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セルフネグレクトとは?原因・相談先・対処法を紹介

セルフネグレクトとは?原因・相談先・対処法を紹介
著者 坂本 貴志

「セルフネグレクトという言葉があるけれど、どういう意味?」
「今の状況はセルフネグレクトなの?」
「セルフネグレクトの人をどうやってサポートしたらいい?」

そんなお悩みはありませんか?

セルフネグレクトとは自分の食事、入浴、着替えなどの世話を放棄してしまう状況のこと。

原因は様々なので、どんな人にも起こりうる状況です。セルフネグレクト状態を放置していると、家が不衛生になったり、それが原因の病気になったりする恐れがあります。人を呼ぶのも抵抗がある状態になり、最終的にゴミ屋敷になってしまう可能性もあります。

本記事では、セルフネグレクトの症状や原因や相談先、対処法について紹介していきます。

この記事を読んで分かること


  • セルフネグレクトの生活の特徴
  • セルフネグレクトになりやすい要因
  • セルフネグレクトの対処法・相談先
  • セルフネグレクトを放置するリスク

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セルフネグレクトとはどんな状況?

セルフネグレクトとは「自分で自分の世話を放棄している」と言われる状態のことです。

自己放任とも呼ばれ、掃除・ゴミ出しや食事、入浴にも無関心になってしまう状況だと言われています。

一人暮らしの高齢者に多いとされていますが、なにかの病気の結果起きてしまうケースも見られます。もちろん、さほど原因がなくとも起こることもあります。

セルフネグレクトが続くと、健康や精神に悪影響を及ぼすので、周囲に手助けを求めたり、病院や地域包括センターにサポートを受けることが大切です。

しかし、セルフネグレクト状態の人は近所や家族と付き合いがなく、孤立している人も多いので、自分で助けを求めるのが難しいと言えます。

できれば、家族、友人、近所の人や行政の見守りサービスなどで気付いて対処できるのが理想的です。

セルフネグレクトはどんな生活をしている?

セルフネグレクトの人は、入浴しなかったり、汚れたままの衣服を着ていたり、不衛生な生活をしていることが多いです。

掃除を放棄したり、テーブルや台所に汚れた食器や空のお惣菜の容器が放置されていたり、ゴミ袋がたまっていたり、部屋も汚れています。

明らかな支援が必要な状況であるにも関わらず、必要な介護・福祉サービスを拒否したり、必要な受診を断ることも特徴です。

地域の行事に参加しなくなったり、近所の人や自分に関心がなくなったりすることもあります。

中には詐欺や経済的な搾取を受けているのに支援を拒否する人もいるので、なるべく早い発見・支援が大切です。

参考:浦安市「セルフ・ネグレクト対策に 関する調査分析 報告書.pdf

参考:厚生労働省「図表2-2-30 セルフ・ネグレクトに該当する状態

セルフネグレクトの原因になりやすい要因は?

セルフネグレクトの原因になりやすい要因は?

上記のような出来事があると、セルフネグレクト状態になってしまうこともあります。

原因不明なこともありますし、いくつかの原因が重なっていることも多いです。

ここでは、セルフネグレクトになりやすい状況について解説しています。ただし、身体能力・判断能力の低下や病気に関しては、医師の判断が必要になります。

病気・ケガ・加齢などによる身体能力・判断能力の低下

病気・ケガや加齢で身体能力が低下すると、今までできていた家事や身支度が困難になってしまいます。

例えば、ケガで掃除がおっくうになったり、加齢による視力の低下で細かい掃除ができなくなったり、嗅覚の衰えで悪くなった食べ物に気づかないといったことが該当します。

今までできていたことができなくなるのは、精神的にもダメージがあるので、無気力・自暴自棄な状態になってしまうケースもあります。

精神的な病気や加齢で判断能力が低下したタイミングも、セルフネグレクト状態になりやすいです。生活に対する気力がなくなり、身の回りのことを放棄してしまうためです。

判断能力の低下は近所や家族でも気づきにくいので、気づいた時には深刻な状態になっていることもあります。

激しいショック・悲しい出来事

セルフネグレクトは生活上の避けられない変化で起きることもあります。

例えば、家族の死や病気など、ショックなことや悲しいことがキッカケで気力が無くなったりしてしまうケースが該当します。

特に、家族がいなくなってしまうと「一人なのだから適当に過ごしていい」と感じたり「自分一人では身も周りのことをする能力がない」といった状況になる人がいます。

離婚、失業、いじめなど、精神的なショックで認知能力が衰え、身のまわりのことに構わなくなってしまうケースもあります。

経済的な困窮

セルフネグレクトは経済的な困窮でも発生します。経済的に余裕がないと、生活からも余裕がなくなり、食事や洗濯、買い物などに行かなくなってしまうことがあるからです。具合が悪くとも病院に行かないことも該当します。

