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形見とは?遺品との違い、形見分けで困った際の対処法やマナーを解説

形見とは?遺品との違い、形見分けで困った際の対処法やマナーを解説
著者 坂本 貴志

故人の思い出が詰まった形見は、適切に形見分けすることで故人への供養になります。しかし、形見分けをするタイミングや対象となる物、形見分けの相手など悩むポイントが多いものです。

そこでこの記事では、形見や形見分けに関して知っておきたい知識を網羅的に解説していきます。形見分けをしようと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

この記事を読んで分かること


  • 形見や形見分けの意味
  • 遺品や遺品整理との違い
  • 形見に適した物・適さない物の例
  • 形見分けを行う際に気を付けたいポイント
  • 形見分けを受ける人が覚えておきたいマナー
  • 形見分けで困った際の対処法

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形見・形見分けとは?

まずは、形見に関する下記の基礎知識を解説していきます。

  • 形見・形見分けとは?
  • 遺品・遺品整理との違いとは
  • 形見分けを行う際のおもな相手
  • 形見分けを行うタイミングとは

形見を一言で表すと、故人と関わりが深い品物です。形見となる品物は人それぞれ異なりますが、下記の特徴が代表的とされます。

形見の特徴

  • 故人が長く愛用していた品物
  • 故人の大切な思い出がある品物
  • 見ると故人が近く感じるような品物

そして、その形見を故人の家族や友人と分け合う行為を形見分けといいます。形見分けには、下記の特徴が挙げられます。

形見分けの特徴

  • 故人の思い出を分かち合える品物を分配する
  • 家族で話し合いながら形見分けの相手と品物を決める
  • 故人を思い出し偲ぶことで供養するという意味がある

形見分けには故人を供養するという意味があるため、形見分けの対象は何でも良いわけではなく、故人との思い出を感じられる品物を選ぶことが大切です。

遺品・遺品整理との違いとは

形見・形見分けと似た言葉に、遺品・遺品整理が挙げられます。これらの言葉の意味は明確に異なるため、ここで一度確認しておきましょう。

形見 遺品
故人が愛用していた・思い出が詰まった品物 故人が残したすべての品物

遺品は故人が残した品物の総称であり、その中でも特に故人と関わりが深かった思い出の品を形見と呼びます。

形見分け 遺品整理
家族や親しい友人・知人の間で形見を分け合って故人を偲び、供養する行為 故人の部屋や自宅を整理し、遺品を必要・不要という判断基準で仕分けする行為

遺品整理を行う中で形見となる品物を選定し、その後に家族や友人の間で形見分けを行うという流れが多いようです。

形見分けを行う際のおもな相手

形見分けは血縁関係がある家族や親戚だけでなく、故人が親しくしていた人や関わりがあった知人などに行うのが一般的です。

家族 故人の配偶者や子ども、兄弟姉妹などの近親者
親戚 叔父や叔母、従兄弟といった親族
故人の友人・知人 長年交友関係があった友人や親友、職場で親しくしていた同僚など
故人がお世話になった人 介護施設スタッフ、在宅介護のヘルパーなど

形見分けで一番大切なのは、形見分けによって故人を思い出して供養することです。形見分けの相手を選ぶ際は、故人との関係性や思い出を考慮するようにしましょう。

ただし、形見分けは義務付けられているものではありませんので、故人やその家族、知人の気持ちも尊重して行うことがポイントです。

形見分けを行うタイミングとは

形見分けを行うタイミングは、故人が生前に信仰していた宗教によって異なります。代表的な宗教ごとに、一般的な形見分けのタイミングを説明します。

仏教 四十九日法要が終わり、忌明けとなったタイミング
神道 三十日祭もしくは五十日祭などの霊祭のタイミング
キリスト教 形見分けの習慣がないため明確には決まっていないが、亡くなってから30日後の追悼ミサのタイミングが代表的

