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セルフネグレクトがゴミ屋敷につながりやすい理由とは?対策方法も解説

セルフネグレクトがゴミ屋敷につながりやすい理由とは?対策方法も解説
著者 坂本 貴志

最近、ニュースやネット記事で「セルフネグレクト」という言葉を耳にする機会が増えつつあります。セルフネグレクトは何らかの理由で自分自身のケアをしなくなり、健康や衛生面に支障が出ている状態を指します。

セルフネグレクトはゴミ屋敷の一因でもあるといわれていますが、この記事ではセルフネグレクトとゴミ屋敷の関連性や対策を紹介していきます。セルフネグレクトによるゴミ屋敷で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んで分かること


  • セルフネグレクトの定義や現状
  • セルフネグレクトにつながりやすい要因
  • セルフネグレクトに陥る人に見られる特徴
  • セルフネグレクトでゴミ屋敷化する理由
  • セルフネグレクトによるゴミ屋敷を放置するリスク
  • セルフネグレクトとゴミ屋敷化を予防するポイント

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ゴミ屋敷の一因とされる「セルフネグレクト」とは?

セルフネグレクトは保護者や介護者による世話の放棄を意味する「ネグレクト」と、自分自身を指す「セルフ」を組み合わせて生まれた造語です。東邦大学の研究資料によると、セルフネグレクトの定義は「自分自身による世話の放棄・放任」となっています。

セルフネグレクトに陥ると日常生活における下記のような行為を本人自ら放棄するようになり、健康や衛生面、安全面に支障が出てしまいます。

セルフネグレクトに陥る人が放棄しやすい行為

また、セルフネグレクトの大きな特徴に「年齢・性別・家族構成」などに関わらず、ちょっとしたきっかけで誰でも陥る可能性があることが挙げられます。セルフネグレクトに陥る理由はまだ明確にはなっていませんが、身体機能や判断能力の低下、経済的困窮や強いストレスなどがその一例です。

一人暮らしの高齢者だけでなく、若年層でもセルフネグレクトに陥る人が増えているといわれていますので、自分は大丈夫だと思っていても注意が必要です。

参考:「セルフ・ネグレクトの予防と支援の手引き|東邦大学

セルフネグレクトに陥る人に見られやすい5つの特徴

ここでは、セルフネグレクトに陥る人に見られやすい5つの特徴を解説していきます。自分自身や周囲の人に当てはまる特徴がないか、振り返りながら読んでみてください。

セルフネグレクトに陥る人に見られやすい5つの特徴

1.着用している衣服に極端な汚れが見られる

セルフネグレクトに陥ると自分の身なりに気を遣わなくなるうえに、洗濯をする気力もなくなってしまいます。そのため、着用している衣服は極端に汚れていたり、今すぐ買い替えした方が良いほどボロボロだったりするのです。

セルフネグレクトに陥っている人の衣服の特徴

  • 通常の洗濯で落ちるような汚れが随所に見られる
  • 衣服のあちこちに穴やほつれが散見される
  • いつも同じ服やしわしわの服を着用している

2.入浴や歯磨きをしなくなり清潔感が損なわれる

セルフネグレクトに陥っている人は、衣服ではなく自分自身の状態にも気を遣わなくなります。ヒゲ剃りやヘアカットはおろか、入浴や歯磨きさえできなくなった結果、見た目から清潔感が著しく損なわれるのです。

セルフネグレクトに陥っている人の見た目の特徴

  • 髪の毛やヒゲを伸びっぱなしにしている
  • 寝癖を直さないのでいつもボサボサの頭になっている
  • 入浴・歯磨きをせず全身から悪臭が漂っている

3.食事や栄養に無頓着になって健康状態が悪化する

セルフネグレクトに陥ると食事や栄養に無頓着になってしまい下記のような変化が見られるようになります。

セルフネグレクトに陥ると起きる健康状態の変化例

  • 頻繁に感染症・病気にかかるようになる
  • ゲッソリと不健康にやつれてしまう
  • 肌や髪の毛がボロボロになっている

4.ケガや病気を治療せずほったらかしにする

セルフネグレクトに陥ると健康状態が悪化してケガや病気を抱えやすくなりますが、それでも治療せずほったらかしにしてしまうが大きな特徴です。周囲の人や家族が受診などをすすめても拒否するため、健康状態はますます悪化していく一方です。

