特殊清掃の部屋にいる虫の種類は?【対処法・業者の選び方を解説】

特殊清掃の部屋にいる虫の種類は?【対処法・業者の選び方を解説】
著者 坂本 貴志

「特殊清掃が必要な部屋にはどんな虫がいる?」
「特殊清掃はどんな部屋に必要?」
「特殊清掃でないと虫を駆除できない?」

こんなお悩みはありませんか?

特殊清掃が必要なのは、孤独死や事故死の現場、ペットの糞尿・噛み跡の被害がある現場、重度のゴミ屋敷などです。

本記事では、特殊清掃が必要なお部屋の特徴と必要になる理由、そこにいる虫の種類と危険性などについて解説しています。特殊清掃業者を選ぶポイントも紹介しているので、ぜひご覧ください。

この記事を読んで分かること


  • 特殊清掃現場にいる虫の種類・特徴
  • 特殊清掃が必要な現場の特徴
  • 特殊清掃が必要な状況で虫を放置するリスク
  • 特殊清掃業者の選び方

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特殊清掃現場にはどんな虫がいる?

特殊清掃現場にはどんな虫がいる?

特殊清掃が必要な現場には、上記のような虫がいることが多いです。

ここでは、虫の特徴と被害に遭いやすい場所を解説していきます。

ハエ

ハエは生ごみの腐敗臭や食べ残し、トイレの臭いなど、特殊清掃の現場にありがちな臭いによって来る虫です。ハエがいると雑菌をまき散らしながら飛び回るので、家中が汚染されてしまいます。

家を閉め切っていても小さな隙間から侵入するので、空き家に入り込んでいるケースが多いです。

ウジ虫

ウジ虫はハエの幼虫で、米粒くらいの大きさをしています。とても小さいものの、大量にいる上に白っぽいので見つけやすいです。

ウジ虫は家に入り込んだハエが生ごみや食べ残し・飲み残し、ネズミやペットのフンの中に卵を産み付けまて増えます。人の遺体に産卵するケースもあるので、あらゆる特殊清掃の現場でよく見る虫だと言えます。

一度に約50~150個のペースの卵が産み付けられるので、一度繁殖してしまえば特殊清掃業者やゴミ屋敷清掃業者以外には対処できない虫です。

ゴキブリ

ゴキブリは通気性が悪く湿度が高いジメジメとした場所が好きな虫なので、特殊清掃の現場でよく見つかります。特定の巣を持つことはなく、エサや水がある場所・ゴキブリの糞で汚れた場所に集まるのが特徴です。

生ごみや食べ残しだけでなく、人間の髪の毛やコンロの油、紙もまで食べてしまうので、ゴキブリはどんどん増えていきます。

窓や扉が開いたタイミングで入り込むだけでなく、換気扇・通気口・排水溝やシンクから侵入するケースもあります。

黒光りする身体と長い触覚を持つ姿が不愉快であるだけでなく、紙やコードをかみちぎってしまう害虫であることも問題です。

シデムシ

シデムシは体長が数ミリメートルほどの小さな昆虫で、動物の死肉やウジ虫をエサにしています。

基本的には土壌中に生息していますが、遺体をエサにすることもあることから、死出虫という名がつきました。孤独死などによる特殊清掃の現場でよく見られます。

動物の遺体もエサにするので、犬や猫の多頭飼い崩壊が起きたときにも発生しやすいです。

ヒメマルカツオブシムシ

ヒメマルカツオブシムシは茶色っぽい4〜5mmほどの虫です。幼虫はピンク色をしています。

クローゼットや押し入れなどに巣を作り、服を虫食い状態にする衣類害虫で、ゴミ屋敷による特殊清掃の現場でよく見られます。

特に、床に食べカスが落ちていたり、食品をむき出しのまま放置しているタイプのゴミ屋敷によく発生し、高温多湿の環境でどんどん増えていきます。

チャタテムシ

チャタツムシはカビやホコリ、食べ残し、人のフケなどをエサにする虫なので、特殊清掃が必要なゴミ屋敷でよく見られます。

湿気が多いジメジメとした場所を好み、布団の下やクローゼットの中に住み着くケースが多いです。本のノリなども食べるので、長期間放置された空き家にも発生することがあります。

1~2㎜と小さめの虫で、肉眼では見つけにくいものの、茶色なので白っぽい場所にいると目立つのが特徴です。

特殊清掃が必要な部屋はどんな部屋?