仏教では四十九日法要で親戚が集まるため、当日にタイミングを見て形見分けを行うケースが多いです。神道で友人・知人にも形見分けをしたい場合、五十日祭で行うのが良いでしょう。また、キリスト教は「忌」という考えがなく仏教と神道とは死の捉え方が大きく異なるため、故人や家族の想いを尊重することが大切です。

いずれの場合においても、遺族の気持ちが落ち着いたタイミングで行うようにしましょう。その心がけが、故人を偲び供養することにつながるでしょう。

形見分けに適した物・適さない物とは

形見や形見分けの意味や基礎知識を理解したところで、具体的にはどのような品物が形見となるのかを見ていきます。

  • 形見分けに適した物の代表例
  • 形見分けに適さない物の例

形見分けに適した物の代表例

形見分けに適した物の代表例としては、下記が挙げられます。

形見分けに適した物の例

  • 故人がいつも愛用していたアイテム全般
  • 時計・指輪・ネックレスなどのアクセサリー
  • 長く所有していた文房具や書籍
  • 特別な思い出がある洋服や礼服
  • 普段着用していた眼鏡や帽子
  • 趣味で描いていたイラスト
  • 収集していた骨董品や美術品
  • 故人が書いた手紙や日記

上記のアイテムに共通しているのは、その品物を見るだけで故人を近く感じられたり、思い出したりできるという特徴です。故人が生前、頻繁に着用していた品物や長く大切にしていた品物が形見といえるでしょう。

形見分けに適さない物の例

形見分けに適さない物の例として、下記が挙げられます。

形見分けに適さない物の例

  • 故人が飼っていた犬や猫などの生き物
  • 傷みがひどい衣類や使用済みの下着
  • 現金やギフトカードなどの金券
  • 形見分けされた相手が困るようなガラクタ

生前に故人自身がお世話をお願いしていた相手にペットを預ける場合は別ですが、知人や友人へ事前相談なく生き物を形見分けすることは非常識になるため控えましょう。

また、傷みがひどい衣類は受け取った側が困りますし、使用済みの下着や肌着は衛生的な問題がありますので形見分けには適しませんそのほか、受け取った相手が困るようなガラクタやゴミのような品物も形見分けしないようにしてください。

なお、現金や金券は形見分けではなく遺産分割の対象となりますので注意が必要です。

形見分けを行う際に気を付けたいポイント

次に、形見分けを行う際に気を付けたいポイントを解説していきます。故人や形見分けを行う相手へ失礼がないよう、ここで紹介するポイントを実践してください。

形見分けを行う際に気を付けたいポイント

1.遺品整理・遺産分割協議が終了してから行う

形見分けは、一般的に遺品整理と遺産分割協議が終了してから行います。

遺品整理・遺産分割協議が終了後に形見分けする必要性

  • 故人の遺産として扱うべき品物を形見分けしてしまい、親族の間でトラブルに発展するリスクを避けるため
  • 高価な品物を形見分けしてしまうと、贈与税や相続税が発生するおそがあるため
  • 本来では財産分与の対象となる金融資産を形見にしてしまう可能性があるため

遺産分割協議とは、相続人の間で遺産をどのように分割するか話し合うことです。この話し合いを行う前に高価な品物を形見分けすると、相続人間でトラブルが発生するといったおそれがあります。

2.贈与税・相続税が発生しない範囲で形見分けする

形見分けされた品物の金銭的価値が高い場合、贈与税・相続税が発生するおそれがあります。こうしたケースの例として、下記が挙げられます。

贈与税・相続税が発生するケース

  • 故人が収集していた美術品の金銭的価値が高かったことが判明した
  • 貴金属や宝石が使用されたアクセサリー、高級時計を形見分けされた
  • 複数の品物を形見分けされたが合計の金銭的価値が基礎控除を超えた