最も深刻なケースは、国民健康保険に加入しておらず、医療費を払えないパターン。保険に入っておらず、高額な医療費や入院費を払えないといったパターンもあります。

また、お金がないことで趣味やオシャレをあきらめてしまい、そのことがキッカケで意欲や気力が落ちてセルフネグレクトがはじまってしまうこともあるようです。

相談できる人がいない・孤独感が強い

セルフネグレクトは相談できる人がいない・孤独感が強いなど、社会との関わりが薄い場合にも起こってしまいます。

特に、高齢者は定年退職や親しい人との死別によって人との関わりが断たれてしまうことがキッカケになりやすいです。

例えば、人に会うことが少ないと、身なりに構わなくなったり、無気力になってしまうことがあります。

セルフネグレクト状態で不潔・不健康な状況になっていても、判断能力が低下していた場合、誰かに指摘してもらわないと気づかないというケースもあり得ます。

社会からの孤立はセルフネグレクトのキッカケになるだけでなく、悪化の要因でもあるので、もし一人になりがちな家族・友人がいるなら定期的に顔を合わせることをおすすめします。

セルフネグレクトの対処法

セルフネグレクトの対処法

セルフネグレクトを直していくためには「自分がセルフネグレクトをしている」と納得することが大切。もし身近な人がセルフネグレクトになっているのなら、その人の話を聞くことから始めましょう。

その後は、上記の相談先に支援を頼んでいきます。ここでは、各サービスが必要な人について解説していきます。

専門家によるカウンセリングを受ける

セルフネグレクトは専門医のカウンセリングを受けるのがおすすめ。精神科や心療内科に行く以外にも、オンラインでセルフネグレクトに関して相談を受け付けてくれるカウンセラーも多数います。

カウンセラーによるカウンセリングは、投薬などの治療は行えません。しかし、ご自分の症状に合った病院を教えてもらったり、必要な支援団体につないでもらえたりします。

「なにをしたらいいか分からないけれど、まずは誰かに相談したい」というときはまずはカウンセリングを受けるのがおすすめです。

家事代行サービスを利用する

家事代行サービスはどんな人でも利用できますし、様々な種類があります。

代表的な家事代行サービスは家政婦さんなどと呼ばれる家事全体を手助けしてくれる職業ですが、自分の頼みたい部分に合わせて使い分けることもできます。

例えば、掃除の代行ならハウスクリーニングや家事全般の代行サービス、料理の代行なら食事の宅配サービスといった形で使い分けていきましょう。

家に不用品が多く「不用品の整理整頓・処分と掃除をお願いしたい」という場合は、生前整理業者やゴミ屋敷清掃業者がおすすめです。

「片付けは自分でできたけれど、不用品がたくさん出てしまった」という場合は不用品回収業者に頼めば重たい家財も安全に持ち出してもらえます。

介護サービスを利用する

市役所によって介護認定を受けていれば、介護サービスを利用することができます。

訪問介護、入浴介護、デイサービスといった様々な形のサービスがあります。

民間の家事代行サービスを使うよりも費用を抑えられること、介護の専門家に手助けしてもらえることがメリットです。

ただし、介護サービスは家事代行サービスではありません。掃除や食事作りをしてくれるわけではないので、介護サービスだけですべてが解決することはできない点に注意しましょう。

地域包括センターなどに相談する

地域包括センターはセルフネグレクトについて相談できる窓口が設置されています。本人だけでなく、家族も対象です。

例えば、自分の親が高齢によるセルフネグレクト状態になってしまっている場合、介護認定の申請を手伝ってもらえます。介護認定の対象でなくとも、一緒に解決策や使えるサービスを探してくれるので、一度相談してみましょう。

