空き家に仏壇が残されたままになっている場合、どのように対処すべきか悩む人は少なくありません。近年は少子高齢化で空き家が増え、仏壇の処分に困って空き家を放置してしまうケースも見られます。
この記事では、空き家にある仏壇と向き合う基本の考え方から、放置するリスク、仏壇や位牌の具体的な処分方法まで解説します。
この記事を読んで分かること
- 空き家に残された仏壇の扱いに関する基本知識
- 空き家に仏壇を残す際の管理ポイント
- 仏壇の放置が招くリスクと心理的負担
- 仏壇や位牌の処分方法
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空き家にある仏壇とどう向き合うべき?基本的な考え方
まず、空き家に残された仏壇に向き合う際の基本ポイントを押さえておきましょう。空き家に残された仏壇に向き合うには、感情面だけでなく法律面での理解も必要です。残す場合の管理方法や相談先についても確認しておきましょう。
仏壇は「祭祀財産」感情だけでなく法律面でも扱いが必要
法律上、仏壇や位牌、お墓などは「祭祀財産」とされ、現金や不動産など通常の相続財産とは異なる扱いになります。民法897条により、それら祭祀財産は遺産分割や相続税の対象外と定められています。祭祀財産とは、仏壇や位牌、墓地など先祖を祀る財産のことで、金銭的価値ではなく家の慣習や遺言で承継者が決まるのが特徴です。
必ずしも長男が継ぐ決まりではなく、誰が仏壇を守るかは親族間の話し合いで決められます。現実には仏壇の継承を巡って相続時にもめるケースもあるため、早めに親族で話し合い仏壇を維持するか処分するか方向性を決めておくことが重要です。
空き家に仏壇を残す場合に必要な手入れと管理
事情により仏壇をすぐ移動・処分できず、空き家に残す場合は定期的な手入れと管理が必要です。人が住まない家は湿気やホコリが溜まりやすく、仏壇も傷みやすくなります。
以下のような対策を心がけましょう。
- 月に一度は換気と清掃を行う
- ホコリや古い供物を取り除く
- 除湿剤や防虫剤を設置する
- 線香やロウソクを使う際は火の取り扱いに注意する
定期的に様子を見て手をかけることで、仏壇や家屋の劣化リスクを軽減できます。
仏壇の扱いに迷ったときは親族や菩提寺へ相談
空き家の仏壇をどうすべきか迷ったときは、親族や菩提寺に相談しましょう。親族と話し合い、仏壇の扱いに同意を得ておけば、後々のトラブル防止につながります。
また、菩提寺(先祖代々のお寺)がある場合は、住職に相談すれば閉眼供養や処分の手順を教えてもらえます。菩提寺がない場合でも、お近くのお寺や仏壇店に問い合わせれば適切な処分方法を案内してもらえるでしょう。
空き家に仏壇を放置すると起こる物理的な問題
仏壇を空き家に長期間放置しておくと、さまざまなリスクや心理的な負担が生じます。以下では、空き家に仏壇を放置することで起こりうるリスクと対処法を見ていきましょう。
- 仏壇が残った空き家で売却や解体が進まない問題
- 仏壇を放置した空き家がもたらす物理的リスク
仏壇が残った空き家で売却や解体が進まない問題
空き家の仏壇をどうするか決まらないまま、片付けや売却が進まずに放置されてしまうケースは少なくありません。また、誰が仏壇の処分を行うか親族内で決められず、対応が滞ってしまう場合もあります。「仏壇を勝手に処分するのは良くないのでは」と考えるあまり、対応を先延ばしにしてしまうのです。
実際、「仏壇が残っていて空き家を売れない」という悩みも耳にします。早めに仏壇じまい(仏壇を閉じる儀式)を行い、空き家の整理・売却を進めるための第一歩を踏み出しましょう。
仏壇を放置した空き家がもたらす物理的リスク
仏壇を残したまま空き家を放置すると、近隣にさまざまな物理的リスクを及ぼす可能性があります。
仏壇を放置して感じる心理的不安とその解消法
仏壇を処分することに心理的な抵抗や不安を覚える方も多いでしょう。空き家に仏壇を残してしまう背景には、先祖の祟りを恐れる気持ちなど心理的な要因もあります。ここでは、仏壇を放置することで生じる心理的不安への対処法を解説します。
- 仏壇放置による心理的な不安を解消するために心がけるべきポイント
- 祟りや不安感を払拭する具体的な方法
仏壇放置による心理的な不安を解消するために心がけるべきポイント
「仏壇を勝手に処分したら先祖に悪いのでは」「祟りがあるのでは」といった不安から、仏壇の整理に踏み切れないこともあります。しかし、正しい手順で供養すれば、ご先祖様を粗末に扱うことにはなりません。むしろ、空き家に放置し続けるほうがご先祖様に対して失礼と考えられます。