形見分けを行った相手に贈与税・相続税の支払いが想定外に発生する事態を避けるためにも、形見分けを行う前に専門の業者へ相談しておくことが得策です。

また、形見分けの対象として高価すぎる品物は避けたり、形見分けを受ける品物の数は多すぎないようにしたりといった心がけが大切です。

3.故人にとって目上の人には形見分けしない

もともと形見分けは親から子に行うという行為であるため、故人にとって目上の人には形見分けをしないのが無難です。ただし、故人と目上の人との間で形見分けをする約束があった場合は問題ありません

4.品物をキレイな状態にしてから形見分けする

故人を供養するという意味においても、形見分けの相手へのマナーとしても、品物をキレイな状態にしてから形見分けを行うのがベストです。具体的には、下記の方法で品物をケアしておくのが良いでしょう。

品物をキレイな状態にする方法

  • 衣服をクリーニングに出したり裁縫したりする
  • 眼鏡やアクセサリーはしっかり磨いておく
  • 時計や万年筆は動作確認をしてメンテナンスする
  • 相手が使えるようサイズ変更やリメイクを行う

いずれの場合も、形見分けの相手が気持ちよく受け取れるような思いやりが大切です。品物の見た目をキレイにしたり、きちんと使える状態にしたりしておきましょう。

5.あくまで遺品である形見を包装する必要はない

形見はプレゼントではなく、あくまで遺品とされます。そのため、形見分けの際は品物を包装せずにそのまま渡すのがマナーです。ただし、そのまま渡すのに抵抗がある場合、半紙などで包むのも良いでしょう。

形見分けを受ける人が覚えておきたいマナー

形見分けを行う側だけでなく、受ける側も覚えておきたいマナーがあります。ここでは、形見分けを受ける人がおさえておきたいマナーを解説していきます。

形見分けを受ける人が覚えておきたいマナー

1.故人の遺志を尊重して基本的に受け取りする

形見分けを受ける側は、故人の遺志を尊重して基本的に受け取るようにしましょう。生前に故人が「この人に形見を渡してほしい」と言っていたり、家族の間で話し合って故人と関係が深かった人に受け取ってほしいと考えたりといった背景があります。

こうした背景を踏まえると、形見分けを受けること自体が故人への供養になるといえます。ただし、どうしても受け取りできない場合には、遺族できちんと理由を伝えてお断りするようにしましょう。

2.どうしても不要な場合は事前にお断りしておく

形見分けがある際は、遺族から事前に相談があるのが一般的です。どうしても形見が不要な場合、前もってお断りしておくのがマナーといえます。受け取った後に、やっぱり不要だからと他人へ譲ったり捨てたりするのはNG行為です。

「形見を見るたびにつらい気持ちになってしまう」「使う機会がないためほかの相応しい人へ譲ってほしい」といった伝え方をすれば、失礼にあたることはありません。遺族の気持ちも尊重しつつ、自分の考えを伝えるようにしましょう。

3.形見分けを受けた場合でも遺族にお礼はしない

形見分けを受けた場合、遺族にお礼の気持ちを伝えたくて謝礼金や品物を渡そうとするケースもあります。しかし、形見分けはプレゼントではありませんので、こうしたお礼を遺族に行う必要はありません。

どうしてもお礼がしたい場合、あくまで口頭で感謝の気持ちや故人を偲ぶ気持ちを伝えるのが良いでしょう。形見分けを受けた品物を大切に使い、故人を思い出すことこそが故人への供養となるはずです。

4.形見を手放す際にはお焚き上げ・寄付を行う

受け取った形見を大切に使っていても、いずれは老朽化により傷み壊れることもあるでしょう。こうした事情で形見を手放さなければいけなくなった場合、ただ捨てるのではなくお焚き上げや寄付を行うようにしてください。

お焚き上げはお寺や神社で行ってもらえますが、不燃物や燃やすことで有害物質が出る品物はお焚き上げの対象外です。このような形見は、読経や清塩といった方法で供養してもらいましょう。

