れがひどく、自分で掃除が難しい場合は、ハウスクリーニング業者に依頼するとよいでしょう。プロの技術で、きれいに仕上げてもらえます。
遺品整理業者に依頼する手順
遺品整理業者に依頼する場合、以下の手順で進めます。専門知識と経験を持つプロに任せると、スムーズに遺品整理ができます。
複数の業者に見積もりを依頼する
まず、複数業者に見積もりの依頼です。複数の見積もりを比較し、適正な価格が分かります。
見積もりの際は、作業内容や料金体系、追加料金の有無などを詳しく確認しましょう。
作業スケジュールを相談する
業者が決まったら、作業スケジュールを相談します。できるだけ早く遺品整理が完了できるスケジュールを組むのをおすすめします。
スケジュールを決める際は、家族の都合や、賃貸物件の場合は退去期限なども考慮に入れましょう。
遺品整理を実施する
作業の開始前に、立ち会いの方法や依頼者の意向を確認します。捨てないものや作業上の注意点があれば、明確に伝えておくのが重要です。
作業中は、必要に応じて立ち会い、大切なものが誤って処分されないよう注意を払いましょう。
遺品整理を始めたタイミングや進め方の事例を紹介
遺品整理の具体的な進め方は、状況によって大きく異なります。ここでは、遺品整理の相談所の姉妹サイト「不用品回収相談所」にて、空き家の遺品整理と賃貸アパートの遺品整理の実例を紹介します。
これらの事例を参考に、あなたの状況に合わせた遺品整理の計画を立てましょう。
空き家の遺品整理
参照:【松江市 K様】空き家整理に伴う遺品整理の回収事例(姉妹サイト「不用品回収の相談所」)
「不用品回収相談所」における島根県松江市のK様の事例では、ご両親が住んでいた空き家の遺品整理を行いました。K様は火災の危険性を考慮し、早急な対応を希望されました。
遺品整理業者への依頼から作業完了までの流れは以下の通りです。
- K様が遺品整理業者のホームページを見て電話で問い合わせ
- 同日中に業者が下見を実施
- 見積もりを提示し、K様の了承を得る
- 作業員3名で5時間程度の作業を実施
この事例では、テレビや冷蔵庫などの家電製品から、家具、仏壇まで多岐にわたる品目を処分しました。
K様自身で衣類などの一部を処分されていましたが、量が多く業者への依頼に至りました。
賃貸アパートの遺品整理
参照:【松江市 K様】空き家整理に伴う遺品整理の回収事例(姉妹サイト「不用品回収の相談所」)
「不用品回収相談所」における島根県飯石郡飯南町のY様の事例では、祖父が亡くなった後の賃貸アパートの遺品整理を行いました。退去日が決まっていたため、迅速な対応が必要でした。
遺品整理の流れは以下の通りです。
- Y様が遺品整理業者のホームページを見て電話で問い合わせ
- 同日中に業者が下見を実施
- 見積もりを提示し、Y様の了承を得る
- 作業員3名で8時間程度の作業を実施
この事例では、釣り道具や家電製品、家具、衣類など多様な品目を処分しました。賃貸物件の場合、退去期限が定められているため、計画的な遺品整理が求められます。
Y様の事例では、退去日が迫っていたため、業者への依頼が適切な選択となりました。
遺品整理にお悩みがある場合は遺品整理の相談所へ
遺品整理は、故人への思いや法的手続き、時間的制約など、さまざまな要素を考慮しながら進める必要があります。そのため、専門家のアドバイスが役立つ場合が多くあります。
遺品整理の相談所では、経験豊富な専門家が以下のようなアドバイスが可能です。
- 遺品整理の進め方
- 業者選びのポイント
- 法的手続きの注意点など
なお、遺品整理について以下のようなお悩みを抱えている場合、ぜひ、遺品整理の相談所にご相談ください。
- どこから遺品整理を着手すればいいかわからない
- 予算はいくらくらいになるか知りたい
- 実家が遠方で手がつけられない
- まずは相談からしたい
遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、予算にあった業者をご提案します。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。
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遺品整理を始める時期に関するよくある質問
遺品整理を始める時期や方法について、多くの方が疑問を抱えています。ここでは、よくある以下の質問とその回答を紹介します。
Q.遺品整理はいつ始めたらいいでしょうか?
A.遺品整理を始める時期に決まりはありません。状況や家族の事情によって、時期は異なります。
一般的には、親族が集まる機会を選んで始めるのが多いです。たとえば、四十九日法要の後などが考えられます。ただし、大切なのは遺族の心の準備です。
故人との別れを受け入れ、気持ちが落ち着いてから遺品整理を始めるのをおすすめします。
Q.遺品整理は何から始めますか?
A.遺品整理は「分別」から始めるのが一般的です。具体的には、以下の3つに分類することからスタートします。
- 貴重品や形見など捨ててはいけないもの
- 廃棄するもの
- 再利用できるもの
この分類作業をつうじて、遺品の全体像を把握し、今後の整理の方向性を決めていきます。
ただし、判断に迷うものは一旦保留にしましょう。時期をみて家族や親族で保管方法や処分について話し合うのがよいです。
Q.遺品整理をプロの業者に頼むタイミングはいつがよいですか?
A.プロの遺品整理業者は、依頼者の環境が整えばいつでもお引き受けが可能です。ただし、依頼のタイミングは状況によって異なります。
たとえば、以下のような場合は、早めに業者に相談することをおすすめします。
- 賃貸物件で退去期限が迫っている場合
- 遺品の量が多く、自力での整理が難しい場合
- 遠方に住んでいて、頻繁に現地に行けない場合
- 特殊な処分が必要なものがある場合(大型家具、危険物など)
頼むタイミングに迷ったら、まずは相談から始めるのがよいでしょう。多くの業者が無料で相談を受け付けています。
まとめ:遺品整理を始める時期は家族や親族と話し合って決めよう
遺品整理の開始時期は、故人との関係や家族の状況によって異なります。四十九日法要後が一般的ですが、遺族の心の準備が最も重要です。焦らず、家族で十分に話し合いましょう。
遺品の分別から始め、貴重品や形見、廃棄品、再利用品に分類します。時間的制約がある場合は、プロの業者への依頼も検討してください。
遺品整理の相談所では、業界トップクラスの安価な料金でサービスを提供しています。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。
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