不安を解消するために、以下の点を意識するとよいでしょう。
- 閉眼供養など、宗教的な手順を丁寧に行う
- 菩提寺や住職に相談し、正しい方法を確認する
- 位牌だけを自宅に迎えるなど、気持ちの区切りをつける方法を検討する
- 家族と気持ちを共有し、一人で抱え込まない
不安を和らげるには、仏壇を正しい手順で供養し、気持ちの区切りをつけることが大切です。具体的な供養の流れや相談先については、後述の「仏壇・位牌を処分する方法」で詳しく紹介していますので、あわせてご参照ください。
祟りや不安感を払拭する具体的な方法
仏壇の処分を考えたとき、「祟りがあるのでは」と恐れる人も少なくありません。しかし、仏教では故人の魂は供養によって成仏し、安らかに次の世界へと旅立つとされています。正しい儀式を通じて魂を敬い送り出せば、恐れる必要はありません。
また、心理的な不安は「責任感」や「敬意」の裏返しでもあります。気持ちを整理し、以下のような心構えを持つことで前向きな一歩が踏み出せます。
- 「恐れ」はご先祖様を大切に思っている証と受け止める
- 自分の行動が敬意に基づいていれば、罪悪感を抱く必要はない
- 供養を通して「感謝の気持ち」を伝える機会と捉える
ご先祖様への思いを大切にしながら、安心して仏壇の整理に取り組みましょう。
仏壇や位牌を処分を引き取ってもらう方法
では実際に仏壇を処分する場合、どのような方法があるでしょうか。仏壇や位牌を適切に整理・処分してもらう代表的な方法を紹介します。まず必ず行うべき供養(閉眼供養)について確認し、その後に具体的な処分先を見ていきましょう。
まずは「閉眼供養(魂抜き)」を忘れずに行う
仏壇や位牌を処分する際は、事前に「閉眼供養」(魂抜き)の儀式を行ってもらい、宿った魂を抜いてもらいます。仏壇を「ただの箱」に戻した上で処分に移りましょう。閉眼供養は菩提寺や近所のお寺に依頼すれば、僧侶が読経などの作法を行ってくれます。僧侶へのお布施は数万円程度が一般的です。
あらかじめ、菩提寺に相談しておくと安心です。仏壇を処分する際は必ず閉眼供養を行い、先祖の魂をきちんと送り出してから次のステップに進みましょう。
お寺や仏壇店に引き取ってもらう
閉眼供養が済んだ仏壇本体は、お寺や仏壇店に引き取りを依頼することも可能です。菩提寺がある場合は、供養後に仏壇の引き取りまで対応してくれるケースもあります。
また、多くの仏壇店では不要になった仏壇の処分サービスを提供しており、新しい仏壇を購入する際には、古い仏壇の引き取りが一般的な対応となっています。お寺や仏壇店に依頼することで、信頼できる形で丁寧に処理されるため安心です。
自治体の粗大ごみで処分も可能
閉眼供養を終えた仏壇は、自治体の粗大ごみとして処分できる場合もあります。自治体によっては粗大ごみ回収を申し込むことで、引き取ってもらうことが可能です。ただし、大きな仏壇は解体が必要になることもあるため、事前に自治体のルールを確認しておきましょう。
なお、自治体によっては宗教的な配慮から、仏壇そのものの回収を受け付けていないケースもあります。「仏壇をゴミとして扱うこと」に抵抗を感じる人も多いので注意が必要です。
遺品整理業者に任せるという選択も有効
仏壇の処分に迷ったときは、遺品整理の専門業者に任せるのも安心な選択肢です。閉眼供養の手配から仏壇の搬出、処分まで一括で対応してもらえるため、ご家族の負担を大きく軽減できます。
宗派や地域の作法にも配慮した丁寧な対応が受けられるうえ、空き家の片付けや他の遺品整理もまとめて依頼できるのが大きなメリットです。
遺品整理の相談所では、仏壇や空き家の整理に対応した専門業者をご紹介しています。宗教儀式や地域のしきたりにも配慮した丁寧なサービスをご提供していますので、どうぞお気軽にご相談ください。


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まとめ:仏壇の扱いに迷ったときは専門業者への相談が安心
空き家に残された仏壇を放置すると、管理責任や心理的な負担が大きくなります。閉眼供養を行い、親族と相談して早めに対応を決めることが大切です。迷ったときは、専門業者に相談することで心の負担も軽くなります。
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