故人が遺した物や生前愛用していた物などは、そのまま捨ててしまうのは気が引けてしまうという人も多いでしょう。遺品には故人の魂が宿るとも言われているため、正しい方法で遺品供養を行い故人を偲ぶことが重要です。
この記事では遺品供養の意味と必要性を解説したうえで、遺品供養を行うタイミングや具体的な方法などを紹介していきます。遺品供養で気を付けたいポイントにも触れていますので、これから遺品供養をしようと考えている人はぜひ参考にしてください。
この記事を読んで分かること
- 遺品供養の意味と必要性
- 遺品供養を行うべきタイミング
- 遺品供養を行う際のおもな方法
- 遺品供養に関するポイント
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遺品供養とは?
遺品供養とは、寺院や神社でのお焚き上げやお清め塩といった方法で遺品への感謝の気持ちを表す行為です。まずは、遺品供養について理解を深めるために下記の内容を解説していきます。
遺品供養が持つ意味とは
遺品供養には、おもに下記の意味が込められているとされます。
- 故人や遺品へ感謝や尊敬の気持ちを伝える
- 遺品に宿った故人の魂を天や故人のもとへ届ける
- 穢れや悪い気を取り払う
- 悪い縁を切って良縁を呼ぶ
遺品整理は日本古来の風習であり、物にも魂が宿るという考えにもとづき昔から人々の習わしとして行われてきました。自分でお清め塩で行ったり僧侶による現場供養を依頼したりといった方法がありますが、一般的にはお焚き上げという方法で実施されています。
遺品整理が持つ意味は仏教と神道とでは少々異なりますが、いずれの場合も故人や遺品へ感謝の気持ちを伝えることを目的としている点が共通しています。
遺品供養の必要性とは
遺品供養を行う必要性は、おもに下記の通りです。
- 故人の冥福を祈り偲ぶことができる
- 遺族の心を整理できて気持ちが楽になる
- 遺品を放置する罪悪感から解放される
遺品の中には、故人が生前愛用していた物や特別な思い出が詰まった物もあり、捨てるという選択肢を取れないケースもあるでしょう。形見として遺族や友人で分かち合う選択肢もありますが、遺品供養を行い故人を偲ぶのもひとつの手です。
遺品供養せず放置しておくと、物を粗末に扱っている罪悪感やバチあたりへの不安感が生まれてしまいますが、遺品供養を行うとこうした気持ちから解放されます。また、遺品供養それ自体が故人とのお別れの儀式となり、気持ちを整理できるメリットもあります。
遺品供養を行うタイミングとは
遺品供養を行うタイミングに明確な決まりはありませんが、ここでは一般的な例として遺品供養を行うタイミングを紹介します。
- 亡くなったことに伴う手続きや葬儀が落ち着いたタイミング
- 仏教における四十九法要や一周忌が行われるタイミング
- 神道における50日祭が終わり忌明けとなったタイミング
- 遺品整理が終わって処分すべき物を区分できたタイミング
仏教と神道それぞれで遺品供養に適したタイミングは異なりますし、手続きや葬儀が終わった後や遺品整理が済んだ後などタイミングは人それぞれです。いずれの場合においても、遺族の心を整理するという目的を考えると、遺族の気持ちが落ち着いたタイミングで行うのが良いでしょう。
遺品供養を行う5つの方法
遺品供養と聞いて思い浮かべる人が多いのは、遺品を燃やして浄化する「お焚き上げ」かもしれません。しかし、同じお焚き上げでもさまざまな種類があり、そのほかにも方法が存在します。ここでは、遺品供養を行う5つの方法を詳しく見ていきます。
1.寺社での合同供養・個別供養
寺院や神社では遺品供養やお焚き上げを通年で行っているところがありますが、その方法は大きく分けて「合同供養」「個別供養」の2つです。
合同供養の特徴 | 個別供養の特徴 |
---|---|
ほかの人が預けた遺品と一緒に供養してもらう | ほかの人とは分けて個別で供養してもらう |
個別供養より一般的な方法で費用は安め | しっかり供養してもらえる分費用が高め |
合同供養にのみ対応している寺社や事前予約が必要な寺社もあるため、電話などで確認しておくのがおすすめです。また、基本的に合同供養をお願いして、遺品の中でも特に思い入れがある物だけ個別供養にしてもらうという選択肢もあります。
供養にかかる代金は寺社によって異なり、サイズによって追加料金が発生する場合もあります。持ち込みができない物もあるため、事前に確認しておきましょう。
2.僧侶に出向いてもらう現場供養
現場供養は、僧侶や神主、宮司に出向いてもらう形の遺品供養です。現場供養には、おもに下記の特徴が挙げられます。
- 僧侶・神主・宮司が依頼者のもとへ訪問する
- 依頼者の自宅や故人が暮らしていた場所で行う
- 大きい遺品や持ち運びしづらい遺品でも安心
- 遺族や故人の友人が立ち会うこともできる
現場供養のメリットは、生前暮らしていた場所など故人と縁がある場所で供養できるという点です。故人との思い出を回想しながら、故人を偲び感謝の気持ちを伝えられます。