5.外出や他人との関わりを避けて孤立する

セルフネグレクトに陥ると、外出するのが以前よりおっくうになります。休日は一日中横になっていたり、他人と関わるのを避けるようになったりして、社会的にどんどん孤立していきます。その結果、セルフネグレクトを解消するよう働きかけてくれる人もいなくなり、負のループに陥るというのがよくあるケースです。

セルフネグレクトがゴミ屋敷につながりやすい3つの理由

ゴミ屋敷とは、部屋や家の中に不要なゴミがあふれている状態を指します。セルフネグレクトはゴミ屋敷につながりやすいとされていますが、その背景には下記の理由があると考えられます。

セルフネグレクトがゴミ屋敷につながりやすい3つの理由

それでは、セルフネグレクトがゴミ屋敷につながりやすいと一般的にいわれる3つの理由を見ていきましょう。

1.ゴミや不用品を捨てる気力がなくなるから

セルフネグレクトになると身の回りのことができなくなりますが、それは自分が生活を送る家や部屋の中についても例外ではありません。

  • 食べた後の弁当容器やペットボトルを捨てられない
  • 壊れた物や不用品を捨てる気力がなくなる
  • ゴミを拾ってきて溜め込むようになる

生ゴミや不用品を捨てられなくなるだけでなく、人によってはゴミを拾ってきて家や部屋の中に溜め込むようになってしまい、ゴミ屋敷化が進んでしまいます。

2.不要な物や必要以上の物を購入してしまうから

セルフネグレクトに陥っている人に見られる特徴として、不要な物や必要以上の物を購入することが挙げられます。日常生活で絶対に使わないようなアイテムを集めるようになったり、既に持っている物を重複して購入したりということを繰り返した結果、家や部屋の中に物があふれるようになってしまいます。

3.そもそもゴミ屋敷状態の自覚を持ちにくくなるから

セルフネグレクトになると自分の身の回りの状態に気を遣えなくなるため、そもそもゴミ屋敷になっていることに気が付かないことも大きな要因です。

ゴミ屋敷になってしまっても本人が解消しようと行動を起こせれば問題は少ないのですが、セルフネグレクト状態だとそれも難しいです。ゴミ屋敷状態の自覚がないと片付けや整理整頓する気持ちも起こらないので、状態はますます悪化していく一方です。

セルフネグレクトによるゴミ屋敷を放置するリスク

次に、セルフネグレクトによるゴミ屋敷を放置する下記の5つのリスクを紹介していきます。

  • 衛生面が損なわれて健康状態が悪化する
  • 火災や地震が発生した際の被害が拡大する
  • 近隣住民からのクレームやトラブルに発展する
  • 重複して物を購入することで金銭的負担がかかる
  • 無気力状態やさらなる精神的負担につながる

1.衛生面が損なわれて健康状態が悪化する

ゴミ屋敷を放置すればするほど下記のような状態は深刻になり、本人や一緒に住んでいる家族の健康状態は悪化していきます。

  • 害虫・害獣が発生する
  • ハウスダスト・ダニが増加する
  • アレルギー症状が発症する
  • 免疫力低下で病気にかかりやすくなる
  • 悪臭が発生しやすくなる