実際に地域包括センターに足を運ぶ前に、電話で相談する方法もあります。

自治体・福祉サービス・NPO団体に相談する

高齢者のセルフネグレクトは地域包括センターへの相談がおすすめですが、それ以外にも、精神疾患や発達障害がキッカケになる可能性があります。

そういった場合は、発達障害の支援やうつ病の支援団体など、症状に合ったNPO団体への相談がおすすめです。

精神疾患や発達障害の支援団体は地域の病院で紹介してもらえることがあるので、気になる時は一度相談してみましょう。本人だけでなく、家族向けの支援団体も数多くあります。

人に相談する

ここまで相談した支援以外にも、身近な人や近所の人に相談するだけでもセルフネグレクトの改善には効果的です。

「親しい人にセルフネグレクト状態であることを知られたくない」という場合は、先に
紹介したオンラインのカウンセラーへの相談がおすすめ。

地域包括センターならば無料でセルフネグレクトの電話相談を受け付けてくれます。

セルフネグレクトを放置するとどうなる?

セルフネグレクトを放置するとどうなる?

セルフネグレクトを放置していると、上記の3点のリスクがあります。

ここでは、セルフネグレクトが続くことによる悪影響について見ていきましょう。

健康面で悪影響がある

お風呂や食事、着替えを放置してしまうセルフネグレクトが続くと不衛生なので、ちょっとしたことで体調を崩しやすくなります。必要な通院を放置してしまえば、持病が悪化してしまうかもしれません。

もし介護や福祉サービスが必要なのに拒否している状態なら、身体にも心にもつらい状況になります。

セルフネグレクトのお宅は散らかっていてストレスがたまりやすいことも問題です。身体能力の低下も起きている場合は、片付けられていないゴミを踏んでしまいケガをするといったトラブルもあり得ます。

社会から孤立しやすい

セルフネグレクトが続くと、外出・買い物・会話なども放棄されてしまいます。

このため、近所の人や家族と会うこともなくなり、どんどん社会から孤立してしまいます。

もし孤立したくないと感じても「衣服の管理や入浴などを放棄していて不衛生な状態では会えない」といったケースもあります。不衛生なことが恥ずかしくて引きこもってしまうと、さらに状況は悪化していきます。

認知症などで判断能力が弱っている場合や経済的な困窮がある場合は、ライフラインへの振り込みもできない可能性もあるので、とても危険です。

ご近所トラブルに発展する

セルフネグレクトで掃除やゴミ出しを放置していると、いつのまにか不用品がたまっていたり、害虫が発生したりしてしまいます。

発生した害虫は家のすき間や窓・扉を開けたタイミングなどを使って外に行き、近隣の家にも侵入してしまいます。

不用品のためこみも悪化すればゴミ屋敷になり、道路までゴミや不用品が積み上げられていたり、近所に悪臭が漂ったりしてしまいます。

こうなるとご近所トラブルに発展しやすいので、早めに対処しましょう。

マンションの場合は、下水管や廊下を通じて害虫や悪臭が広がりやすいので、一軒家より早い段階でトラブルになりやすいです。

セルフネグレクトによるゴミ屋敷の清掃方法

セルフネグレクトによりお家がゴミ屋敷になってしまった時は、業者に依頼して対処するのがおすすめ。状況によって、下記の2通りの業者を選びましょう。

  • 不用品回収業者に依頼する
  • 清掃業者に依頼する

ここでは、それぞれの業者がどんなお家に向いているのかを解説していきます。」

不用品回収業者に依頼する

【こんな人におすすめ】

  • 不用品と残すものの整理を自分でできる
  • 処分したい不用品・買い取ってほしい不用品が多い
  • 家の掃除はなくともよい

自分や周囲の助けで家を片付けることができる人には、不用品回収業者がおすすめ。家具・家電などの重たい不用品を持ち出してくれる他、発売から3年以内の家電などを買い取ってもらえます。