また、遺品を自ら運ぶ必要がないため、サイズが大きくて寺社には持ち込みできない物や持ち運びが厳しい物でも供養できる点もメリットです。
3.お焚き上げ業者に遺品を郵送する
自分で寺社を探したり、遺品を持ち込んだりするのが大変と感じる人にはお焚き上げ業者の利用もおすすめです。遺品を郵送すると、お焚き上げ業者が提携している寺社でお焚き上げを行ってもらえます。その特徴は以下の3つです。
- 業者へ遺品を郵送して供養してもらう
- 供養先の寺社を探す必要がない
- お焚き上げ証明書が発行されるケースも
お焚き上げ専門業者のほか、仏壇屋や便利屋、特殊清掃業者が行っている場合もあります。
4.遺品整理業者に供養まで依頼する
遺品整理業者の中には、供養までワンストップで行っているところも多いです。遺品整理業者に供養まで依頼するメリットは、おもに下記の通りです。
- 現場供養・寺社でのお焚き上げなどを選べる
- 遺品整理から供養までワンストップで行える
- 遺族に精神的な負担がかかりにくい
- 遺族の手間と時間を省ける
故人を思い出すため遺品整理がつらいという人も多いですが、遺品整理業者に依頼すれば精神的な負担がかかりにくくなります。寺社と提携している遺品整理業者を選べば、安心して依頼できるでしょう。
5.お清め塩を使って自分で供養する
お清め塩を使って、自分で供養する方法もあります。その際は、下記の手順で供養を行いましょう。
- 入浴・シャワーをして身体を清める
- 遺品の汚れを落としてキレイにする
- 白い紙か白い布の上に遺品を置く
- 手を合わせて故人への感謝を伝える
- お清め塩を左・右・左の順番にかける
- 白い紙か白い布で遺品を包む
- 新品の指定ゴミ袋に入れて処分する
なお、供養のお清め塩には海水100%の塩を使用してください。市販の商品でも海水100%の塩がありますので、比較的手軽に入手できます。また、神社の中にはお清め塩を分けてもらえるところもありますが、その際には御初穂料を納めましょう。
遺品供養に関する3つのポイント
今後、遺品供養を予定している人に知っておいてほしい3つのポイントをお伝えします。
1.迷ったら遺品整理業者への依頼がおすすめ
どの方法で遺品供養するか迷ったら、遺品整理業者への依頼がおすすめです。遺品整理から供養までワンストップで行えて、遺族の精神的・時間的な負担を減らせます。
遺品整理業者に依頼すべき人の特徴
- 遺品整理をするのがつらくて着手できない
- どの遺品を供養すべきか判断が難しい
- 寺社へ遺品を持ち込む時間がない
上記の特徴に当てはまる方はもちろん、これから遺品整理しようと考えている人は遺品整理業者へ依頼するのがおすすめです。
遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、予算にあった業者をご提案します。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。


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2.遺品供養を受けてもらえない物もある
寺社へ持ち込んで遺品供養してもらう予定の人は、引き受けてもらえない物もあることを覚えておきましょう。例えば、下記のような物はお焚き上げを受けてもらえない可能性が非常に高いです。
- スプレー缶やバッテリーなどの危険物
- 金属や陶器、ガラスといった不燃物
- 有害物質が出るプラスチックやビニール
一般的に、爆発物や危険物、不燃物や有害物質が出る物は遺品供養の対象外となります。お焚き上げができない物が遺品にある場合、遺品整理業者へ依頼して相談するか自分でお清め塩を使って供養するのが良いでしょう。
3.故人の考えを尊重して供養する物を選ぶ
遺品のすべてを供養したりお焚き上げしたりする必要はなく、あくまで故人の考えを尊重して供養する物を選ぶことが重要です。故人が生前「これは残しておいてほしい」「自分の死後は誰かに使ってほしい」と言っていた物は遺品供養が不要です。
故人の考えを尊重して残しておいたり、形見として大切に使ったりすること自体が、故人への供養となるでしょう。
まとめ:遺品整理業者なら遺品供養から遺品整理までワンストップで実施!迷ったら遺品整理業者へ相談を
「遺品供養を行う時間がない方」や「近くにお焚き上げを行っている寺社がない方」は、遺品整理業者に依頼することをおすすめします。遺品整理から遺品供養までワンストップで行ってもらえて、遺族の精神的・時間的な負担を減らせます。
ただし、遺品整理業者の料金やサービス内容は、業者ごとに違うため、複数の業者から相見積もりを取り、料金や作業内容、信頼性などを比較検討することが大切です。
まずは、信頼できる遺品整理業者に見積もりを依頼してみてください。
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