特殊清掃が必要な部屋はどんな部屋?

特殊清掃が必要なのは上記画像のような現場です。

ここでは、特殊清掃を呼ぶ理由について解説していきます。

孤独死・事故現場

孤独死や事故の現場は、人の排泄物、吐しゃ物、血液などがあるため、特殊清掃が必要になります。

特に、孤独死の場合遺体の発見まで時間がかかるので、ハエやウジ虫、シデムシなどが発生しやすいです。

遺体が回収された後にも一度発生した虫は繁殖し続けるので、専門家による虫の駆除が必要です。

ペットによる糞尿・爪の被害がある部屋

ペットによる糞尿や爪の被害がある場合、通常の清掃業者では掃除しきれません。

放置されて家にこびりついたペットの糞尿を回収し、染みついた臭いを落とす必要もあるからです。

ゴミ屋敷の清掃業者も高い消臭技術を持っていますが、動物の尿の臭いはペット特有の消臭技術が必要なので、特殊清掃業者の方が向いています。

犬・猫の糞にハエやウジ虫などの虫が発生したり、散らばったペットフードを目当てにネズミやゴキブリが発生するケースも多いので、しっかりとした害虫駆除も必要です。

また、爪や噛み跡がある場合は、リフォームが必要にもなります。リフォーム業者に別途依頼するより、特殊清掃業者に頼んだ方がスムーズだというのもおすすめする理由です。

重度のゴミ屋敷

重度のゴミ屋敷には様々な虫が発生し、異臭もしみついているので、特殊清掃が必要な場合があります。

基本的にゴミ屋敷専門の清掃業者の方が費用を抑えられる傾向があるものの、吐しゃ物で汚れていたり、尿入りのペットボトルが放置されていたり、トイレ以外に大便が詰まっていたりといったレベルの現場は、特殊清掃業者の方が費用を抑えられるケースもあります。

特殊清掃業者がゴミ屋敷清掃業者と比べて、さらに優れた消臭・消毒技術を持っているからです。

ただし、特殊清掃業者の中には、不用品の仕分けを行っていない業者もいます。

もし「捨てるもの捨てたくない物を分別したい」という場合は、ゴミ屋敷清掃業者の方が向いているケースがあるので注意が必要です。

「どちらがいいか迷う」という場合は、ゴミ屋敷清掃業者と特殊清掃業者の両者に見積もり依頼を出して、費用や作業内容を比較するのをおすすめします。

特殊清掃現場の虫の危険性

特殊清掃現場の虫の危険性

特殊清掃業者が必要になる現場には、虫がいることが多いです。放置していると上記画像のような危険があるので、なるべく早く対処しましょう。

ここでは、一度発生した虫を放置するとどんな危険があるのかについて解説していきます。

感染症・アレルギーなどの原因になる

特殊清掃が必要になる現場は元から雑菌や病原菌が繁殖しやすい環境で、ハエやゴキブリが動き回ることで危険な菌が部屋中に散らばってしまいます。

虫の糞の中にも菌が含まれているので、糞に汚染されたホコリを吸い込むことも危険です。

ゴキブリやハエ、ダニが媒介するよくある病原菌は、下記のリストをご覧ください。

  • 食中毒
  • 急性腸炎
  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍・慢性胃炎
  • ダニ媒介性脳炎
  • ツツガムシ病

他にも、特殊清掃が必要な重度のゴミ屋敷の場合は、ホコリやダニの死体、虫の糞による健康被害が深刻です。

アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、皮膚炎、気管支炎・ぜんそくなどのリスクが高くなります。