自分でゴミを出すのに比べ、ゴミの分別を手伝ってもらったり、壁や床を傷つける心配がないのが大きなメリットです。

ただし、不用品回収業者は家の片付けはしてくれません。作業後の簡易掃除はしてくれますが、こびりついた汚れや悪臭を落とすには清掃業者への依頼が必要です。

もし「生ごみの放置があり、異臭がする」状態や「探さなくとも自然にゴキブリやハエが見つかる」といった状態ならば、ゴミ屋敷専門の清掃業者に頼んだ方がスムーズです。

目安としては「不用品・残すものの区分は終わっている」に加えて「嫌な臭いや落ちないシミ・汚れがない」状態ならば不用品回収業者でOKと考えておきましょう。

清掃業者に依頼する

【こんな人におすすめ】

  • ゴミが床中あるいは腰の上まで積みあがっている
  • 害虫駆除も頼みたい
  • 家の中に嫌な臭いがする

もし長期間のゴミの放置があれば、ゴミ屋敷専門の清掃業者がおすすめ。家にしみついた悪臭や通常の薬剤では落とせない汚れを落としてもらえます。

不用品が多いだけなら不用品回収業者でも対応してもらえますが、ゴミや不用品と必要な品の分別は対象外です。

ゴミ屋敷清掃業者は整理整頓、不用品の処分、消臭消毒まで行ってくれるので、ゴミの放置があっても安心して依頼できます。

なお、ハウスクリーニング業者は水回りや換気扇周りなど汚れやすい部分の掃除しか対応しません。ゴミ屋敷特有の悪臭や害虫への対処は専門外なので、基本的にゴミ屋敷清掃業者への依頼がおすすめです。

ゴミ屋敷の退去について以下のようなお悩みを抱えている場合、ぜひ、遺品整理の相談所にご相談ください。

  • どこから遺品整理を着手すればいいかわからない
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セルフネグレクトに関するよくある質問

セルフネグレクトについては、下記の3つの質問がよくあります。

  • Q.セルフネグレクトはどんな人がなりやすい?
  • Q.セルフネグレクトになった家族に何ができる?
  • Q.セルフネグレクトはどこを受診すればいい?

ここでは、具体的なポイントなどを紹介していきます。

Q.セルフネグレクトはどんな人がなりやすい?

A.セルフネグレクトは下記のような要因で始まるケースが多いです。

  • 病気・ケガ・加齢などによる身体能力・判断能力の低下
  • 激しいショック・悲しい出来事
  • 経済的な困窮
  • 相談できる人がいない・孤独感が強い

認知症や精神疾患、ケガなどの結果、自分の世話をできない状態になってしまっていることもあります。詳しくは「セルフネグレクトの原因になりやすい要因は?」の項で解説しています。

Q.セルフネグレクトになった家族に何ができる?

A.家族がセルフネグレクトになってしまったら、市役所や地域包括センターに相談しましょう。家事代行や介護サービスを使う形もあります。

詳しくは「セルフネグレクトの対処法」の項で解説しています。

Q.セルフネグレクトはどこを受診すればいい?

A.セルフネグレクトの受診先は原因や症状によって異なります。まずは市役所や地域包括センターなどのカウンセリングを受け、症状に合った病院を受診しましょう。

外に出るのが辛い場合は、セルフネグレクト専門のオンラインカウンセラーに相談することもできます。

まとめ:セルフネグレクトだと思ったら病院・カウンセラーに相談しよう

まとめ:セルフネグレクトだと思ったら病院・カウンセラーに相談しよう

セルフネグレクトとは身支度や入浴、食事、掃除などを放棄してしまう状況です。その状態が続くと不衛生さが原因で病気になってしまったり、社会から孤立してしまったり、住まいがゴミ屋敷化してご近所トラブルになってしまうことがあります。そうなるまえに、行政や病院へ行き、必要な支援を受けることが大切です。

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著者情報

坂本貴志

坂本 貴志

遺品整理の相談所 代表

遺品整理の相談所の代表を務め、廃棄物業界に15年従事しており、遺品整理、生前整理、ゴミ屋敷片付けなどの各種サービスのエキスパート。姉妹サイトでは、一般廃棄物収集運搬業の許可業者のみを紹介する不用品回収のマッチングサイト「不用品回収相談所」を全国展開し、 業界の健全化をビジョンに掲げて事業を運営している。豊富な経験により、個人でも一般廃棄物実務管理者、遺品整理士などの専門資格も取得しており、業界団体の講師や廃棄物業者へのコンサルティングなども務めている。

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