家や部屋の中の衛生面が損なわれるだけでなく、アレルギー症状や免疫力低下などによって病気にかかりやすくなるリスクもあります。

2.火災や地震が発生した際の被害が拡大する

ゴミ屋敷は健康・衛生面でデメリットがあるだけでなく、災害が起こったときにも下記のように被害が拡大しやすくなるおそれがあります。また、一般的にゴミ屋敷は放火のターゲットにされやすいといわれていますので、災害に遭う可能性も高まります。

  • 火災発生時に火が燃え移りやすくなる
  • 放火のターゲットにされやすくなる
  • 地震時に物が崩れてきて下敷きになる

3.近隣住民からのクレームやトラブルに発展する

ゴミ屋敷状態を放置すると、害虫・害獣が増えたり悪臭が発生するようになったりしますが、規模が大きくなれば近隣に住んでいる人からクレームがくるようになります。その結果、近隣住民との関係性は悪化してますます孤立するようになり、最悪の場合では事件などトラブルに発展するおそれもあります。

4.重複して物を購入することで金銭的負担がかかる

ゴミ屋敷では、どこに何があるかが分からない状態になっています。そのため、既に持っている物を重複して購入する可能性が高まるのです。重複して物を購入することは、精神的ストレスになるだけでなく、金銭的な負担にもつながります。

5.無気力状態やさらなる精神的負担につながる

部屋の中がごちゃごちゃ散らかっている状態だとやる気もなくなって、より無気力状態になってしまいます。また、ゴミ屋敷状態を解消しないといけないという精神的負担につながり、セルフネグレクト状態がより悪化してしまうかもしれません。

セルフネグレクトでゴミ屋敷化したときの対策

セルフネグレクトで自宅や自室がゴミ屋敷化した場合、どのような対策を取っていけば良いでしょうか?ここでは、セルフネグレクトでゴミ屋敷化したときに取れる下記の対策を解説していきます。

  • 家族や友人に片付けを手伝ってもらう
  • 片付け業者へ依頼してゴミ屋敷を確実に解消する
  • 足元の小さなゴミから少しずつ捨てていく
  • セルフネグレクトかな?と思ったら専門機関へ相談を

ただし、ここで紹介するのはあくまでゴミ屋敷状態を解消する対策です。セルフネグレクト自体への対策については、専門機関へ相談するようにしてください。

1.家族や友人に片付けを手伝ってもらう

ゴミ屋敷といえるほど物が散らかっている状態だと、自分自身の力だけでは解決が難しいかもしれません。もし相談できる人がいるのなら、家族や友人に話をして片付けを手伝ってもらうのもひとつの手です。ただし、残そうと思っていた物を知らないうちに捨てられたり、家族や友人に時間面・精神面・肉体面で負担がかかったりといったデメリットがあります。

2.片付け業者へ依頼してゴミ屋敷を確実に解消する

セルフネグレクトによるゴミ屋敷を確実に解消したいなら、片付けのプロである代行業者へ依頼するのがベストな方法です。

業者にゴミ屋敷の片付けを依頼するメリット

  • 膨大なゴミを片付ける時間と手間を省ける
  • 精神的なストレスや肉体的負担がかからない
  • 効率的かつ確実にゴミ屋敷を解消できる
  • 自分が決めた基準で片付けしてもらえる

片付け業者へ依頼すれば上記のメリットがありますが、後悔しないためには予算や希望条件にあった業者選びが欠かせません。

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3.足元の小さなゴミから少しずつ捨てていく

ゴミ屋敷状態を一気に解消しようとすると、あまりにも負担が大きすぎていずれ挫折してしまいます。片付けを成功させる基本中の基本は「小さなゴミから大きなゴミへ」という心構えです。まずは使用済みのティッシュや空き容器など、足元にある小さなゴミから少しずつ捨てていきましょう。これを毎日継続していけば、片付けが徐々に苦ではなくなっていきますし、確実にゴミは減っていきます。