近隣トラブルが発生する

特殊清掃が必要なお部屋を放置すると、どんどん虫が繁殖していきます。

増えた虫は外に出て、近所にも被害を広げます。特に、マンションやアパートの場合はベランダや下水、廊下などを通して侵入してしまうケースが多いです。

虫が近所にも広がると、近所から苦情が来ます。管理会社から退去をお願いされたり、行政からの注意や指導を受けることもあるので、その前に対処しましょう。

家が汚れる・柱や土台が食い荒らされる

家の中に虫がいると、虫の死体や糞で家が汚れて悪臭が染みついていきます。糞や死体が乾燥して日に焼けることで、変色したり、シミになったりすることもあります。

これらの汚れや臭いは通常の清掃業者では落としきれないため、特殊清掃業者が必要になります。

より深刻な被害としては、シロアリが発生して柱や土台を食い荒らされてしまうこともあるので、少しでも早い対処が大切です。

害虫をエサにするネズミ・コウモリなどが寄って来る

虫が増えすぎると、虫をエサにする害獣が寄ってきます。

ネズミやコウモリなどがやってきて、巣を作ってしまうかもしれません。

害獣は人気のない暗い場所を好むので、特に空き家の場合は巣を作られてしまうリスクが高くなります。

害虫がいる場合の特殊清掃業者を選ぶポイント

害虫が繁殖してしまった場合は害虫駆除、清掃、消臭・消毒のすべてが必要なので、特殊清掃業者への依頼が必要です。下記の点を意識しながら業者を選んでいきましょう。

  • 資格の種類のチェック
  • 実績の種類・口コミのチェック
  • 自分の求める条件とのマッチング
  • 3~5社の見積もりとの比較

ここでは、特殊清掃業者を選ぶ際のポイントについて解説していきます。

資格の種類のチェック

「特殊清掃業者」という職業に必須の資格や免許はありませんが、業務に必要な資格はあります。

例えば、ゴミ処理に関わる許可やゴミの委託先、不用品の買取を行っているなら「古物商許可」が必要です。

それ以外にも、下記のように特殊清掃に役立つ資格を持っている業者は多いので、ホームページを確認してみましょう。

事件現場特殊清掃士
  • 孤独死の現場・ゴミ屋敷・空き家・新型コロナウィルスの除菌などの現場に立ち入る専門家向け
  • 養成講座を受け、合格すると認定される資格
  • 参考:事件現場特殊清掃センター
消臭マイスター
  • 脱臭に関する知識やオゾンを使った脱臭技術に関する知識が必要な専門家向け
  • 養成講座を受けて、合格すると認定される資格
  • 参考:日本除菌脱臭サービス協会
孤独死脱臭マイスター
  • 孤独死の現場に必要な薬剤・服剤・機材や現場復旧のための知識が必要な専門家向け
  • 養成講座を受けて、合格すると認定される資格
  • 参考:日本除菌脱臭サービス協会
遺品整理士
  • 遺品整理に関わる知識が必要な専門家向け
  • 教本・資料集・DVDで学習した後で問題集に回答し、基準を達成すると認定される資格
  • 参考:遺品整理士

上記の他にも、解体工事登録のチェックも大切です。解体工事登録を持つ業者はリフォームができるので、家に臭いや虫の糞による汚れが染みついている場合にも対応できます。

実績の種類・口コミのチェック

特殊清掃業者は得意な分野やオプション料金について違いがあるので、実績の種類をチェックして自分に合っているかどうかを確認するのが大切です。

孤独死・事故死の清掃実績が多いのか、ペットの消臭実績が多いのか、ゴミ屋敷の清掃の実績が多いのかをチェックしておきましょう。

自社サイトに掲載されている口コミや、特殊清掃業者を比較しているサイトの口コミを見ておくことも大切です。Googleマップなどの地図アプリにも参考になる口コミがあるので、一度探してみましょう。

自分の求める条件とのマッチング

特殊清掃業者は立会いの有無やプランの内容に違いがあります。

例えば「不用品の仕分けを行うかどうか」や「状態のいい不用品を買い取るかどうか」などに違いが出やすいです。

孤独死や空き家整理の場合「遺品の配送を行えるか」や「保険や行政への手続きについてどんなプランがあるか」も確認しましょう。

不動産会社や管理会社との交渉を仲介してくれる業者もおすすめです。

WEBから申し込むと割引になったり、早割で費用が安く抑えられるケースもあります。

3~5社の見積もりとの比較

特殊清掃業者の相場は料金表を見ても分かりにくいので、3~5社に見積もりを頼んで比較することが大切になります。

虫の多さ、使う薬剤の種類と量、消臭プラン、解体・リフォームの有無など、現場を見ないと分からない要素も多いので、無料で現地見積もりを行える業者がおすすめです。見積書がそろったら、下記の点をチェックしていきましょう。