また、受け取ってもらえない場合もありますが、図書館や学校、博物館・美術館や病院といった公共施設へ寄付を行うのもひとつの手です。

形見分けで困った際の3つの対処法

形見分けでは気を付けるべき点が多く、自力では困ってしまうシーンも少なくありません。そんな際には、下記の対処法を取るのがおすすめです。

  • 遺品整理業者にワンストップでサポートしてもらう
  • 受け取り相手がいない場合には買取してもらう
  • 故人の思いが強い品物はお焚き上げで供養する

1.遺品整理業者にワンストップでサポートしてもらう

遺品整理業者では、遺品の仕分けを行う遺品整理から、不用品の処分や買い取りまでワンストップで行っています。また、形見分けの対象となる物・ならない物の判断もサポートしてもらえますし、専門的なアドバイスも受けられます。

形見分けで遺品整理業者を利用するメリット

  • 形見分けの前段階で必要な遺品整理を手間なく行える
  • 遺品整理・形見分けに伴う心理的なつらさが緩和する
  • 形見分けに関する専門的なアドバイスを受けられる
  • 相続人間のトラブルや想定外の税金支払いを避けられる

遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、形見分けのご相談も承っております。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。

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2.受け取り相手がいない場合には買取してもらう

形見分けを行うなかでは、受け取り相手が見つからない品物も出てくるでしょう。そのような品物は、リサイクルショップや専門の買取業者に買い取りしてもらうのがおすすめです。無理に形見分けして使われずに放置されるより、必要としている人のもとへ渡ったほうが故人もよろこぶかもしれません。

買取で得たお金は、ほかの形見をクリーニングしたりリメイクしたりといった用途に使うのも良いでしょう。

3.故人の思いが強い品物はお焚き上げで供養する

受け取り相手がいない品物で、故人の思いが特に強い場合には買い取りや捨てるといった処分ではなく、お焚き上げで供養するのがベストです。

お焚き上げに関する基礎知識

  • お寺や神社でお清めの火で供養する
  • 故人の衣服や手紙、お守りなどが対象となる
  • 有害物質が出る品物や危険物はお焚き上げ不可

お寺や神社に費用を支払えばお焚き上げをしてもらえますが、お清めしてもらえて故人への供養にもつながります。

まとめ:形見・形見分けで迷ったら遺品整理業者へ相談を!故人の思いを尊重してサポートいたします

まとめ:形見・形見分けで迷ったら遺品整理業者へ相談を!故人の思いを尊重してサポートいたします

形見には多くのマナーや注意点がありますが、適切な形見分けは故人を偲ぶ行為となります。形見分けによるトラブルを避けるために、まずは遺品整理を行うことが大切ですが、気持ちや時間の問題で思うように進まないという人も少なくありません。

「形見分けやその前段階の遺品整理がつらい」方や「形見分けの対象とすべきか判断が難しい」方は、専門の遺品整理業者に依頼することをおすすめします。業者に依頼することで、遺品整理をスムーズに行えるだけでなくその後の形見分けもトラブルなく進み、故人の供養につながります。

ただし、遺品整理業者の料金やサービス内容は、業者ごとに違うため、複数の業者から相見積もりを取り、料金や作業内容、信頼性などを比較検討することが大切です。

まずは、信頼できる遺品整理業者に見積もりを依頼してみてください。適切な業者選びと準備で、無理のない費用で形見分けを実現しましょう。

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著者情報

坂本貴志

坂本 貴志

遺品整理の相談所 代表

遺品整理の相談所の代表を務め、廃棄物業界に15年従事しており、遺品整理、生前整理、ゴミ屋敷片付けなどの各種サービスのエキスパート。姉妹サイトでは、一般廃棄物収集運搬業の許可業者のみを紹介する不用品回収のマッチングサイト「不用品回収相談所」を全国展開し、 業界の健全化をビジョンに掲げて事業を運営している。豊富な経験により、個人でも一般廃棄物実務管理者、遺品整理士などの専門資格も取得しており、業界団体の講師や廃棄物業者へのコンサルティングなども務めている。

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