4.セルフネグレクトかな?と思ったら専門機関へ相談を

自分自身や周囲の人、家族にセルフネグレクトの症状が見られたら、病院や公共団体などの専門機関へ相談しましょう。

  • 医療機関の心療内科や精神科を受診する
  • 地域包括支援センター
  • 地方自治体の福祉課
  • 学校のカウンセリングルーム
  • 厚生労働省のSNS相談

片付け業者を利用してゴミ屋敷を解消できても、セルフネグレクトへ根本から対処することはできません。お住まいの地方自治体で専用ダイヤルや相談室が用意されているケースもありますので、しかるべき専門機関へ相談するようにしてください。

セルフネグレクトとゴミ屋敷化を予防するポイント

セルフネグレクトとゴミ屋敷化は、下記のポイントを実践することで予防しやすくなります。

  • 社会的な孤立を避ける
  • カウンセラーへ相談する
  • 定期的に整理整頓を行う

1.社会的な孤立を避ける

セルフネグレクトの一因に、他人との関わりがなくなって社会的に孤立してしまうことが挙げられます。それを避けるためには、下記の方法を実践するのがおすすめです。

  • 家族や友人・知人と連絡する
  • 友人・知人をたまに自宅へ招く
  • 趣味で教室・スクールに通う
  • ボランティア活動に参加する
  • 近隣住民と関わりを持つ

仕事以外の社会的コミュニティに参加して、人間関係を構築したりコミュニケーションを取ったりする心がけが重要です。

2.カウンセラーへ相談する

精神的なストレスを放置すると、セルフネグレクトに陥るおそれがあります。大したことじゃないと思っていても、不安や悩みがあれば他人に打ち明けて話を聞いてもらう姿勢が大切です。行政機関や医療機関のカウンセラーへ相談して、悩みを解消するのも良いでしょう。

3.定期的に整理整頓を行う

ゴミ屋敷化した後だと片付けもより一層大変になるため、定期的に整理整頓してキレイな状態を保つのがおすすめです。

  • 週末にはその週出たゴミを片付ける
  • 1ヵ月~数か月に1回は整理整頓する
  • 処分の基準をあらかじめ決めておく
  • 毎日少しずつ片付けするクセをつける

上記のコツをおさえれば、負担が少ない状態で片付け・整理整頓を続けられるでしょう。

まとめ:セルフネグレクトは専門機関へ相談を!ゴミ屋敷状態の解消なら片付け業者の利用がおすすめ!

まとめ:セルフネグレクトは専門機関へ相談を!ゴミ屋敷状態の解消なら片付け業者の利用がおすすめ!

セルフネグレクトの症状自体は専門機関に相談するのがベストですが、ゴミ屋敷状態の解消なら片付けのプロである片付け業者を利用するのがおすすめです。

「片付けの手伝いをお願いできる人がいない」場合や「家族や友人に負担をかけたくない」場合はもちろんのこと、ゴミ屋敷を確実に解消したいなら片付け業者へ相談しましょう。

ゴミ屋敷をスピーディーかつ確実に解消できるだけでなく、片付けや整理整頓の手間や時間を省けます。

ただし、片付け業者の料金やサービス内容は業者ごとに異なるため、複数の業者から相見積もりを取り、料金や作業内容、信頼性などを比較検討することが大切です。

まずは、信頼できる片付け業者に見積もりを依頼してみてください。

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著者情報

坂本貴志

坂本 貴志

遺品整理の相談所 代表

遺品整理の相談所の代表を務め、廃棄物業界に15年従事しており、遺品整理、生前整理、ゴミ屋敷片付けなどの各種サービスのエキスパート。姉妹サイトでは、一般廃棄物収集運搬業の許可業者のみを紹介する不用品回収のマッチングサイト「不用品回収相談所」を全国展開し、 業界の健全化をビジョンに掲げて事業を運営している。豊富な経験により、個人でも一般廃棄物実務管理者、遺品整理士などの専門資格も取得しており、業界団体の講師や廃棄物業者へのコンサルティングなども務めている。

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