  • 他社と比べて不自然に安い金額ではないか
  • 作業内容ごとに料金が記載されているか
  • 追加料金・追加作業について明記されているか

不自然に高い業者だけでなく、安い業者も危険です。

安すぎる場合や作業内容ごとの内訳がなく、合計金額しか書いていない場合は「現場で追加料金が発生した」として、契約後に高額請求を行う悪質な業者の可能性が高いためです。

追加料金・追加料金についてしっかりとした取り決めがあり、気になる部分の問い合わせにキチンと対応してくれる業者を選びましょう。

優良な業者は問い合わせを嫌がりませんが、悪質な業者ほど質問を嫌がって契約を急がせるので、注意が必要です。

なお、特殊清掃の虫について以下のようなお悩みを抱えている場合、ぜひ、遺品整理の相談所にご相談ください。

  • どこから遺品整理を着手すればいいかわからない
  • どんな作業が必要なのか分からない
  • 予算はいくらくらいになるか知りたい
  • まずは相談からしたい

遺品整理の相談所では、当社がおすすめする優良な業者が加盟しており、予算にあった業者をご提案します。お困りの際は、ぜひお問い合わせください。

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特殊清掃の虫に関するよくある質問

特殊清掃の虫に関して、下記の3つの質問がよくあります。

  • Q.なぜ特殊清掃現場には虫がいる?
  • Q.特殊清掃現場の虫は自分で駆除できる?
  • Q.特殊清掃以外で害虫駆除はできる?

ここでは、具体的なポイントなどを紹介していきます。

Q.なぜ特殊清掃現場には虫がいる?

A.特殊清掃が必要な現場では、虫がいるケースが多いです。虫のエサになる食べ残しやホコリ、カビなどが豊富なことが多いためです。

長期間放置された空き家や重度のゴミ屋敷など、換気が不十分で湿った環境だと、より虫が多くなります。

動物の死肉を食べたり、産卵の場所にしたりする虫もいるため、孤独死の現場でも虫が発生しやすいです。

Q.特殊清掃現場の虫は自分で駆除できる?

A.特殊清掃が必要な現場の虫は、数が少なければ自分で駆除することができます。

しかし、特殊清掃が必要なケースは自分で落とせない汚れや悪臭があることが多いです。その状況ですべての虫を駆除するのは難しいので、駆除用の罠や燻煙剤を使った対処は一時的な対処だと思った方がいいでしょう。

Q.特殊清掃以外で害虫駆除はできる?

A.特殊清掃業者以外にも、ゴミ屋敷の清掃業者ならば害虫駆除が可能です。

ペットの糞尿や住人の吐血、介護による汚れなどがあるなら特殊清掃の方が向いていることが多いですが、ゴミの放置によってできたゴミ屋敷ならば、ゴミ屋敷の清掃業者に害虫駆除と清掃を頼んだ方が適切な対処をしてもらえることもあります。

まとめ:特殊清掃現場の虫は早めの駆除がおすすめ

まとめ:特殊清掃現場の虫は早めの駆除がおすすめ

孤独死・事故死、ペット屋敷、重度のゴミ屋敷は特殊清掃が必要な場合があります。これらの現場にはハエ・ウジ虫やゴキブリなどの虫が大量に発生し、健康被害や家屋へのダメージがあるので、特殊清掃業者を選んで駆除してもらいましょう。

放置すればするほど被害が増えるので、なるべく早い依頼がおすすめです。

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著者情報

坂本貴志

坂本 貴志

遺品整理の相談所 代表

遺品整理の相談所の代表を務め、廃棄物業界に15年従事しており、遺品整理、生前整理、ゴミ屋敷片付けなどの各種サービスのエキスパート。姉妹サイトでは、一般廃棄物収集運搬業の許可業者のみを紹介する不用品回収のマッチングサイト「不用品回収相談所」を全国展開し、 業界の健全化をビジョンに掲げて事業を運営している。豊富な経験により、個人でも一般廃棄物実務管理者、遺品整理士などの専門資格も取得しており、業界団体の講師や廃棄物業者へのコンサルティングなども務めている。

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